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箕面の森の小さなできごと&四季の風景 *みのおハイキングガイド 

明治の森・箕面国定公園の散策日誌から
みのおの山々を歩き始めて三千余回、季節の小さな風景を綴ってます 頑爺<肇&K>

箕面里山 森の桜巡り 

2015-04-03 | 箕面・春のハイキングガイド

 

‘15-4-2  

 

 

 

箕面の山々を里から眺めると、淡いピンク色した桜の木が

花を咲かせているのが見えます。

箕面の森にはエドヒガンやヤマザクラが多く見られます。

 

       

  

 

才ヶ原林道、才ヶ原池、こもれびの森、雲隣の森へ

        

        

 

        

        

 

 

          

 

 

          

          

 

 

箕面大瀧上に下ってくると、大日駐車場の北側も咲き始めです

 

 

 

            

 

 

三国峠から ようらく台 へ出ると、いつもの大桜の咲き始めです

 

        

 

 

森の中はこれから美しい桜の花が咲き始めます。

しかし 昨日の大雨 明日からは一週間 雨やぐずついた

お天気とか・・・

一気に花散らしの雨とならなければいいのですが・・・

 

 


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<愛の花束>

2015-04-03 | *みのおの森の小さな物語(創作短編)

みのおの森の小さな物語 (創作)

NO-2作

 

  愛の花束  

 

 

それは11月の終わり頃の事でした。

 

5時ともなるとすっかりあたりが暗くなり、箕面の森のホテルレストランの

テーブルにもキャンドルの明かりが灯り、それは温かい雰囲気に

包まれるのでした。

  この落ち着いた広く開いたレストランの窓辺から、東方に高槻、茨木方面

南方には大都市 大阪の百万ドルの夜景が、そして西方に西宮、神戸方面

まで見渡せる視界180度のそれは素晴らしい眺めが堪能できる所です。

ゆったいとした20卓ほどのテーブルには、季節のきれいなお花が

いつも一輪さりげなく活けてあります。

 支配人の坂元 譲 は、いつものように一卓づつ丁寧に卓上を点検した後、

レストランの入り口扉を開いた。

 

 坂元 譲 がこの山上のホテルレストランに勤めるようになって12年が

経っていた。 それは専門学校を卒業してすぐにこの店に就職し、

見習いウエーターからスタートしていろんな部署の経験を経、

半年前に認められこの店の支配人となったばかりなので、毎日緊張の

連続だった。

 

 18時、窓辺の特等席をご予約されていた最初のお客様がおみえに

なりました。

若い男性のお客様で、胸にはきれいな花束を抱いておられます。

ご予約はお二人でしたので、ウエイターは2つのウオーターカップを持って

席に伺いました。

 

  「ご予約はお二人でよろしかったでしょうか?」  

   「 はい、そうです! 」

 

と、男性は言われました。

 

そしてまもなく、最も評判の高いフランス料理のフルコースを2つご注文され、

さわやかなお味のする赤ワインも注文されました。

  男性の前の席にはあのお持ちになった花束が丁寧に置かれ、

キャンドルの灯りがより美しく花々を照らしています

めずらしく澄み切った大阪の夜空にに100万ドルの夜景が美しく、

まるで宝石の輝きのようにキラキラと瞬いています。 

 丁度、空のラッシュアワーなのか? 伊丹空港への着陸待機の飛行機が

南方の金剛山付近から明るいヘッドライトをつけて、3機も連なるように

飛んでいるのが目にとまり、山上からの眺めは壮観です。

 

やがてこのホテルレストランも徐々に予約席が埋まっていきます。

ご夫婦で、恋人どうしで、お友達と、家族で・・・ と、それぞれ楽しい

デイナータイムが過ぎていきます。

 坂元はなじみのお客様にご挨拶をしたり、サービスに落ち度が無いように

万全の目配り心配りをしています。

 

 やがてあの男性の前にもワインと前菜が運ばれてきました。

お連れのお客様がまだなようなので、担当のウエイターもどうしようか? と

迷っていました。 

  「お連れのお客様がまだなようですが、お料理はどうさせていただき

   ましょうか?」  と、坂元がそれを伺いにお席に出向いたとき・・・

男性は我に帰ったように恐縮されて・・・

 

  「うっかりすみまん・・・ どうぞ二人に料理を運んでください。 

   ワインも二人にお願いします・・・」  と。

  「かしこまりました・・・」

 

   何か事情がおありなのだろう・・・ と、下がった支配人は

フロアーマネージャーに厨房に、担当ウエイターにそれぞれ指示を

だしました。 

 

 やがて2つのグラスに赤いワインが注がれると、男性は前の花束の

前にあるグラスに、ご自分のグラスを合わせて乾杯のしぐさをされ、

何かを語りかけておられます・・・

 

 やがてスープが・・・

 

 メインデッシュのお肉料理が、お魚料理が運ばれ・・・ 

 

 そしてとうとうデザートとなりました・・・ 

 

 ウエイターが配膳するたびに、男性は自分の空き皿と共に、空席の料理も

一緒に下げてもらっていました。

 

 厨房に手のつけられていない料理がもどってくるので、料理長は

首を傾げています・・・

   お気に召さなかったのかな?  と、何度も味見をしてそのわけを

探ろうと試みたものの理由がわからず、途方にくれたり・・・

そのうち心の中では怒りさえ出てきました。

シェフにとって一所懸命に作った自分の料理が、全く手もつけられずに戻って

くるほど悲しい事はありません。

 

 この一部始終を見ていた坂元は、コーヒーサービスが終わったところで

男性に声をかけました。

 

  「お料理のお味の方はいかがでしたでしょうか?  

   お気に召していただけましたでしょうか? 

   ところでお連れ様はいかがなさいましたか・・・?

   失礼ですがよろしかったらお話いただけませんか・・・」  と。

 

このようなプライベートな事をお客様にお聞きするのは、初めてのこと

でしたが自然と言葉に出てしまいました。

 

 

 男性は支配人の言葉に恐縮しながらも、静かに語り始めました・・・

 

 「実はこの花束は私の妻なのです。  

  私たちは今日、3回目の結婚記念日です。  

  昨年の今日は、ここで二人で楽しく過ごしました・・・。  

  今日は天国にいる妻と来ました・・・ 」  

 

 そこまで言うと男性の目から涙が頬をつたい、しばし声が出ずに

窓の外に目を向けておられましたが・・・

やがて花束の妻に語りかけるように、再び話を続けられました。

 

 「半年前、妻は急性のガンで天国へ召されました・・・。

  あっという間の出来事でした。

  なぜ神様は私から愛する妻をこんなにも早く召されたのか・・・

  天を恨みました。

  今でもまだ信じられないほどです。

  どうか夢であって欲しい・・・

 

   朝起きるといつもこの現実に打ちのめされてしまいます。

  でも、やがてこんな事をしていては天国から見ている妻に心配させる

  ばかりだ・・・ と思うようになりました。  

   最近は妻がいつも心の中にいて私を励ましてくれるようで、

  少しづつですが立ち直ってきました。

   そして今日の3回目の結婚記念日には、どうしても二人で祝いたくて、

  去年と同じ席を予約したのです。

  

   ここは去年、二人して幸せの嬉し涙を流したところなのです。

  二人が交際していた3年間は、よくこの箕面の森を歩きました。 

   春は新緑の滝道から、花いっぱいの勝尾寺まで歩き、途中見た

  満開のエドヒガン桜はとても見事でしたし・・・

   夏は地獄谷の近くで「修行の古場」というんでしょうか?  

  その上の滝道に丁度休憩場があるところ・・・ あの谷川の水辺で

  裸足になって二人で将来の事をよく話しました。 

   秋には紅葉ですが、人ごみを避けて教学の森や静かな落合谷などを

  歩きました。  清水谷では渓流の水を飲んでいる鹿に始めて出会えて、

  二人とも感激でした。 

   冬になると彼女は温かいスープをポットにいれて持ってきてくれました。

  それを静かな寒い森の中で二人で頂くんです・・・ あったかい~! と。

    本当に幸せでした・・・

 

   そんなとき、あれはこもれびの森でしたか・・・

  目の前の木の枝に二羽の小鳥がやってきて・・・ なんと、くちばしを

  くっつけてキス? をしているんですよ・・・

  こっちの方が顔を赤らめたりして・・・

  そんな幸せをいつもこの森の中から与えてもらいました。 

  彼女がお猿さんと握手している写真もあるんですよ・・・ 」  と。

 

 

坂元は店の支配人という立場を離れ、そんなお二人の幸せだったお話を

静かにうなずきながら伺いました。

 

しばらくして男性は続けて・・・

 

 「いま妻は天国でこう言っているはずです・・・ 

    ”今日は本当においしいお料理をご馳走様でした。  

    とても美味しくてみんなきれいに残さず頂きましたよ。  

    ダイエットどうしようかしら?”  

  なんて言って、きっと笑っていますよ・・・ よく言ってましたから・・・

   お店のシェフの方には本当に失礼をいたしましたが、妻は本当に

     美味しく頂きました・・・ と言っていると思いますので、

  どうかお許しください。 

   お陰さまで二人とも美味しいお料理を堪能し、楽しい一時を過ごす事が

  できました・・・

  本当にありがとうございました・・・ 」  と。

 

 

 話を聞いていた坂元も、担当のウエイターも涙をいっぱいためて

聞いていました。 

  素晴らしいご夫婦愛です。 

後でその話を支配人から聞いたシェフは、厨房の端に行って大粒の涙を

流していました。

  天国の奥さまに、そんなに美味しかった~ と、言っていただき・・・ 

  光栄です・・・ と。

 

 

  静かで穏やかな夜です・・・

真っ暗な森のなかで、夜の海に浮かぶ船上レストランのように、

その場所だけが煌々と光り輝いています・・・

そして、夜空を見上げると・・・

そこには・・・

ひときわ輝くきれいな星がひとつ・・・  

一人の男性の上に瞬き、温かい光を放っていました。

 

 

箕面の森が静かに深けていきます・・・

 
 

(完)

 

 

 

 


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箕面山麓 外院・粟生間谷 散策

2015-04-03 | 箕面・春のハイキングガイド

 

‘15-3-28  

 

 

今日は箕面の東に位置する外院(げいん)、粟生間谷(おあまだに)

山麓の散策です。

昨日大阪で桜が開花したとか・・・

山里も春の息吹の季節です。

 

勝尾寺川沿いのユキヤナギが満開です

 

西田橋から 粟生高原自然歩道 へ

法蔵寺 から すさのおのみこと神社へ 

境内の巨木に圧倒されます

            

            

 

      

 

 

          

               

 

  

粟生山麓を散策  ガラシア病院前へ

        

 

 

善福寺 へ  

周辺の見事な美しさに感激!

    

 

  

  

 

 

         

           

 

 

山腹から彩都(さいと)からのトンネル工事を見る

先月よりかなり進んでいるようです  

(後日見た彩都側からみたトンネル入り口)

 

    

 

 

森の中の墓地へ

    

 

大池中池にでて外院の山里を散策

        

        

 

           

 

 

 穏やかな春の陽射しを浴び、気持ちのいい散策を楽しみました。

 

 


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みのおの森の楽画記! ‘15-3月

2015-04-03 | *みのおの森の小さな楽画記 !

スケッチ画 ‘15-3月

 <箕面大瀧の上にて>

‘15-3-4   (328)

瀧の上 山に芽吹きが始まりて

「杉の茶屋」の横にある箕面公園の石碑。後方の山々も少しずつ新しい芽吹きを感じられる。春は一日一日やってきている。

 

<石澄の滝へ>

‘15-3-6   (329)

石澄みの山の谷間に馬尾滝

教学の森の西尾根から石澄の滝へ 池田市、箕面市の境界を流れる石澄川その上流の石澄の滝は馬の尾のような細長い流れが特徴 滑る岩の上を慎重に歩きながら滝つぼへ向かう。

 

<勝尾寺園地ウイングハウス前>

‘15-3-11   (330)

寒暖のせめぎ合いにて春の雪

 昨日から箕面の森に春の雪が積もる。でも日差しは少し暖かく、すぐに溶けそうな気配。これが今季最後の雪になるのかな・・・?

 

<勝尾寺園地にて>

‘15-3-13   (331)

春近し園の草地に新芽みる

 2日前の雪はもうすっかり溶けてなくなり、園地の草地も少しずつ新芽が見えるようになった。空気はまだ冷たいが日毎に春近しを感じる。

 

<箕面川の紅白梅>

‘15-3-14   (332)

紅白梅 散りし花びら箕面川

 散り始めた紅白梅の花びらが箕面川に流れている。川面をシラサギが舞い、しばらくして二羽のカモが飛んできた。かモがゆっくりと並んで採食している・・川辺に黄色い花が咲いている・・いい季節の始まりだ。

 

<水ぬるむ才ヶ原池>

‘15-3-20   (333)

春来る水ぬるむ池 才ヶ原

こ数日 気温が一気に上昇した。才ヶ原の森の池にも春がやってきた。木々も小さな芽吹きが始まり、冬枯れの山々も少しずつ色づいてきた。水ぬるむ季節となった。

 

<山神八大龍王 碑前>

‘15-3-27   (334)

 春箕面 守り賜いし山の神

薄暗かった森に陽射しが届き、芽吹きの新しい命に祝福の輝きが照らされる・・・箕面の森の春・・・今年も守り賜いし山の神


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