月岡芳年 月百姿
『悟道乃月』
明治二十一年印刷
布袋和尚
中国の後梁時代の禅僧で明州奉化の人、名を契此(かいし)という
貞明二年(916年)に入寂したが、没後中国では
弥勒菩薩の化身として祀られるようになった。
袋の中には人々から喜捨されたものが入っているという説と
気の長い寛容の精神、堪忍袋だという説もある。
国立国会図書館デジタルコレクション 077
『悟りを開いたお坊さんの無垢の心を象徴するのが円の絵です
心の中にわだかまりがなくなると一番難しいと言われる円形がすんなり描ける。
この世界に存在する最も美しい円形は満月です。
ですから月は悟りの象徴と考えられる。
布袋さんはお坊さんが目指すのはこれなんだと、月を指差しているのです。』
出典先:東洋経済ONLINE
「を月様幾ツ、十三七ツ」
「指月布袋画賛」 仙厓筆 出光美術館蔵