Mondoのつぶやき

これからも ヨロシク

人形浄瑠璃 文楽

2007年10月09日 | おでかけ
6日の土曜日に『文楽』を母上様と観に行ってきましたよ。
文楽とは?・・・コチラを参照ください。


最近、日本の古典芸能ってヤツに少し興味があって・・・
今回の文楽は初めての体験なんです。

演目は2つ。

「伊達娘恋緋鹿子」 火の見櫓の段
【あらすじ】
大火に類焼した八百屋久兵衛の娘お七は
避難先の寺小姓、吉三郎と恋仲になってしまう。
店の再建となって別れた後も思いはつのるばかり。
一方、吉三郎は紛失した剣のために今宵限りの命となり
こっそりお七に暇を告げに来ます。
恋人の危急を知ったお七は
その命を助けるために吉三郎が必要としている天国の剣を
武兵衛のもとから盗み出そうと決意するのです。


「生写朝顔話」 明石船別れの段・宿屋の段・大井川の段
【あらすじ】
〔明石船別れの段〕
風待ちのあいだ深雪は琴を弾きながら、朝顔の歌を唄います。
それを聴いてハッとするのが偶然小舟を出していた「阿曽次郎」でした。
二人は再会を喜び合い、もう私を離さないで連れて行って欲しいと抱き付く深雪・・・
しかし阿曽次郎は彼女を連れて行くわけにもいかず。
「あなたに添うことができないのなら、身を投げて死ぬ」と深雪は言います。
〔宿屋の段〕
「駒沢次郎左衛門」はひとりになり部屋の衝立がふと目につきます。
種々の書画を張り混ぜたその衝立に、地紙に書かれた「朝顔の歌」を見つけます。
そこへ「朝顔」と名乗る盲目の女が現れました。
それは深雪でした。
琴を弾きながら夫を慕う気持ちでいっぱいの朝顔が歌ったのは・・・。
〔大井川の段〕
「深雪」が嵐を衝きやっと大井川に辿り着いたとき
駒沢たちは既に川を渡ったあと。
川を渡って追いかけたいものの大井川は
にわかの大水で「川留」となっていました。
「これでもか、これでもか」と二人を引き裂きます。
絶望した深雪はここを三途の川と定め、身を投げようとします。


2つとも情熱的な女性の話。
最初に10分程度の解説があった。
文楽の話、演目の話。
これがなかったら、きっとチンプンカンプンだっただろうなぁ~。
台詞などは全て『浄瑠璃』によって語られる。
聞きなれてないので、ときどき何を言っているのかわからなくなることもあるが
あらすじを聞いていたので、特別支障はなかった。
三味線と琴の演奏もとても良かった。
浄瑠璃、三味線、人形。。。
これらが三位一体となって、物語の情感を表していた。
人形の動きも、右手、左手、足と3人で動かしていて
歩く姿の自然さに驚かされました。
これまた三位一体の妙なんでしょうネ。


「伊達娘恋緋鹿子」は、ご存知『八百屋お七』の話。
日本歴史占いでの私の結果が『八百屋お七』だったのも
今回観ようと思った理由のひとつ。
愛する人のために火の見櫓に登る狂気の姿は圧巻です。
・・・なんですが・・・
この演目、ほんの15分程度。
クライマックスのいいトコ取りなんです。
少々物足りなさを感じます。

『生写朝顔話』は、大掛かりなセットに驚きでした。
各段の間に5~10分程度の休憩が入り、
少々辟易していたところはあったのですが
幕が上がると、そんな事は気にしなくなったしまいます。
文楽などには珍しいハッピーエンドだということですが・・・
私個人的には、本当にハッピーエンドか?と思う節も少々。
男女のすれ違いの話は、今も昔も変わらずあるのですネ・・・。



私のような超初心者にはちょうど良い内容でした。
これを足がかりに本格的な文楽を観る機会があれば
ぜひ行ってみたいと思いました。

・・・果たして、観る機会などあるのだろうか???

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