夢から覚めたように全て終わった気がする。あたしは20年近くあの人は絶対だと思っていた。だから、やっと見つけた正社員の仕事も、あの人がまた一緒に働きたいの一言で辞め、時給800円の電気屋に戻り、なのにあの人はいなくてアフターケアもなくて生活に追われてバイト掛け持ちしてる。久々に話したあの人は他に女がいて、勿論妻子もいてあたしはやっと目が覚めた。あの人はもうあたしなんてどうでもいいし、口ばっかりだ。恐るべし刷り込みの力。今後どうしたらいいか分からず、中途半端に餌を貰った野良のあたしは今や雪を名乗るのも憚られ、恐らく一生独りであろう老後の不安が募る。そしてもう飼うものにも飼われるものにもなりたくないと思ったとき、誰も好きになれなくなっている、自分に気がついた。気がつくの、遅っ!さて、どうすっかなー
震災の時期が近くなり、あたしは落ちつかない。あたしはいつ安定するの?
たまっていく汚い言葉はあたしを腐らせる。
誰にも言えない。王さまの耳はロバの耳。穴を掘って叫ぼうか?昔、小説家とか物書きになりたかった。今も変わらないけど。言葉足りなすぎてなれない。分からない。不安だけ増す
たまっていく汚い言葉はあたしを腐らせる。
誰にも言えない。王さまの耳はロバの耳。穴を掘って叫ぼうか?昔、小説家とか物書きになりたかった。今も変わらないけど。言葉足りなすぎてなれない。分からない。不安だけ増す
雪が、溶けたら八つ目のタトゥーを入れに行こうと思う。スタットレスないから。F市は雪が降りすぎる。絵柄は決まった。もう何者にも惑わされないように、ハートに鎖で鍵を掛ける。後はMさんにお任せ。惑わされる心などもう残ってないから
震災からもうすぐ4年だ。あたしの傷は少しも癒えていない。たったひとつ残されたピアスはまだ外せず、仕事もなかなかお金が足りず、居酒屋でバイトを始めた。スナックはしつこいお客がいて辞めた。休みなく働いて酒を呑んで眠る。疲れすぎて頭がぼーっとしてまるで白昼夢見ているみたいだ。パソコンがほしい。つまんない文章だけどもっともっと色々書きたい。
会社のレジは冷えるから、ファンヒーターをたく。あたしの部屋に暖房器具はエアコンしかない。震災のとき寒くて寒くて転がり込んだ彼の部屋はいつもファンヒーターがついていて暖かかった。結局追い出されたけど。あたしの感情の起伏の激しさ故に。灯油の匂いが懐かしくて頭がくらくらした。なんか帰りたくなくて駅前を当てもなく歩いた。焼き芋屋さんがでていて、そういやあたしは焼き芋屋さんの焼き芋食べたことがないなと思った。うちの母親がストーブの上でいつもアルミに巻いた焼き芋を作っていたからだ。寒そうなおじいさんを見て思わず買う。200円。相場が分からん。焼き芋の甘い匂いは実家を思い出した。この季節は切ない。灯油の匂いは冬の匂いだ。冷えきった手を焼き芋が暖める。バイクでコーヒー買った尾崎豊もこんな気持ちかな。バイク最近乗ってないや。冷たい風を肺いっぱいに入れたらまた頑張れるかな。