月の照る夜に

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お仕事(1998① 徳川慶喜など)

2009-03-23 22:00:51 | naoアーカイヴ(年代順)

<注:ストーリーなど、最後まで書いているものもありますので、ご了承ください。リンク・転載禁>

1998年 NHK「徳川慶喜」 大河ドラマ(日曜20:00-20:45)
 1/4~12/13 全49回 平均視聴率21.1% 最高視聴率29.7%

初の時代劇&NHK。
このドラマは最近の大河の中では、地上波でもCSでも再放送されず、ビデオ化もされていない(総集編も出ていない)数少ない作品のひとつだそうで・・・。
視聴率はあまり芳しくなかったみたいです。
見られる機会がほとんどないのですが、数少ない紙モノ資料を中心に、直人くん出演場面をまとめてみました。
それは・・・大河とは思えないようなドロドロの恋 
直人くん演じる村田新三郎は、架空の人物です。出演は、第36回「仇討ち」まで(たぶん)。

原作:司馬遼太郎 脚本:田向正健 制作統括:高橋幸作
演出:宮沢正幸 竹林淳 谷口卓敬など
ナレーション:大原麗子

まず、簡単に全体のストーリーを・・。
慶喜(本木雅弘)は、水戸藩主の七男だったが、一橋家の養子となり家督を相続。
13代将軍の継嗣問題に巻き込まれ、井伊直弼による安政の大獄の一環として隠居謹慎させられるが、その後井伊の失脚などで、15代将軍になる。幕府は末期的症状で、内外からの時代の大きなうねりに、慶喜は政治的手腕を発揮して、大政奉還を成し遂げる。
この大筋の話に、一橋家内の3人の女性(世話係、義母、妻)の絡み合い、火消しの新門一家(堺正章、大原麗子ら)との交流から庶民の目を通した幕末などが描かれている。

直人くんの役どころは、慶喜の世話係で、幼少時から一緒に育つ村田新三郎
秀才の誉れが高く、水戸家から一橋家へも同道。
慶喜のお供で行った火消し新門辰五郎の家での旗本・早川の妾・みよとの出会いが彼の運命を狂わす。

以降、全体のストーリーはおいといて(笑)、新三郎中心で書いています。

一橋家へ養子に入り、成人(15歳)した慶喜。翌年には浦賀にペリーが来航し、世の中は騒がしくなり・・・。
火消の辰五郎は、旧知の水戸斉昭(慶喜の父)から、世間のことや人情を教えてもらいたいと頼まれ、慶喜たちは時々新門一家を訪れるようになる。
そこで、新三郎は初めてみよ(一色紗英)を見かける。
みよは貧しい武士の家に生まれ、病気の父のため、旗本早川に囲われている女。

  

ある夜、新三郎は橋の上にたたずむみよを見つける。
何かに引かれ合うかのように、強く見つめ合う二人。

安政の大地震が発生。
水戸藩邸の様子を見に遣わされていた新三郎の足は、みよの住む町へと向かっていた。避難した人の群れの中で出会った二人は、壊れかけた家の中で抱き合う。。
辰五郎の右腕・ガンツム(山下真司)は、新三郎とみよを見かけ、真意をただす。
「本気だ」という新三郎に、「バレたら、みよは気性の荒い旗本の旦那に殺されるかもしれない」と諭すが、「別れることはできない」と頑固に言い張る。
 
「何もかも捨てる。脱藩して二人で逃げよう」という新三郎に、病気の父を捨てられない・・というみよ。

一方、慶喜は、新三郎とみよのことを聞き、素早く手を打った。
水戸藩士の娘・たみ(水野真紀)と新三郎を結婚させてしまったのだ。
  
年も明け、新三郎とたみ、幸せな生活が始まったかのように見えたが・・・。

激しく降る雨の中、橋の上で新三郎とみよは会っていた
  
そこへ突然現われたみよの旦那・早川(江藤潤)
2人は、激しく斬り合う。新三郎は追い詰められるが、一瞬の隙に、早川を斬ってしまう
切腹しようとする新三郎をガンツムが止め、辰五郎のもとへ連れて行く。
一緒に死ぬか、死ぬまで逃げるという二人を、辰五郎たちは逃がすことにした
  (第9回「恋の闇路」)

早川殺害の知らせを聞いた慶喜は、新三郎の仕業かと思い、その行方を捜させる。
たみは、新三郎は駆け落ちしたのではないかと慶喜に訴える。探し出して刺し違えるというたみを、慶喜は妻・美賀(石田ひかり)の側におき、目を離さないことにした。
早川の弟らが下手人を探しているという話を聞き、慶喜は新三郎の身を案じる。

3年の月日が流れ、新三郎は町人として、生麦村の旅籠で下働きをする暮らしにも慣れ、子供も生まれた。


ある日、たみは新門一家で偶然新三郎の名を耳にし、生麦へと向かう。
生麦の旅籠についたたみは、新三郎とみよ、そしてみよの腕の中の子供の姿を目にする。
翌朝、江戸へ向かう道には足早に歩く、子供を抱いたたみの姿が・・。
「思い知れ」とつぶやきながら。

一ツ橋家では、たみが連れてきた子供を囲んで慶喜、妻、母たちの姿があった。
どこから連れてきたのか問いただす慶喜に、「新三郎を殺してやりたい。この子の父親は新三郎です」と言って、たみは泣き崩れる。

慶喜は、側近の平岡(新井康弘)を遣わせて事の経緯を聞こうとし、一方、子供の行方不明を聞いた辰五郎の妻・れん(大原麗子)も生麦に向かう。
平岡と共に江戸に行って、はつを取り戻してくるという新三郎。お許しはいただけなくても、殿の為に少しはお役に立ちたいと。
だが、行かないでと止めるみよ。はつは諦めるという。無事がわかれば諦められると・・・。
「逃げよう」というみよに、驚き、苦悩する新三郎。
「約束だったじゃないか・・。生きられるところまで生き延びて、死ぬ時は二人一緒だって、お願い・・・」
すがりつくみよを強く抱きしめながら、涙する新三郎。

れんの手引きで逃げる二人。
新三郎とみよは鎌倉に。みよは料理屋で住み込みで働き、新三郎に仕事はない。


そんな時、新三郎は幼馴染の水戸浪士・広木松之介に再会するが、松之介は
桜田門外で井伊を襲った者は皆死に、わし一人生き恥をさらしていると自害してしまう。
   
新三郎は涙をぬぐおうともせず、みよに思いを吐き出す。
「俺の幼馴染・松之介たちは天下のために命を投げ出した。俺は、なんだ、自分のことしか考えてないじゃないか。水戸に戻る! 戻るぞ。こんな暮らしをしていてはいけないんだ」

水戸に戻った新三郎は、水戸藩士・藤田小四郎(田辺誠一)が実質的指導者の天狗党(攘夷を唱え、筑波山で兵を挙げる)に加わる。
    
筑波山・水戸天狗党の陣所。
そこへたみが現われ、新三郎を殴打する。
「卑怯者! お前のために左衛門殿は殺され、殿様を見捨ててこのような女と・・。中根殿も平岡殿も殿の身代わりになってもうこの世にはいない・・・それなのに、お前は・・・。 恥を知りなされ!」と罵る。
たみは、新三郎には帰ることを促し、みよには、新三郎を返せば子供を返すと迫る。
「わしは帰らない」 言い放つ新三郎。たみとみよは強くにらみ合う。
     

天狗党の一行は京を目指し、苦難の行軍を続ける。
雪が降る夜の山中を足早に進む新三郎とみよ。
もう少しの辛抱だ、急ごう、皆に追いつくんだという新三郎に、「もういい・・・」と座り込むみよ。
「死のう、楽になりたい・・・死のう」とすがるように言うみよ。
「あなたと一緒にいられる間に死にたい・・・。今のうちに死のう、二人だけで・・・
ひしと抱き合う2人。
「もうこの世に思い残すことはない」 「みよ」 「新三郎・・愛しい人・・」

突然、「村田新三郎!」と一人の武士が現われる。
新三郎に斬られた旗本早川の弟が仇討に・・・。
「みよ、逃げろ!」と叫びながら刀を構える新三郎。
雪の中、激しく斬りあう二人
それぞれ手傷を負いながら、刺し違えるかのように、互いの刃が体を切り裂く

「おみよー」苦悶の表情を浮かべ、崩れ落ち、こと切れる新三郎。
 
「新三郎!」叫びながら駆け寄るみよ。雪の中、みよの声が悲痛に響く。 
「すぐ行くから、待ってて!」と新三郎の脇差を胸に向けるみよ。
その手を抑え、刀を取り上げたのは、たみだった。
「新三郎は、やっと楽になったのじゃ。そっとしておいて」と、みよを立ち上がらせ、連れてその場を去る。
新三郎の亡骸には、深々と雪が降り積もる。

その後・・・
たみはみよを連れ、京の慶喜のもとへ逃げ延び、事の経緯を涙ながらに語った。
そして、慶喜の助けを受け、みよと二人で飯屋を始め、力強く生きていく。
女は強い!!

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この頃はもう大河を見なくなっていたし、直人くん出演シーンの一部を、かなり断片的に見たことがあるくらいだけど・・。それでも、何だか切ない愛だな~と。
見ていないシーンは頭の中で想像して(笑)
せめて、総集編でも出ていればいいのに・・・。といっても、サイドストーリーだから、あまり入らないでしょうね。こんなサイドストーリーがいくつもある大河だったようなので・・・。
少し見たことあるのと、紙モノいろいろとでまとめてみても、大河とは思えないほど、新三郎とみよは、強く抱き合うシーン(涙も)が多いようで・・・。
あの時代に愛に生きて、愛に死んだ男の話ですからね~。架空の人物だけど。
NHKアーカイブスには総集編(1~4)があるようです。 スカパーあたりでやってくれないかしら?(もっくん人気にあやかって・笑)

大河に出ることになってとても喜んだのは、ご両親だそうです。親戚の人にもバーッと広まって・・。感慨深いものがあったようで・・。大抜擢だったようですね。
まとめてみると、それなりに出てる?(まあ、1年間やってる話だから)
でも、本人は大変だったのかな。
「芝居できないんだから、とりあえずそこに立ってろ」と怒鳴られる日々だったとか、もうちょっと武士ということを意識しなさいとご指導もうけたそうで・・・。
無我夢中でついていくしかなかったし、ここから、芝居へ対する意識が変わったと語っています。
殺陣は、道場に1ヶ月くらい通って・・・先生には筋がいいと誉められたってね(笑) 作法も週1お稽古に通ってたとか・・・。

ズラは似合ってますよね(笑) 芝居的にはまだまだだっただろうけど、切ない、苦しい愛を演じる姿を見ると、キュンと・・・
若侍も清々として素敵だけど、うらぶれた落ち武者風もなかなかいいかも。
雪の中で死ぬシーン
つい意識が遠のいて、気がついた時に、今、起きていいのかどうか?と迷ってたら、「カ~ット」の声がかかった、と言ってたところですよね(NHK「トップランナー」で語っていた。この番組のMCは田辺さんで、憧れの俳優さんだったので、大河で共演できて嬉しかったと)
この雪の中の斬りあいのシーンは、
発泡スチロールと大量の塩の雪の中、転げまわっていたので、目に塩が入って辛そうだったとか・・。
直人くんは、カットがかかると目薬をさしてもらっていたそうです(現場レポ話)。

本人が自分の顔の中で気に入らないというちょっとたれた目(そうかな~?素敵よね)が、鬘で引っ張られて吊り目気味になってるので、友達が「あれは藤木じゃない」と信じてくれなかった・・な~んて話も(笑)
  時代劇にはスタイルよすぎるでしょ(笑)
  漫画家・森永あいさん作の新三郎(山田太郎物語の作者)

「徳川慶喜」(NHK出版)(こちら) 前編・後編・完結編の3冊出ています。


1998年 フジ「ドン・ウォーリー」 (火曜22:00-22:54)
 4/14-6/30  全12話

ひょんなことから自転車屋の2階で、探偵事務所を始めることになった吉岡慎太郎(近藤真彦)。
自転車屋の手伝いと探偵の二足の草鞋。持ち込まれる様々な事件と、慎太郎を取り巻く人々を描く、1話完結(毎回様々なゲスト)のハートフルコメディ。
他に、菊池麻衣子、遠藤久美子、中村俊介、横山裕らが出演。
脚本:奥寺左渡子、吉本昌弘他 演出:楠田泰之、中島悟他 P:大平雄司
関テレ制作。

出演は、 4話 「恋する美人妻を追え!」 (5話かも?)
彩子(遠藤久美子)の友人が発注した自転車が盗まれる。彩子は、先輩・飯島光晴(直人)に相談するが・・・。相談した場所が、飯島の仕事先(飯島の父親が経営するラブホテル)。そこを、浮気調査の手伝いをしていた加地(中村俊介)に目撃され、誤解される。
  経緯を話す飯島。スーツです(笑)

内容を再確認しようと思ったら、何故かビデオが見つからない・・・ので、うろ覚えですが・・・。
出演は、3シーンくらいだったんじゃないかな~。車運転してました(笑)。
憧れのマッチ~との共演ですね(同じシーンは1シーンだけだったみたいだけど・・・)
このドラマも、ビデオ化はされていません。

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4 コメント

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そうだったんだぁ… (しのママ)
2009-03-24 14:05:48
大河ドラマに出ていたのは知ってましたが
こんな役だったんですね。
写真をみても初々しい直人がいます。
そして直人にも辛い時代があったんですね。
沢山悩んでコツコツ努力して今があると思います。役者やめないでいてくれて良かったぁ…
まだまだ見たことに無いドラマが沢山あるので続きを楽しみにしています。
返信する
Unknown (shin)
2009-03-25 08:30:51
しのママさん>はい、そうだったんですよ~。私も出演シーンを全部見たわけではないので、ぜひ、CSででも再放送してもらいたいのですが・・・。
苦労したことなどは、確か何かの紙モノで話していたことです。
この後くらいからは、レギュラー出演しているもの、また、ビデオ化もされているもの多いので、機会があればご覧になってくださいね。
こちらでも、アップしたいと思いますが・・なんせ、不定期なので(^^;)
返信する
NHKオンデマンド (くま)
2013-07-12 21:51:29
ファンになってまだ半年、今は直人さん過去物を必死で探して見ています。2013/7現在徳川慶喜NHKオンデマンドで見れるんですね。なんかラッキーです!
とってもこのブログが役立っております。ありがとうございます。
返信する
くまさん (shin)
2013-07-16 15:01:25
慶喜、オンデマンドで全話見られるんですね。
この記事を書いた頃は、アーカイブスに総集編があるのみで、ソフト化されていなかったんですが、数年前に、スカパーで放送されて、全話見ることができました。
過去作・・・いっぱいありますから、見るのは楽しいですね。
ブログで順々に過去作についてまとめているんですが、このところ全然すすんでいなくて(^^;)
何かありましたら、わかることは答えられますので、またコメントくださいね。
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