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リウマチャーふーこのカリフォルニア暮らし

RAのこと。子育て。アメリカ生活。
そして日々の小さな発見。

Soft Bankの広告戦略

2006-11-02 17:02:51 | 思うこと
日本も携帯電話のナンバーポータビリティ制度が始まったと日本のTVニュースで知ったが、またいろいろと問題もでているようで...。

ソフトバンクの「¥0」と書かれた広告は、消費者に誤解を与えるためソフトバンクに対して注意があったようだが、ああいった紛らわしい広告はアメリカでは「いつものこと」なのです。

「Free(タダ)」はでかでかと表示されていて、でもその下に小さい字でいろんなコンディションが書いてあって、それをよく読むと決してタダなんかじゃないのです。アメリカに来たころには「なあんだ。Freeじゃないじゃない。」なんて思っていたけれど、今じゃ慣れてなんとも思いません。

ソフトバンクの販促担当者はアメリカ暮らしが長かったのか(笑)、でも真面目な日本人には受け入れられない手法なのだろう。

日本の消費者はアメリカにとって手ごわい相手のようだ。あのWal*Martが成功しなかった国は日本だけらしい。私もWal*Martはごちゃごちゃしているし、安かろう悪かろう的な感じがして好きでない。
日本人って「質」重視。高くても物がよかったり、自分の価値観にあっていたりしたら買う。アメリカ人は安いからかって、そして「捨てる」。
日本の「質がよいものを長く使う」精神は地球環境にもやさしい考え方なのだ(あれ、SoftBankの話からずれたかな)。

Life

2006-09-15 04:40:30 | 思うこと
昨日、私にとってタイムリーな出来事があった。

朝、子供達を学校に送り家に戻りTVをつけると、NHK「生活ほっとモーニング」で郷ひろみの新曲「Life」のプロモーションビデオ作成のエピソードなど放映していた。

男50歳、頑張って生きてきた自分の人生を振り返る。一般公募から同じ50歳の男性が何人かビデオにも登場している。ビデオクリップの中で、それぞれが「人生の宝物」を手に、若かった頃の自分の写真の前に座り、人生を静かに振り返る。

画面に目が釘付けになってしまった。
最近よく自分の「老いていくこと」について考えていたからだ。
ホントに急に身体のいろんなところに「老化」を見つけ、悲しいやらくやしいやら。染めなくては隠せなくなった白髪やパサパサになった髪、そしてあれ程嫌っていた「年齢」を表す手の甲のシミ。おまけに6年前に子供を産んだばかりなのに、すでにプレ更年期かもしれないと思われる症状...。
TVドラマ「ANEGO」を観ては、バリバリと働いていた自分をなつかしく思い出す...。
RAになっていなかったら、こんなに早くこんないやなことにならなかっただろうに!
自分の変化に落胆ばかりする日々だったからだ。

ビデオクリップには、それぞれの人生、頑張ってきた自分、目の前の若い頃の写真と比べ、明らかに髪も顔も変化した50歳の男たち。番組では収録の最後に妻からの「私のためにありがとう。」の言葉が放送され、思わず涙が溢れてしまった。
年をとるって、言葉に優しさと強さが加わるよね。

番組にゲストとして作家の山本一力が出演。
彼は58歳。彼の「人生の宝物」は「名刺」。自分が生きている証だから、と言った。この曲が人生を味付けするもととなるのでは、「お若いもの、捨てたものじゃないだろう。」とコメントしていた。

少し元気を分けてもらった。皆頑張って生きているんだよね。
私の「人生の宝物」はやっぱり子供達としか云えない。この先、もっと私の宝箱に宝物を増やすべく、宝探し頑張ろうっと思った。

さてさて、主役の郷ひろみだが、年をとることに逆らって手術やら注入やら、いろいろとする女性芸能人が多いのに、彼はカッコよく「老けて」いた。自分が若かった頃に活躍していた芸能人の老けぶりを見て、自分の年齢を感じることって私にはよくあることだ。

TVを観てすこし元気をもらった私は子供達を迎えに。昨日は半日だったのでその足でマクドナルドへ行き遊具で子供達を遊ばせていたのだが、そこで隣り合わせに座った80代の中国人の女性と話がはずんだ。
中国でアメリカ人のご主人と結婚し、アメリカに住んで長いので中国語が話せなくなってしまったこと。2年前に58年連れ添ったご主人を亡くし、独り暮らし。いつも今日のように孫の世話をしているとのこと。彼女が若い頃のご主人との写真を見せてくれた。幸せそうな彼女の笑顔はとても美しく輝いていた。心臓を病んでいたご主人は彼女をとても愛していたと語る。彼は自分が亡くなるのを知っていたのよ。私のことをとても心配していたの。主人が亡くなった最初の1年は本当に辛かった。今も“I miss him."
いろんな話をした。自分達の生まれ育った国が恋しいこと。自分勝手なアメリカ人のこと...。

すごく淋しいのだろうなあ、と思った。でもこんなに淋しいなんて、なんて幸せなのだろうとも感じた。だって彼女はご主人と58年も連れ添ったのだ。すぐ結婚してすぐ別れるこのアメリカでなんて素晴しいことだろう。

私は、子供をもっと若く産んでいたら子供達に手がかからなくなって、自分のために何かし始めようと考える時期でもまだ体力、気力もあり何かできるのだろうが、私の場合子供を産むのが遅かったので、気がついたら子供達も手がかからなくなってきたが、自分も体力気力が衰えていて...、なんてタイミングの悪い、と考えていた。
甘えていたのかも。RAのせいにせず、歳のせいにせず、前向きに人生の宝物探しを続けなくては、と考えさせられた一日でした。


おまけ:頑張っている全ての人に贈るバラード、郷ひろみの「Life」のVideo Clipを観たい方はここをクリック。DISCOGRAPHYのLIFEを選択し、右を下までスクロールしてWindows Media Playerをクリック。ここの方がVideoが長く観れます。