みりんの徒然声

日々、感じたことを日記や詩でお届けします

みりんの徒然声 そろそろピアスを外すかな?

2016-09-02 19:25:58 | 日記
新しいバイトだけじゃ食べれないので居酒屋で副業しようと考えて、飲食店はピアス駄目だから今まで避けていたけど、そろそろ外すそうかとふと耳たぶに、手を当てる。そしてもうこのピアスを五年以上外していないのだと唖然とする。最後に誰かと結婚したいと思ってから同月だ。彼が震災でいなくなったとき手元に残っていたのはシルバーのわっかのピアスだけだった。優しい人だった。雪なんて滅多に降らないとこに住んでいるのに、スノボと雪が、なにより好きな人だった。で、あたしのこともゆきぃーと間延びした声で呼んだ。あたしの名前はゆき、じゃない。だけどその声がなにより好きだった。二日後には一緒にスノボに、いく予定だった。震災なければ何か変わっただろうか?まだ、ゆきぃーと呼ばれていただろうか?いつまで立ち止まってるのか?新しいバイトは結局スポーツ用品店だ。冬になればまたスノボを売る。スノボに関する仕事をしていれば、幻でも見えるなも知れない。変わったのは老いた見た目だけ。あたしは何処にもいけない。ここ数日、真剣に天国への片道切符を探した。でも変われない。せめて一人になりたいとあたしはピアスを外そうか悩んでいる。あたしがピアスを着け続けた所でゆきぃーには戻れないしスノボの店員さんは皆若くてなんとなく引け目を感じる。ピアス、ピアス、形見のピアス。あたしに残った最後の想い。外すかな?で、埋めちゃおうかな。あの頃のあたしも彼ももういない。顔のしわも瞼の厚さもちがう。