箕面の森の小さなできごと&四季の風景 *みのおハイキングガイド 

明治の森・箕面国定公園の散策日誌から
みのおの山々を歩き始めて三千余回、季節の小さな風景を綴ってます 頑爺<肇&K>

森の癒しは私だけ・・・?

2020-09-28 | *編集・秋/9月

森の癒しは私だけ・・・?  今日は滝道の瀧安寺東から化石谷を上り、望海展望台から才が原林道に 

出て才が原池で一休み・・・谷山谷を回り二十二曲がりを下って箕面・白島に

 

出る予定のコースです。

 


私は一週間に1回から2回位の森の散策ですから、時には待ち遠しくて

その日は飛んでいく時もあれば、何となくストレスいっぱいで嫌々ながらも 

義務感のように出かけて行く時もあり・・・その日の朝の気分でまちまちです。

 


今日までに私が箕面の森を歩いた回数はまだ500回足らずですが・・・

 

(私の知っている方は40年で箕面の森の散策に4000回以上とか・・・

 

すごいですね!)

 

 

 

私が森から帰路に着く時はいつも毎回感じる事があります・・・

 

 

 

 「ああ! 今日もよかったな・・・ いい一日だったな!」 と、いつもそう思う

 

ことです。

 

 

 

厳しい冬も、暑い夏も、どしゃ降りの豪雨に見舞われても、お猿さんに

 

おしっこをかけられても・・・(笑)  

 

一度として山や森に裏切られた思いはありません・・・

 

いつも心癒されて晴れ晴れとした満足感で家路につくのです。

 

 

 

 

 

会社を持ち、仕事人間から引退して隠居生活に入ったとたんにうつ状態に

 

陥った私は、近くの箕面の山歩きをすすめれ、渋々気の進まないままに

 

一人森に入っていったのが7年前の事でした。

 

初めての日の感激と衝撃は今でも忘れられません・・・

 

まるで別世界に入ったようで、まさに私のパラダイムの大転換の時でした。

 

 

 

それ以来、無趣味だった私に 「箕面の森の散策」 が初めての趣味といえる

 

ものになったのでした。

 

 

 

 

 

今日は久しぶりに二十二曲がりを下っていると最近作られたのかな・・・?

 

コナラの丸太二本を横にした手作りで素朴なベンチがありました。

 

前方の樹木が少しカットされて視界が開け、その先には箕面船場、新御堂筋

 

、箕面副都心の萱野地区などが遠望できます。

 

 

 

私はここに座りながら長い間 森の中で浸り、至福のひとときを過ごしました。

 

暑い中にも時折 心地よい秋の涼風が吹き、季節の移り目を実感します。

 

9月の下旬というのにまだミンミンゼミが鳴いています・・・

 

ツクツクボウシもよく鳴いています。

 

目の前の梢にはシジュウガラ・ウグイスかメジロか? ヒヨドリや名前を知ら

 

ない小鳥達が、次々と飛んできます。

 

 

 

目を閉じて耳を澄ますと風の音と共に擦れ合う葉々のささやき・・・

 

微笑んで包み込むような森の温かさ、小鳥やセミの晩夏の森のコンサートも

 

聞こえます。

 

深呼吸をして両手を広げると新鮮な森の空気で胸はいっぱいになり、心の

 

モヤモヤも全て吐き出して再び新しい血が体中をめぐるようです。

 

 

 

私はたまに森を歩いて疲れると大きな木の幹に両手を当てます。

 

ゆっくりと息を全て吐き出した後、根元からゆっくりと木の先端に顔を上げ

 

ながら息を吸い込んでいきます・・・

 

すると大きな樹木の枝葉、小枝から中枝そして幹を通してその木全体の

 

精気がゆっくりと私の両手を通じて私の体全体に満たされ、みなぎってくる

 

のが分かるのです・・・

 

足の指先にまでじ~んとしてしみわたり、疲れがす~と取れますから不思議

 

です。

 

一度、そんな状態でうっとりしていると、後ろを別のハイカーの方が通り過ぎ、

 

首を傾げられた事もありますからなるべく人けの無い時をお勧めしますが・・・

 

(笑)

 

 

 

 

 

こうして森の中で心癒されて、いつも気分よく過ごしているのは私だけなんで

 

しょうか・・・?

 

 

 

 

 

余談ですが、下記は新聞記事から少し目に付いた事柄です。

 

 

 

 (本当に森を歩いて心が癒されるのですか・・・?)

 

 

 

林野庁がプレス発表した内容から、設備的なことですが関連記事が

 

読売新聞に掲載されていました。

 

 

 

 

 

「 林野庁は、森林浴によって健康増進やリハビリに効果が期待できる山林を

 

「森林保養地」 に指定する事を決めた。

 

森林浴の効果を医学的に分析した上で、森林セラピスト(森林療法士)の

 

資格を設け、リハビリの指針となる 「森林療法メニュー」 を作成する。

 

同庁は今年3月、民間企業や医療関係者らによる 「森林セラピー研究会」 

 

を発足させ、千葉、長野両県で実験を行った。

 

結果は分析中だが、森林を歩いた後は、ストレスホルモンの濃度が下がる

 

などの効果が見られた。

 

今後は、森林浴効果の実証を重ねながら、健康増進やリハビリに適した

 

森林を増やしていく・・・・・」

 

 

 

 

 

また、読売新聞(7月4日朝刊)の第一面下の(編集手帳)では・・・

 

 

 

「 古代ギリシャの医聖ヒポクラテスは、人間と自然の調和を重視していた。

 

体内の営みと自然とのバランスが崩れた時、病気になると考えた。

 

そうであるならば、生活に追われて疲れた現代人が病気になったときには、

 

自然に身を任せるのが一番の ”治療” と言う事になる。

 

 

 

身近な自然の代表と言える森林を、治療に生かそうというグループが誕生した。

 

林野庁、民間企業や医師らで構成する 「森林セラピー研究会」だ。

 

研究会の最大のねらいは森林の癒しや機能の解明である。

 

森林浴がストレス解消になどに効果があることは知られているが、具体的に

 

どのような影響を人体に与えるのか実は翌分かっていない。

 

これが科学的に明らかにされれば精神障害や痴呆などに新療法が生まれる

 

可能性がある。

 

研究会は今後、さまざまな実験を重ね、森の神秘に挑む計画だ。国有林に

 

新しいタイプの「セラピーロード」を造る計画も進めている。・・・・

 

セラピーロードは、現代人の乾いた心を潤してくれるに違いない・・・」 との事。

 

 

 

 

 

話し変って・・・

 

外院方面へ向かう箕面の勝尾寺の山門前の長い石段の中腹に、はじめて

 

聞く言葉が載った看板がありました。 

 

森林浴の案内と共にドイツの 「クナイプ療法」 と言う聞きなれない言葉で

 

した。

 

 

 

早速、調べてみるとそれは歴史のある自然療法でしたので一端を載せて

 

みましょうか・・・

 

 

 

 

 

「 ドイツには100年前から森林散策を用いる 「クナイプ療法」 があり、

 

医師がさらに高度な研修を受け 「クナイプ療法医」 として指導していて、

 

国の保険適用ができているそうですよ。

 

 

 

森林散策の取り入れによる運動療法の疾患例はいろいろあり・・・

 

 

 

例えば 神経症、ノイローゼ、不眠症、便秘、肥満、動脈低血圧症、

 

緊張低下症、血液循環系の疾患、自律神経失調症、末梢神経循環不全、

 

器質性の脈管昨日障害、乾癬・・・などに効果的。

 

 

 

ドイツでは森林散策が心身疾患療法の一環として機能している事を公的に

 

認知されているようです。」 ・・・

 

 

 

 

 

森の散策は私だけでなくその心身に及ぼす効果はどうやら認知されている

 

ようですね。

 

 

 

 

 

さて!  私は腰をあげてまた歩き始めました。

 

二十二曲がりの山道は雨が降るととたんに急流の谷川になるような感じで、

 

岩が削られV字型となった道や荒れた山道もあり足元から目が離せません。

 

ゆっくりゆっくりと下りてくるとやがて医王岩に出ました。

 

そして薬師寺が見えると大宮寺池などの横を歩いて白島へ到着です。

 

ここから西へ、被昇天学院の前を経て、箕面の駅へ戻ったのでした。

 

 

 

今日もゆっくり、のんびりと楽しみ 心癒された良い一日になりました・・・ 

 

足は痛くとも、心は大満足です!

 

 

 

 

 

07-9・24 (完)



この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 一歩違うと別世界・・・! | トップ | 団塊世代の夫婦型・・・箕面... »
最新の画像もっと見る

*編集・秋/9月」カテゴリの最新記事