小学校のころ、猫のおばちゃんという近所のおばちゃんがいました。
たぶん猫を飼ってっいたんだと思うんだけれど、その猫のことは全然覚えていない。
人生50年を過ぎていろいろ記憶が、すり切れてくる。
歴史に名を残すような人生ではないから、私の小さな自分史も自分が、忘れてしまえば消えてしまうね。
私は、猫のおばちゃんのおうちに遊びに行っていたようです。
おばちゃんは、ベランダで、カナリアを飼っていました。
黄色いきれいな鳥です。もちろんそれまで知りませんでした。
おばちゃんは、一匹あげるといってくれました。
カナリアは、カナリア諸島原産のきれいな声でなく鳥です。
野生のカナリアは、黄色でグレーのような色がある雀のような鳥です。
ペットになったカナリアは、黄色一色のレモンカナリアです。 細カナリアというのもいたような~~
4ひきぐらいいたと思います。
子供は遠慮がないので、グレイの色が体の中に少し出たりするのですが、一色の一番きれいな子を貰い受けました。
レモン色のカナリアは、きれいな声で鳴きました。 もちろんオスです! 鳴き声の最後にキャン!キャン!という〆の声が入ります。
そしてまた抑揚のあるメロディーが繰り返されます。
ベランダに父が鳥小屋を作ってくれました。
一人では寂しいので、お嫁さん候補のメスを買いました。
そのころ、カナリアは赤カナリアが主流で、黄色のカナリアがいませんでした。鳴きローラーといって真赤です。毛が巻き毛で渦巻いているのもいました。
より細くて鳴き声も大きくて強いです。うちの子の方がやさしくて素敵と思っていました。
お嫁さんは、赤いカナリアになりました。
赤い色はカロチンで、色が出ます。 カロチンという餌があります。
また、カナリアは、子育てが下手です。
卵は産みますが、育てなかったりしますので十姉妹に親になってもらったりします。
木箱にお皿型の巣を入れます。
シュロの巣材の束をしばりつけておくと運び巣作りします。
また鳥なのに卵の黄身を食べます。 黄身を食べると繁殖がよくなるそうです。 栄養をつけます。
薄水色の卵を産みます。卵は、均等に温めてもらうため、止め卵といって色の濃い卵になるまで一度取り上げて偽物のダミーの卵と取り換えて戻します。
雛がかえってからは、親が外にいるときに巣箱のふたをそっと開けてみたものです。
雛のうちに足環もつけます。雛のうちは足がぐ~~になっていて開いていないのでその時に腕輪のように通します。そして足が開くようになるともう抜けません。
小学生のくせによく育てたよね~~
なかなか卵から孵らず、無精卵も多いでした。
赤カナリアとレモンの親なので、みかん色と山吹色のカナリアになりました。オンリーワンの色できれいだな~~と思っていました。
オスが、2匹でメスが1匹でした。
この3匹しか成功しなかったような気がします。 オスは、お父さんと同じ鳴き方でなきました。
人慣れしているので、子供たちは、手乗りだったな~~
だから、カナリアといえば、今でもレモンカナリアが好きだな~~