ここ30年ほど、毎年父親を連れて船川にある山林に山菜採りに出かけていました。
そこには、父親名義のまったく手入れがされていない杉林が1反歩ほどあり、そこの様子を見がてらの山菜採り。
昨年は自分が体調不良だったため、行くことが出来ず、今年はどうしようかと考えました。
声をかければ「行きたい」というのが見えているのですが、足腰はまだしっかりしているとはいえ、齢91才。
連れて行って、事故でもあればこっちも若くはないので、最悪の状況もありうるだろうと勝手に判断し、内緒で出かけてきました。
30年かかって、親離れした山菜採りです。
秋田市内は曇り空でしたが、山は霧がかかって今にも雨が降りそうな状況。
6時30分にいつもの場所から入り、出てきたのは10時。
一人なので、誰にも気を使わずのんびりと山菜採り。
途中の写真は殆どとっていません。
山から下り、休耕田になった沢田に杉を植林した場所。
まともに成長しているのは1割にも満たない感じ。
本当なら、葦原を抜け左側の土手沿いに帰って来る予定でしたが・・・
思った以上に状況は悪くなっていました。
先に進めそうもないので、右側の斜面を登ることに。
登りきったところは、伐採された跡地。
日当たりが良くなったせいか、タラの木がたくさんありました。
びしょびしょに濡れた服を着替え、馬生目集落を経由し帰路へ。
キジさんを久しぶりに見掛けました。
収穫物です。
フキは豚肉と炒め煮。
タラの芽は天ぷら。
サシボは茹でて醤油マヨネーズで。
アザミは味噌汁。
ミズは茹でて麺つゆ和え。
ササダケも欲しかったのですが、時期がちょっと遅く食用に耐えうるものは見つかりませんでした。
毎年、同じ場所で同じルートを歩いて30年になりますが、山の荒廃がひどくなってきていることを痛感した一日でした。