月の照る夜に

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喪服のランデヴー

2006-05-31 00:38:08 | naoアーカイヴ(年代順)

今日は、5月31日
そう、路木悟史の命日です

直人くん出演のドラマで、一番好きなドラマ「喪服のランデヴー」
何かでちょこちょこ書いたことはあるけれど、
私がこのドラマを最初に見たのが、2000年9月12日
最終回の日です。しかも、途中から・・・。
ちょうど悟史が、雨の中、聖美に扮した由海と逢うシーンあたりからです(終わり近くですよね~)

え、何、このドラマ・・・すっごい好きな感じ~
お、おわりなの~~?? ガ~~~ン 

そこで思い出しました。私は、見ていないドラマでも、新聞のTV欄にストーリーが書いてあれば、読んでいたけれど、このドラマも何回か読んで面白そうだな~と思ったことを・・・。ただ、あの時間はつい忘れてしまって・・・。

更に、「ナース3」をほぼ毎回見ていて、健太郎可愛いと思っていたのに、
「藤木直人」という名前は頭には入っていたはずなのに~
このドラマの主人公と、健太郎が同じ人だなんて・・・結びつかなかった・・・。
まあ、名前だけじゃなくて、あの雨の中で倒れていた青年と、
いずみちゃんに妊娠を告げられてぶっ倒れた研修医が同じ人だとは・・・
(しかも、同じ日のオンエア~・笑)
 
「火曜日の男」だったんですよね。

後日、本屋で原作本をGET!
 帯付きです。これを読んだら、ますます見たくなって・・。

当時ネットも全くやっていなかったので、情報もなく、待つこと約2年半
再放送を知って、どれだけ嬉しかったか・・・
ちょうどその頃、やっとネットを始めて、ドラマのHPを見て、
あの日、災害のニュース報道の影響で、
最後の部分が見られなかった人がたくさんいたことも知りました。
それなら、再放送遅いぞ、N○K!
シンプルな作りだけれど、今でも見られるHP(最初の放送時のHPはこちら
あらすじ読んでるだけで、グッとくるものがある・・・

東儀さんの心に染み入る音楽(夢の跡~試聴
吉岡くんのナレーションで物語りは始まります。
原作の書き出しと同じ、

二人は毎晩八時に逢った。雨の降る日も雪の日も、
月の照る夜も照らぬ夜も




はいこのブログの名前は、ここから取りました(笑)

原作は、コーネル・ウールリッチの叙情サスペンス。
恋人の死によって、永遠に癒されない悲しみを心に秘めて、復習鬼へ変貌していく。
それを、脚本の野沢さんは、全共闘世代の男女を登場させ、
愛と闘いと哀しみが絡み合った二つの世代の物語として描いていった。

直人くんは、純朴な青年が、恋人を殺され、埋められたことから、
その4人の犯人への復讐~彼らの大切な人を次々と殺していくという役を演じる。

 

恋人の命日に一人ずつ・・・
犯人の大切な人に密かに近づいて、信用を得てから殺害していく。
殺された女性たちは、自分が何故殺されるかもわからないまま死んでいくという、
とても残酷な話ではあるし、本来は悟史には共感はできない。
でも、哀しみを湛えたうつろな瞳の悟史を見ていると、
胸がいっぱいになってくる。

 

第1話「凶手」 第2話「愛死」 第3話「闘争」 第4話「接近」 第5話「告別」

直くんの登場時間は少ないかもしれないけれど、
ドラマとして見ごたえがある、力のあるドラマ。
多少のツッコミどころはあるけれど、それも気にならない。
映像の色味が好きだし、音楽もよい、演出も、俳優陣も魅力的(褒めすぎ?笑)
好きな役者さんいっぱいだし~。
野沢さんが自著で書いていたけれど、T○Sで「青い鳥」をやった時に、
もうひとつの候補だったのが、この原作だったとか・・・。
5回じゃなくて、11,2回の連ドラでも見てみたかったかも・・。

ラストの雨の駅前ガス灯の下のシーン。
他のドラマと違って(笑)、統計的に雨の多い日を選んでのロケだったとか・・・。

亡き恋人聖美(由海が扮している)をいつもの待ち合わせの場所に見つけ、喜びの表情から、
聖美でないことに気づき、混乱し、その姿の中に由海の姿を認める悟史~
このとき、表情の変化だけでなく、目の色まで変わって見える・・・
2人の心が、真に通い合った瞬間、銃声が・・・。



由海を守ろうとする歪んだ母の愛情から、撃たれて絶命する悟史。
数年後、その場所には、由海と小さな男の子の姿が・・・

原作とは違ったラストです。原作の方が、もっと乾いた感じかな~。
パブロフの犬のように、あの音楽とナレを聴き、冒頭の二人の待ち合わせのシーンを見るだけで、涙が出てきて・・・

残念なのは、この中で
「人間にとって、汚れずに生きていくことが、そもそも闘いなのだ」と言わせた野沢さんが、
あのような形でこの世の中から姿を消してしまったこと・・・。
また、ぜひ野沢作品を見てみたかったのに・・。

役者さんたちも素敵な方ばかりでした。
敵役の吉田日出子さん、寺田農さん、岸部一徳さん、塩見三省さんは皆さん味のある深い演技をする方々だし、役柄もそれぞれにドラマがあり・・。
聖美と由海の2役を演じた麻生久美子さんの、聖美の笑顔はそれを見るだけで泣けてきて、由海は美しくも切ない。
更に印象深いのは、大柴役の吉岡秀隆さんのナレーション。最初と最後を締め、泣かせます。大柴と悟史、ある種光と影的な対比が、よりドラマに深みを与えているかと・・・。根本は繋がっている部分があるのか、だからこそ、大柴は悟史を理解しようとし、救おうとしていたのかもしれない

何度も繰り返して見たので、テープの劣化がひどいです
今なら、保存版作ってから、見るんだろうけど、そこまで頭が回ってなかった~。
諸事情でビデオ・DVD化は難しいようだけど、
それなら、せめて、もう一回再放送を~。今度はDVDで録るから。
某国営放送にもたま~にリクエストしてるけど、
スカパーの方がありかな~とも思って、そっちにもリクエスト(笑)

そうそう、去年かな~、妹と話していて、もふらんの話になったら、
「それ、見たことある」って。本放送の時、BSの5夜連続放送を友達が録っていて、
「面白くて、いいドラマだから」と貸してくれたとか・・・。
え~~、じゃあ、あの時聞いてたら、再放送待たなくても見られたの?
ゼッタイ妹が見るジャンルじゃないから、聞きもしなかったけど・・

続き(まだ書くのか!爆)を次のページに書きました。
(更に詳しく~思い入れ・こちら


<追記>
ロケ地を訪ねて(こちら)

番組ナビ(こちら)

制作発表・相関図など(こちら)


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20 コメント

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おはようございます。 (りさ2。)
2006-05-31 07:15:56
そうだった!今日は悟史の命日ですね。

そして、BLOGタイトル。。やっとわかりました(遅杉?)

房ちゃんINの私は、再放送が終わったあとなので、原作から読みました。ドラマを観たときは、直くんが映るのが少ないのが不満だったけど、観れば観るほど味が出ます。支持者も多いのに、再々放送してほしいですね!!

今日は悟史に会おうと思います。(去年も某所で話題になりましたね!)
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Unknown (ryoko)
2006-05-31 09:05:48
思わず飛び込んでしまいましたっ!

おっと・・・はじめまして shinさんへ

私も、、私も全く同じです。なので敏感に反応してしまいました。

「喪ラン」いいですね。たしか「ナース3」後半から

同時だったような気がします。

なので「ナース3」のある回から微妙に日焼けしてたり、ヘアスタイルだったり、表情がかわってたような・・・ぇ?私の勘違いですか?

私のも保存度が低いので残念です。またやってくれないかなぁ。

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はじめまして (ナナコ)
2006-05-31 16:48:57
思わず飛び込んでしまいました。。その2です(笑)

はじめまして。Jこさん地方(笑)に生息している

ナナコと申します。

Shinさん宅にはいつも勝手にお邪魔させて貰い、うんうん頷きながら読ませてもらってます。。

路木悟史・・名前を見るだけで涙です。

私の直人くんとの出会いも「喪服のランデヴー」でした。忘れもしないBS2の予告スポット・・

暗い廊下を歩くシルエットだけで、とんでもない悲しみをまとった青年の姿を見た瞬間・・落とされてしまいました・・笑

で、2000年9月12日にも激しく反応!

そうです、もふらん最終回のこの日ミュージシャン直人との出会いでもありました!

こちら地方のライブハウスでの直人くん1.0ツアー。

私にとって、もふらん=初生直くんなのです笑

アップしてくれた写真の数々、見てるだけで涙が出ます。。shinさん有難うございます。

悟史の命日の今日、しばしシンノスケを忘れて(笑)

悲しみを湛えた彼の目に会いたいと思います。

初めてなのに長々とすみませんでした。

これからもshinさんのお話を楽しみに、お邪魔させて下さいね。
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そうです~ (shin)
2006-05-31 17:28:56
りさ2。さん>某所で話題を出したのも、私だったかも~(笑) 番組HPの、最初に放送したほうのbbsを見ると、いかにこのドラマ支持者が多いかわかります(視聴率は低かったけどね)。男女限らず、いろんな世代の人。

再々放送、してほしいよね~



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いらっしゃいませ (shin)
2006-05-31 17:35:21
ryokoさん>初めまして! そうですか、同じですか~(笑) ナースの時は、まだドラマ見て、いいな~と思っていたぐらいなので、当時の情報は後からの追っかけですが・・・。

もふらんは4~6月の2ヶ月間くらいかかったようですね。ナースと被った時は、地獄のようなスケジュールだったとか。箱根は自分だけ泊まれなかったと、何かで言ってましたよね。

髪型はよく変わったような気もするけど、表情はわかりませんでした。今度、よーく見てみよう!と。

また、おいでくださいね。
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ようこそ (shin)
2006-05-31 17:43:38
ナナコさん>初めまして! 何というか、雰囲気がにじみ出ているんですよね~。私も、たった5分くらい見ただけなのに・・・。

そして・・・あの日、ライブだったんですね~。じゃあ、MCで何か触れたのかしら? 火曜日の男ですものね。1.0ライブなんて、凄い!

ドラマ見て、いいな~と思っても、そこから先はなかなか進まなくて 音楽をやっているって知ったのも、だいぶ後だし・・・。

時々、無性に見たくなるんです、もふらん。でも、泣けてくるので、外出しない日に限るんですけど~(笑)

これからもよろしく~!
返信する
やっぱり書いてた(笑) ()
2006-05-31 18:03:26
お久しぶりです。やはりこの日を忘れちゃ~いけないよね~。私も毎年の行事ながら、日付変わってから早速公式へお参りに行ってきました。(これって墓参りってより、初詣のノリか?

今年は7回忌って事になるのでしょうか?イマイチ仏の年数の数え方には疎くて。。。

私も今日は家に帰ったらもふらんにどっぷり浸かって、喪に服します~。

返信する
Unknown (まつ)
2006-05-31 22:07:08
劣化が激しくても手元に残っているshinさんが羨ましいです~。

火曜日の男(笑)をリアルタイムで見ていた人ですが私の頭のHDDはかなり容量が少ないため(爆)shinさんに感謝です!!!

このドラマは演技にものすごく集中力が感じられてドラマとしての質も周りをかためる俳優さんもとても良かったですよね。

第一話冒頭から悟史の穏やかで静かな演技にこれから先におこる運命を思い泣いてましたもん(涙)。

ぜひ再々放送を!!
返信する
毎年… (ジャイこ)
2006-05-31 23:12:12
shinさんに教えてもらって悟史の命日を思い出してる気がする(笑)

画像いっぱいありがとう!いろんなシーンが蘇ってきて、また観たくなったわ。

もふらんは私も好きなドラマだけど、ダンナが藤木関係ではいちばん好きなドラマで

本放送の時私はまだファンじゃなかったからダンナに薦められて2話から観たの

確かその時にダは「藤木直人がいいんだ」って絶賛してたんだよね(褒めたのは後にも先にもこの役だけ・苦笑)

1話から毎回楽しみに観てたダンナが最終回の日に酔っぱけて寝ちゃって、一度寝ると殴ろうが蹴ろうが絶対起きないダに腹立ててビデオにも録ってやらずに自分だけリアルタイムで観たのよ(いぢわる)

あの時ちゃんと録画してあげてれば、自分のためにもなったのに。。。

見逃したダは翌日悔やんで、私から結末を聞いて「納得いかねー」って言ってた。

ダは最も悪いあの女弁護士に復習して欲しかったらしい。

再放送の時もビデオ録画なんで、綺麗な映像で残したいから、ぜひ再々放送を(祈)



ナナコさん>離島仲間っすか?ローカルばっかで流れない番組多いけどくじけず(笑)がんばろう!1.0から参加してるなんて大先輩ですね~羨ましい!
返信する
直人君ならではの (よしよし)
2006-06-01 00:29:57
shinさん、こんばんは。

blogのタイトルの意味がやっとわかりました。

悟史の役は直人君の良さがとっても良く出ている作品だったと思います。実際、直人君に興味が無い人や普段批判的な人でさえもこの「喪服のランデヴー」の悟史については、結構良い評価をしてくれているみたいですよね。

私自身、あまり演技の事などわかりませんが、血も涙もない殺人鬼がN沢さんのおっしゃるような哀切感があって泣ける男に仕上がったのはやはり直人君ならではだったのではないかなと思っています。

なんか、直人君の人間としての根底にあるものがとてもいいようにでている作品。

そういう意味では、今回のシンノスケや須賀さんも同じことが言えるのかもしれないと改めて思いました。

やさしさだったり素直さだったり、きっとあくが無いぶんそういった面が強くではないけれど漂うのかなと、でも、だからこそ生きてくるキャラクターもあると思うし、他の人がやった方が良かったかもという声を耳にすることもあるけれど、直人君は、わかりずらいのかもしれないけれど作品の中でどんな色にでも染まることができる真っ白なキャンパスでだけど自分の持つものもけっして主張すぎることなくだせるある意味、独占企業かもしれないと思うのです。

私も今日、もう昨日ですが悟史に逢ってきました。
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