奈良市の歯科医院 森歯科クリニックスタッフブログ

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この歯医者がヤバい

2015年01月02日 | スタッフのきまぐれ日記
現役の歯医者が書いた本だということで、どんな内容か読んでみました
うーん…おっしゃることは解りますが…
この先生の歯科医院には、そんなに他の歯科医院で
間違った診断をされた患者さんが来院されるのでしょうか?
そんなアホな同級生や不勉強で金儲けしか考えてないお知り合いばかりなんでしょうか?

確かに患者さんにとって最良の治療よりも、金儲けを企む歯医者もいるだろうし、
技術が足りなく拙い治療をする歯医者もいますし、勉強や練習をしない歯医者もいます。
でも、多くの先生方は一生懸命患者さんのための治療をされています。

確かにインプラントに関しては、トラブルも多いようですし、
死亡事故や使い回しの問題もありました。
インプラントは神経や血管、上顎洞などの近くに穴を開けるため、
危険性を伴う治療であることは確かです。
知識、技術、経験、術前の準備、滅菌消毒の徹底などが必要なのはもちろん、
自分の能力で対応出来るケースかどうかの冷静な判断が必要なのですが、
インプラントの失敗とは、そこが甘かったり、自分の能力を過信して
上手く行かなかったケースが殆どなのではないかと思います。
インプラントの使い回しや抜かなくて良い歯を抜いてインプラントを薦めるなどは
それ以前の人間性の問題ですけどね・・・

もちろん、それはどんな治療にも当てはまります。
インプラントに限らず、治療が上手く行かないのは、
患者さまのご期待に応えようと、自分の能力以上のことをしようとしてしまった
「善意の過失」であり、いい加減な処置をしようとしたわけではないと思います。
だって、上手く行かなければ、自分達も困るのですから。
もちろん、能力を高める努力を怠っているのでしたら、話になりませんが・・・

それともう1つ、「診断」の甘さが挙げられるかも知れません。
歯科って、医科に比べて検査が少ないと思われませんか?
ちょっと観て、「ムシ歯ですね、削りましょう」っていうイメージじゃありませんか?
どうしてムシ歯になったか、歯肉が腫れたのか、骨が失われたのか、
その理由は患者さま1人1人で違います。
また患者さまのお口の中の状態や噛み合わせも
それぞれ違いますので、治し方も違って参ります。
まず検査を行うことによって、現在の状態を把握し、
どうしてこのような状態になったかを診断し、
それに対して有効な治療法を考え、それから治療を行うことが必要です。
しかし、時間をかけてしっかり診査しようとしたり、
治療においても経過を確認してから先に進むと、どうしても時間や回数がかかりますので、
早く治療を進めて欲しい、回数をかけるのは金儲けに違いないと言われたりもします・・・
再診料の450円なんて、滅菌消毒の手間暇、経費を考えれば、
来院回数を増やすメリットなんてないのですが・・・

全面的に同意出来るような内容ではありませんでしたが、
今年は、患者さんの話をしっかり聴き、精確な診断を行い、
わかりやすく丁寧な説明を心掛けようと思ったので、
そういう意味では価値はあった本かな?

でも、エビデンスのない治療はダメじゃないですか?

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