とても雰囲気のある、映画のような映像で、音楽も素敵でした。
一番気に入ったのは、エンディングに流れた「Haiieiujah」(畠山美由紀)
台詞の少ないドラマ故、表情で語られる気持ちを音楽(中島ノブユキ)がより深めている。
雰囲気があるので、若干暗めな映像。観ている自分が映り込んでしまうのが気になって、
灯りを消してみたら・・・これがよかった。
映画館で映画を観ているような気分(今日は1人で観られたし)
次回の予告動画が、NHKのサイトにアップされています(こちら)
ドラマ終わりと、ちょっと違う映像も・・。
BSオンラインのオススメ番組には、葉子と草子の写真で2話が。
サイトには原作者の江國さんのコメントもアップされています(こちら)
撮影現場に行かれたんですね。できたら、沢木もいるときにしてほしかった。
どう感じたんだろう?沢木(あの人)をどう感じたんだろう。
感想、ネタバレになると思いますので、未見の方は、ご注意を~
原作では、順不同で出てきた(葉子の思い出話や、草子が語るパパの話として)あの人との出会いや恋、桃井先生との結婚生活などが、順を追って描かれていたのが、ちょっと駆け足気味に思えて・・・。
特に、桃井先生との結婚のいきさつや、沢木の妻や、その妻が起こした行為を描いたことで、
キリキリとした部分が強調され、現実的なものに感じたというか・・。
原作では、そのへんはサラッと描かれていて(桃井先生も2人の関係は知っていたし、あの人も奥さんがいたし、失踪の原因は借金というのは書かれていたけど)、
だから、何だろうな~、2人の関係に罪悪感みたいなものは感じないし、桃井先生もそう可哀想には感じないんだけど、
でも、考えてみれば本当はすごく残酷な話でもある。
江國さんの作品って、その独特な浮遊感が漂う文章でオブラードにくるまれている感はあるけど、
結構キリキリと痛いものがある。
直人さんがBコンで言っていたように、原作の雰囲気を持ちつつ、少し別な切り口で描いているというのが合っていると思う。
葉子にとって、沢木との出会いが、ボートに乗ってしまったようなもの?
そこは2人が全てで、周りは流れていくだけ。
葉子と先生との結婚は、尊敬の延長?
いつも葉子が聴いていた音楽は、内に秘めた熱いもの、激しさの象徴?
最初の裸の背中にドキッとしたけれど(笑)、あれは誰?疑惑(笑) 直人ではないような?
(私、こういうのよくわからないので^^; 誰か検証して~)
タイトルが出たので、タイトルバックかと思ったけれど、2話も同じならそうだけど、
1話の話の中の場面なのかも。
葉子の夢の中。夢に出てくる背中(誰ということなく象徴的なもの)
そして、目覚める葉子(だから、沢木の背中というわけではないのかも・・でも沢木の背中でもよかったのに・・。違うかもしれないけど、これは2話を観て確認)
毎朝電車の中で見る背中。気になっている背中。
その背中に出会わなくなって、先生と結婚。
(直人さんが電車に乗ると、こんな感じなのかな~、つり革との高さ・笑)
静かに正確に流れる先生との生活(あのベットシーンはいらないと思う)
でも、葉子は再び出会ってしまった、あの「背中」と。雨の日に。
情熱のままに弾きたいという誘惑に負けた? 思わず追いかける葉子。
で、振り返ったら、直人さんだもの(爆)
一瞬で惹かれあう2人。葉子の乗ったボートは岸から解き放たれてしまった・・・。
先生が、葉子を探しにきて歩道橋の上で見つける場面は、よくわからなかったけど(原作でもあるけど、何故葉子はそんな顔をしているのか・・)
いつの間にかデートをしている2人、ごく自然に・・・。
沢木にとって、2人が結婚しているということはそれほど大きなことではないのかな。
「お宅まで送ります」 「じゃあ、近くの駅まで」 「じゃあ、雨が止むまで・・」
少しでも長く一緒にいたい、そんな気持ちが伝わってきます。
そして、見つめ合い、少し遠慮がちに口づけを交わし、堰をきったように求めあう~
もう戻れない・・・。
添えた手が・・・
キスでドキドキ、さらにドキドキしちゃう
激しいけれど、綺麗な、綺麗なラブシーン。
「あなたの背中のこのくぼみ、私の顔の形にピッタリ。まるであつらえたみたい。」
「きっと、そのくぼみは君のためにあったんだ。今まで、ボクが気がつかなかっただけだ。」
まさに、運命の恋。出逢ってしまった。
葉子と沢木、2人の時間は幸せにあふれているが、それは周囲を大きく傷つけていく。
私は、ここはあまりリアル(妻の放火など)に描かなくてもよかったんじゃないのかな~と思いましたが、
寓話が一気に現実的に・・・。その分、生身の人間の話になってるけれど・・。
この部分を現実的に描くなら、そこまで2人が思い合う過程をもう少し描いてほしかったけど。
それでも離れられない2人だし。
ギター、本当に弾いてるから、もっと手元を映してほしかったような・・・(笑)
「ボクは、葉子ちゃんがどこにいようと見つけられる。葉子ちゃんだけが持つ気配を絶対見逃さない」
昔、あたしのママは、骨ごと溶けるような恋をした。
パパとママはある時、全てを捨てる決心をして旅に出た。
行き先はどこでもよかった。その旅の途中でママのおなかの中にあたしが発生した。
草子が語ると、また一気に夢の世界の話のように感じられる。
各地を転々とする母と娘。
旅ガラスが旅をやめると、普通のカラスと見分けがつかなくなってしまうから。
どこにいてもパパが見つけ出してくれる、そう信じている母に少し疑問を感じつつも、
パパが見つけてくれると願ってる。
やっぱり、この場面、キュンとくる
2人の愛の代償・・・
「待っていてほしい、信じて欲しい、一瞬も疑わないで。
ボクは必ず葉子ちゃんを見つけ出す。どこにいても」 握り合った指が・・
このパパの言葉を、繰り返し繰り返し聞いて育ったんでしょうね。
一度だけ、パパが見つけられなかったことがある・・・それはママのせい。
気配を変えてしまったから。それが旅の始まりになっていくんでしょうね。
一瞬でも疑ってはダメ。私たちはパパに出会うために生きているんだから。
それが全ての葉子。
ロマンチックで切ないラブストーリー、大人の愛の物語であるけれど、
怖い話でもあると思う。草子にとっては、ひどい話でもあるし。
私には、原作ではそう感じなかった、狂気がじわじわと感じられるような気がした。
究極の「愛」を描いた壮絶な物語、それは、沢木と葉子、そして葉子と草子の愛。
予告にあって、なかったキスシーンとかは、また回想の中で登場してくるんじゃないのかな。
そうあってほしい(笑)
原作にある、2人のロマンチックな回想もあるといいなあ。ふわふわっとした2人が見たい。
キスシーンが、本当にきれい。色っぽく、エロくもあるけれど、綺麗です!!
直人とりえさん、透明感がある2人。表情(顔だけでなく、背中(笑)、指先でも)で見せてくれる。
静かだけれど胸に迫るものがあり、生々しくなる(客観的に見れば身勝手な2人だし)一歩手前な感じで、
それがこの話の雰囲気を生んでいる。
草子ちゃんもそう。
生身の人間の話だけれど、どこか夢の世界を漂っている、そんなものが入り交じった不思議な感じを生んでいる。
2人が醸しだす空気感。人ごみの中でも2人だけが別世界にいるようで。
見直すと・・・胸が痛くなる。ドキドキする。沢木・・・罪な男です(笑)
首のアップって、珍しいですよね(笑)
ギターももっと聴きたいな。
冒頭のあれは、別人?ホクロが気にはなったのですが、すっかり舞い上がってしまいました(苦笑)
でも、キスシーンは本当にきれいでしたね。
リピートは、夜、こっそりだな。
腕細いし胸板も薄い(笑)
あれは、沢木と出会う前の葉子の夢の中だから、ちょっと中性的というか、人間的でない感じ。だから、あえて直人じゃないのかも。
キスはどれもみな綺麗!
夜中のリピがいいですよね(笑)