奈良市の歯科医院 森歯科クリニックスタッフブログ

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百人一首に隠された藤原定家の暗号

2013年01月02日 | スタッフのきまぐれ日記

『新古今和歌集』『新勅撰和歌集』の選者であり、

中世を代表する名歌人・藤原定家が撰んだにしては、

『百人一首』には駄歌が多いと言われています。

額田王・山上憶良・大伴旅人など代表的な歌人がもれているし、

また選ばれた歌人の作品でも、もっと優れた歌があるのに、

他の歌が選ばれていたりしているので、

「百人秀歌」が発見されるまでは、定家の撰集ではないのでは?

と疑われていた程だったらしいのです。

では、なぜ藤原定家は、わざわざ『百人一首』で名歌を捨て、

多くの駄歌を拾ったのでしょうか?

 

百人一首は、元は1冊の本として生まれたのではなく、

蓮生の求めに応じて、小倉山荘の襖の装飾のために

定家が100人の歌人の優れた和歌を一首ずつ選び、

色紙にしたためたものなのだそうです。

そして襖に並べる順番によって、ある暗号が浮かんで来ると言うのです。

 

後鳥羽上皇の寵愛を受けていた藤原定家ですが、

やがて仲違いし、その後後鳥羽上皇は承久の乱で隠岐へ流罪され憤死されます。

逆に出世して行くの定家には、後鳥羽上皇への後ろめたい気持ちがあり、

『小倉百人一首』は秀歌を集めた歌集ではなく、

隠岐へ流され非業の死を遂げた後鳥羽上皇に捧げた歌集となった、

という説があります。


しかし、この「百人一首に隠された藤原定家の暗号」で、

関裕二は更なる暗号を解き明かします。

お正月にぴったりのこの本は、上質のミステリーかも知れません。

是非読んでみて下さい


 

 


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