東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

安倍首相へのリトマス試験紙

2017-05-09 11:15:02 | 森友学園

昨日国会でまたぞろ森友問題が取り上げられたようである。この問題は大きいのか、小さいのか。それは議論の立て方によって変わってくる。しかしこれが非常にわかりやすいリトマス試験紙であることは間違いない。

 安倍さんがこれをどう切り抜けるか、処理するかによって安倍首相の政治家としての器が推測できる。頬被りをしてこれまでののらりくらりの答弁を繰り返して財務官僚に丸投げするのも一つの方法ではある。しかし、これで彼の器量は底がわれたとみるべきであろう。来年の総裁選挙で無条件におせなくなる。

 私は安倍氏を首相として今しばらく日本には必要と考えるが、底割れを見せた彼を積極的に支持するつもりはない。前から言っていることであるが、この問題の切り抜け方は「財務官僚の損切り」しかない。当時の当事者(財務局長)や国会でああいう破廉恥な答弁をするのが親方大事のご奉公だと勘違いしている大学を卒業したばかりのような発育未熟のバカ面をした、佐川といったかな、名前を間違えたらごめん、は即刻罷免解雇すべきだ(更迭ではあますぎる)。

 公務員の身分保障と言い出すかな。だいたい政治家に準ずる高級公務員に身分保障などちゃんちゃらおかしい。政治家として責任をとらせるべきである。アメリカではあのレベルのポストは政治任用だし、政治家並みの責任を取らせている。

 高級公務員の忠義とはなにか。いうまでもなく政治家を補佐輔弼することである。それができなければ即刻解雇すべきである。親分の奥さんの名前が校長にあるから、なんでも意向を忖度するというのは補佐でも輔弼でもない。忠義とは親分に将来迷惑のかかりそうな案件かどうかは役人の権限を発揮して調査して危ないと思ったら親分に意見具申することである。今回の場合、籠池氏側に奇矯な言動や問題の多いことは調べればわかったことだろう。それが無理でした、というなら親分の役にはたっていない、ということだ。

 安倍首相の責任については(問題についての、であって、今後の問題の解決の、ではない)無理もない点があると考える。首相ともなると、有象無象がよってきていろんなことを言う。表面的に良さそうなら多忙な首相が細かいことで膨大な案件にいちいちケチをつけることは物理的にできない。そこを補佐するのが側近である、高級官僚であり、秘書である。その周りの防波堤に穴が開いていてはどうしようもない。

  事が起こった後では首相のような立場の人間がとりうる方法は一つしかない。勝手に忖度して輔弼の責任を果たせなかった財務官僚は切り捨てるしかない。江戸時代の言葉で言えば財務属僚たちに「切腹申しつくる」しかないのである。これが安倍首相にできるかどうかで来年以降続投できるかどうかが決まる。

 財務官僚を無慈悲に損切りすれば、これを機会に官僚たちも補佐輔弼とはどういうことか真剣に考えるようになるだろう。もし今彼らを切り捨てなければ安倍首相は亡国のきっかけを作った首相と後世非難されるだろう。

 


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