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【解説】 新型コロナウイルス、まだ分かっていない数々のこと

2020-03-29 22:58:41 | 日記

【解説】 新型コロナウイルス、まだ分かっていない数々のこと

ジェイムズ・ギャラガー、BBC健康科学担当編集委員

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もうはるか大昔のことのように思えるが、世界が新型コロナウイルスの存在に初めて気づいたのは、昨年12月のことだ。

世界中の科学者がウイルスの仕組み解明に精力的に取り組んではいるものの、まだ分からないことはたくさんある。そのため私たちは誰もが、惑星規模の実験に参加して、真相究明に参加しているのだ。

まだ答えが得られていない大きな疑問をいくつか、挙げてみる――。

1. どれだけの人数が感染したのか

これは最も基本的な、そして最も重要なポイントのひとつだ。

世界中で実に数十万人の感染が確認されているが、実はこれは総数の一部に過ぎない。そして、無症状感染者の数、つまり感染はしたものの症状が出ない、具合が悪くならない人の数はもっと分からないだけに、実際の感染者の数はますます分からなくなる。

抗体検査が開発されれば、すでに感染していたかどうかは調べられる。それができて初めて私たちは、このウイルスがどれだけ広がっているのか、あるいはどれだけ楽々と拡散しているのか、理解できるようになる。

2. 実際の致死率は

何人が感染したのか分からなければ、致死率も確かなことは分からない。現時点では、感染した約1%が死亡すると推計されている。しかし、症状の出ない患者が実は大勢いるのならば、死亡率はこれより低くなる。

3. どこからどこまでが症状なのか

新型コロナウイルス感染による主な症状は、発熱と空ぜきだ。まずこれが出てないか、気をつける必要がある。

喉の痛み、頭痛、下痢の症状が出たという報告も一部ではある。また、においが分からなくなる嗅覚の異常も、一部の患者に出るようだという見方が増えている。

しかし何より重要なのは、鼻水やくしゃみといった、軽い風邪のような症状も、新型コロナウイルス感染によって引き起こされるのかどうかだ。

この可能性もあると示唆する研究もあり、そうだとすればウイルスを保有しながらそうと気づいていない人が、周囲にウイルスをうつすおそれがある。

4. 子供はウイルスを媒介するのか

子供は確実に、新型コロナウイルスに感染する。しかし、ほとんどの場合、子供の症状は軽く、他の年齢層に比べれば死亡した症例も少ない。

感染症に関しては通常、子供はスーパー・スプレッダー(大勢に感染させる媒介者)になりやすい。遊び場などで大勢と接触するからというのも理由のひとつだが、このウイルスについては、子供が拡散にどこまで関与するのかはっきりしていない。

5. いったいどこから来たのか

ウイルスは2019年の暮れに中国湖北省の武漢で最初に見つかった。生鮮市場で患者の集団が発生した。

正式名称を「SARS-CoV-2」という新型コロナウイルスは、コウモリが感染するウイルスと近似している。ただし、コウモリからヒトに伝わるには間に、また別の動物が介在したはずだと見られている。

この動物が何なのかはまだ謎のままだし、その動物を通じてまたさらに感染が拡大する可能性もある。

6. 夏になれば感染は減るのか

風邪やインフルエンザにかかる人は、夏よりも冬の方が多い。しかし、気候が暖かくなればこの新型ウイルスの拡散の仕方は変わるのかどうか、まだ分かっていない。

イギリス政府の科学顧問たちは、季節による影響が出るのかは不明だと警告している。もし出るとしても、風邪やインフルエンザほど顕著な違いはないだろうと考えられている。

もし夏にかけて新型コロナウイルスの感染者が大幅に減るようなら、次の冬にまた、病院が風邪やインフルエンザといった冬に多い通常の病気で忙しいときに、新型ウイルス感染患者が急増するおそれがある。

7.重症化する人とそうでない人の違いは

新型コロナウイルスによる感染症「COVID-19」にかかっても、ほとんどの人は軽症で治る。しかし、感染者の約2割が重症化する。なぜなのか。

その人の免疫系の状態が関係しているようだ。さらに、遺伝的な要因もあり得る。

なぜ違いが出るのか分かれば、集中治療を必要とする事態を防ぐための対策が可能になるかもしれない。

8. 免疫はいつまで続くのか、2度かかることはあるのか

このウイルスに感染して免疫がついたとして、その免疫はいつまで続くのか。憶測は色々あるが、科学的な証拠はほとんどない。

感染した人が回復したなら、このウイルスに対する免疫反応がついたはずだ。しかし、COVID-19は発見からまだ数カ月しかたっていないため、長期的データがまだ得られていない。2度感染した人もいるといううわさは、ウイルスが体内から消えた、陰性になったという検査結果が間違っていた可能性もある。

新型コロナウイルスに対する免疫の問題は、長期的な見通しを理解するのに不可欠だ。

9. このウイルスは変異するのか

ウイルスは常に変異するものだが、ウイルスの遺伝情報が変化してほとんどの場合は、大きな違いにはつながらない。

一般論として、ウイルスというのは長期的には弱毒化、つまり人間にとっての毒性が弱まっていくものだが、これが常にそうとは限らない。

もしも新型コロナウイルスが変異してしまうと、免疫系は効かなくなり、変異前のウイルスに対して開発したワクチンも効かなくなる(たとえばインフルエンザのように)。

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(英語記事 Coronavirus: What we still don't know about Covid-19


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