ある神社の裏山のご神墓。
そこにお礼参りに行っていた。
ある日のこと。
そこで一匹のモグラの死体を見つけた。
モグラの死体なんて始めて見た。
鳥か、獣が落としていったんだろうと思ったけど、今思うと生贄だったのかも・・・。
キレイな遺体だった。
そういうものには触れてはいけないと思っていたけど・・・何故か可哀想で靴先で木の陰に追いやった。
前に突然玄関から鬼が湧いた話をした。
そう。
まるで靴から湧いたみたいに鬼が湧いた。
あの頃は家の四方をその神社でいただいた結界守りで封じていたのに。
家の中から当然湧いた。
誰かがかけたであろう「呪い」の邪魔をしたのかもしれない。
触れたモノの結界を解いてしまうという悲しい力があるんだなぁ・・・おいら。
その時は何も考えずにいたけど、おいらの方に呪いが返ってきていたのかもしれない。
もう近づいてはならないのだろうが、ふとモグラの事思い出した。
守る神も祟る神も同じだったわけだ。
だからいともたやすく結界内で黒い穢れの鬼が出た。
それはたぶんおいらの中にとても深い渦のような穴を穿ち、また黒蓮の炎を植え付けたとしたら。
でもやはりもうその神社へ足を運ぶことは出来ない。
捨てる神も拾う神も・・・いなかったわけだし。
なんで関わったのかなぁ。
そもそもは姉の知り合いが貸してくれた忌憚小説の終わりに登場した神社だし、盛んにドクターコパが薦めていた神社。
二代に渡りおいらを呪った人も神社の神主だった。T神社のN神主。
いろんな神社に参ることで結界切の才能を活かしていたのかなぁ。
巻き込まれたんだろうな。
死ぬる方が楽な場合もある。
呪いの糸に絡めとられてるような毎日は本当に苦痛だった。
そういえば二日前に脚元だけの霊体を視た。
家の中をうろつくものは、誰なんだろう。
スラックスの裾が視えた。
怖くはなかったが、忌々しいモノではある。
しかし最近親しいモノを亡くしてはいない。
静電気体質も抑えてからは寄ってこなくはなってきてる。
足もとから想像するとすらっとした背の高い若い男性だという感じかな。
まあモグラの件。
謝るしか出来ないけどとんだとばっちり。
そこにお礼参りに行っていた。
ある日のこと。
そこで一匹のモグラの死体を見つけた。
モグラの死体なんて始めて見た。
鳥か、獣が落としていったんだろうと思ったけど、今思うと生贄だったのかも・・・。
キレイな遺体だった。
そういうものには触れてはいけないと思っていたけど・・・何故か可哀想で靴先で木の陰に追いやった。
前に突然玄関から鬼が湧いた話をした。
そう。
まるで靴から湧いたみたいに鬼が湧いた。
あの頃は家の四方をその神社でいただいた結界守りで封じていたのに。
家の中から当然湧いた。
誰かがかけたであろう「呪い」の邪魔をしたのかもしれない。
触れたモノの結界を解いてしまうという悲しい力があるんだなぁ・・・おいら。
その時は何も考えずにいたけど、おいらの方に呪いが返ってきていたのかもしれない。
もう近づいてはならないのだろうが、ふとモグラの事思い出した。
守る神も祟る神も同じだったわけだ。
だからいともたやすく結界内で黒い穢れの鬼が出た。
それはたぶんおいらの中にとても深い渦のような穴を穿ち、また黒蓮の炎を植え付けたとしたら。
でもやはりもうその神社へ足を運ぶことは出来ない。
捨てる神も拾う神も・・・いなかったわけだし。
なんで関わったのかなぁ。
そもそもは姉の知り合いが貸してくれた忌憚小説の終わりに登場した神社だし、盛んにドクターコパが薦めていた神社。
二代に渡りおいらを呪った人も神社の神主だった。T神社のN神主。
いろんな神社に参ることで結界切の才能を活かしていたのかなぁ。
巻き込まれたんだろうな。
死ぬる方が楽な場合もある。
呪いの糸に絡めとられてるような毎日は本当に苦痛だった。
そういえば二日前に脚元だけの霊体を視た。
家の中をうろつくものは、誰なんだろう。
スラックスの裾が視えた。
怖くはなかったが、忌々しいモノではある。
しかし最近親しいモノを亡くしてはいない。
静電気体質も抑えてからは寄ってこなくはなってきてる。
足もとから想像するとすらっとした背の高い若い男性だという感じかな。
まあモグラの件。
謝るしか出来ないけどとんだとばっちり。
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