何で自転車が?
平良城は、平良集落の背後に連なる豊見城市最標高109mの丘陵上に形成されたグスクです。
グスクの西側は絶壁となっており、東側および南側は一部緩やかな斜面で、生い茂った樹林の中に城壁と石畳道が存在します。またグスク内には平良集落が崇拝する御嶽があり、初拝みや五月ウマチーなどにムラやノロ、門中などが拝んでいます。
城壁は、標高約100mのほぼ等高線のライン上に沿っていて、東側から南側にかけ、岩と岩の間に石垣が積まれるなど、地形を利用して築かれており、城壁のほとんどが野面積みとなっていますが、東側の一部には切石積みの城壁もみられ、グスク築造の時代変遷がうかがえます。
これまでの調査結果などから、平良城が形成された時代は14世紀~15世紀ごろと推定され、三山時代における南山の前衛的な性格を持つグスクであったと考えられています。