ティム・バートンのコープスブライド

今回も、ギリギリセーフで観ることができた。
よかった！ よかった！

あらすじ：
19世紀のヨーロッパ。
小さな村で、ある結婚式が迫っていた。
新郎はビクター。
成金夫婦の気弱な一人息子だ。
新婦のビクトリアは、落ちぶれた貴族の娘。
つまり、この結婚は政略結婚。
でも若い2人は出会った途端、互いに好意を抱く。
が、内気なビクターはリハーサルをこなすことができず、暗い森でひとり練習することに。
そして誓いの言葉とともに、小枝（と思われたもの）に指輪をはめた。それが、死体の花嫁＝コープス ブライドの細い指だとは知らずに！

解説：
また魅力的なバートンワールドが生み出された。
私利私欲に支配された現世はモノトーンに、あの世の住人たちが暮らす幽界はカラフルに彩られていて、バートン風のこだわりを感じさせる。
現世の人々より、よほど生き生きとしている亡者たちは、とても魅力的だ。
パブでのガイコツバンド（ボーンジャングルス）のショーなど、見ものである。
コープス ブライドの声をあてたのは、ティム・バートンの私生活のパートナーでもあるヘレナ・ボナム＝カーター。
自由を求める死体の花嫁の声を、ムードたっぷりに演じている。
パペットをひとコマひとコマ動かして撮影していくストップ・アニメーションの手法が取られている本作。
上映時間の77分すべてに愛情が感じられる出来だ。

ストップモーションアニメって実はすごく好きだったりする。
アードマンが製作している「ウォレスとグルミット」シリーズなんかも
そうなんだけど・・・観たことあるかな？

そして、その撮影過程と言えば、気が遠くなるほどの作業である。
なんでそこまでして・・・と思うところはあるが、
それでＣＧとはまた別の独特の動きが可愛らしい。

作品は実にティム・バートン ワールドです。
キャラクタは決して可愛くはない。
どちらかというと不気味である。
でも、物語の中で動きと声が重なると、
愛嬌が滲み出てくるから不思議だよね。
「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」の
テイストそのままです。

主人公のビクターの優柔不断なところが、
イマイチ納得できなかった。
ビクトリアがダメなら、コープス ブライドにするのかよ！
なんて思ってしまうところもありましたけど・・・。
コープス ブライドの健気さに、
そんなのはどこかに行ってしまいましたね。
なんだかジーンと感動してしまいました。

ラストシーンは意外とあっけなかった。
確かに、綺麗な終わり方ではあったけど・・・
もうちょっと引っ張ってみてもよかったんじゃない？って感じ。

話が少し反れるけど・・・
死後の世界があんなに楽しそうなところなら
私、死んでしまってもいいかも・・・（笑）


上映時間は短めだから、お子様にもお薦め・・・と言いたいところだけど
ちょっと（だいぶ？）ホラーチックな部分があるからダメかな？
大人が観るホラーメルヘン映画とでも言っておきます。
興味がある方はぜひご覧ください。



『ティム・バートンのコープスブライド』の公式サイトはコチラ


追伸：
この記事を書くために、いろいろサイトを見ていたら
「ウォレスとグルミット」も２００６年３月に新作が公開されるらしい。
こちらも楽しみ♪
『ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ』の公式サイトはコチラ


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