金魚の思い出
母が金魚が好きで、今も実家には、ひらひらの尾びれの金魚が、水槽に常にいます。
私が、初めて金魚を飼ったのは、おばあちゃんのおうちに行った帰り、なぜか魚屋さんに大きな樽に入った赤い金魚を見たときです。
おねだりして3匹買いました。小学生の低学年だと思います。
普通の赤い金魚です。
その金魚たちは、ほかの金魚たちと違い、どんどん大きくなりました。
金魚すくいで取った小さい金魚や、買ってきたきれいなしっぽの金魚たちをいじめるのでいつしか三悪人と呼んでいました。そして、この3匹は、別の水槽にいれられて、ベランダに置かれました。水槽も40センチぐらいの大きい水槽の中で苔の生えた緑の水槽であんまり可愛がられず、でも元気でコイみたいに大きくて野性的に育ちました。
家の中の金魚は時折絶滅するのですが、彼らは、丈夫でした。
ちゃんと、餌も上げていたし、水も1/3だけ残して変えていましたよ。
水草もしっかり太陽の光で光合成もしているし、ポンプで酸素を送る水槽よりも自然でよかったんじゃないのかな?
色が、オレンジになり15センチ以上あったと思います。
形は、コイは上から見ると流線形をしていますが、金魚は、平べったいです。 オレンジのフナという感じです。
私が、大人になっても金魚たちは生きていました。 半端なく長生きでした。 それがある日水面に1匹浮かんで死んでいました。
とうとう寿命がきたかと、思いました。 その大きかったこと・・・・・
そしてその数か月後また、1匹なくなりました。
1匹になった金魚は、それからまた数年生き続けました。
ほとんど水槽で泳ぐとゆうよりは、漂っているような感じで、私が見ると横目でこちらを見ている感じでした。
いつもゆっくりひれを動かしてときおり旋回していました。
一人ぼっちでさみしいだろうと思いましたが、一緒に過ごすことができる金魚はおりません。(食べられそう~~)
そしてある冬の日、窓の外の水槽を見ると、反った形で浮かんでいるやつがおりました。
私は、歯磨きをしながら、「とうとう逝ったか・・・・・・」っと思いました。
以上