やってきました。
秩父宮ラグビー場!
今日はジャパンラグビーリーグワン準決勝、東芝ブレイブルーパス東京(以下BL東京)とコベルコ神戸スティーラーズ(以下神戸S)の一戦。
レギュラーシーズンを1位で勝ち抜けたBL東京は、プレーオフ初戦。
過去3年、レギュラーシーズン1位勝ち抜けのチームはファイナルで敗れており、ジンクス通りならここを勝って来週ジンクス破りに挑戦することになります。
一方で、神戸Sは同5位で初のプレーオフに勝ち残り、同4位の静岡ブルーレヴズ(以下静岡BR)と先週対戦。
レギュラーシーズンで二度対戦し二度とも負けている相手を20-35のスコアで破り、リーグワンになってから初のセミファイナルへ進出。さらなる下克上を狙います。
小さくてわかりにくいですが優勝カップが展示されています。
その横を通って両リームの選手が入場。
嫌でも優勝を意識しちゃいますね。
試合は自分から見て左に陣を取った神戸Sのキックオフで試合開始。
最初のセットプレーは1分に東京のハイタックルからタッチキックを選択した神戸Sのマイボールラインアウト。
この流れから神戸がボールをキープし、2分にBL東京が自陣でホールディングの反則。
ゴールほぼ正面の位置からショットを選択。
ブリン・ガットランドが決め、神戸Sが0-3と先制に成功。
ファーストスクラムはBL東京が反撃に転じた際のスローフォワードから。
このボールを神戸Sは素早く出して展開しますが、逆に神戸もスローフォワードの反則。
そのスクラムから神戸Sのコラプシングを引き出し、BL東京はタッチキックを選択しますが5mラインでノックフォワードの反則を犯し、チャンスを活かせず。
10分には神戸Sがスティールからカウンターを仕掛けますが、つぶしたところでBL東京がジャッカルを仕掛けて、神戸Sのノットリリースザボールを引き出します。
11分にはリッチー・モウンガが自陣からの長いキックを蹴り、そのボールが絶妙に転がって50:22でマイボールラインアウトに。
このラインアウトから・・・。
モールを作って押すBL東京。
最後はBL東京のFL佐々木が飛び込んで・・・。
トライの判定でしたが、直後にTMO。
判定はノックフォワードでノートライ。
しかし、今度は14分に神戸Sボールのスクラムから出たボールをBL東京がスティール、最後はロブトンプソンがトライ。
この角度のコンバージョンをリッチーモウンガが外すわけもなく、3-7と逆転に成功。
16分にはBL東京の佐々木がジャッカルを仕掛け、神戸の反則を引き出し、タッチキックを選択してマイボールラインアウトで攻めます。
中央に展開し、押し込むBL東京。
トライしたかに見えましたが、神戸Sがグラウンディングを許さず、ヘルドアップで神戸Sのトライラインドロップアウトに。
今度は24分に神戸SがBL東京のオフサイドからタッチキックを選択、ラインアウトからモールを組んでトライを狙います。
最後はWTB上田がグラウンディングを図るも、ノックフォワードでBL東京ボールのスクラムに。
ぎりぎりの攻防が見ごたえあります。
その後はリッチー・モウンガが再び50:22を決めるなど、BL東京がやや優勢で試合は進みましたが得点は産まれず、結局前半はそのまま7-3で終了。
トライの応酬だった最終節のBL東京対横浜キヤノンイーグルスの試合とは打って変わり、ディフェンス面で両チームが奮闘する締まった前半でした。
後半はエンドを代えて、自分から見て左に陣を取ったBL東京のキックオフで試合再開。
直後の41分、BL東京はラインアウトで神戸Sのタイミングを外してボールをキープすると・・・。
モールで一気に押します。
中央に展開し、突破を図りますが・・・。
神戸Sにハンドの反則がありスクラムに。
このスクラムきっかけに右に展開し、押し込むBL東京。
お、WTB桑山が右で余ってる・・・。
最後は当然のように外に展開してWTB桑山が飛び込んでトライ。
そして、やや難しい角度のコンバージョンもリッチー・モウンガが決めて14-3とリードを広げます。
47分には神戸S陣内少し入った中央付近で、ラック内のファウルでBL東京がペナルティを得てショットを選択。
これをリッチー・モウンガが決めて17-3と2TG差に広げました。
実はBL東京のレギュラーシーズン18試合の中でPGはわずかに3。
しかし、トライ数は12チームで唯一、三桁に乗せる110トライを奪っておりリーグで1位。
得点数でも1位を誇り、今年のBL東京を象徴する数字ですが、ここは確実に差を広げることを選択しました。
トーナメント戦ですしね。
51分にはリッチー・モウンガが小さくパントキック、それを自ら取って、連続オフロードパスから最後はシャノン・フリゼルがインゴールに飛び込みます。
しかし、このプレイはTMOが入り、ノートライ。
しかしながら、その前のプレーでアドバンテージがあり、神戸Sのハイタックル。
タッチキックからラインアウトを得て、BL東京がまたしてもゴールラインにボールを押し込みますがヘルドアップで得点ならず。
BL東京がトライラインを超えるシーンが前半から続きます。
54分・55分には神戸が連続でオフサイドの反則、反則が続いたことから神戸SのFLワイサケ・ララトゥブアがシンビンに。
その後はBL東京が数的優位を活かして攻めるも、得点には至らず、神戸Sも不利な状況から反撃を見るもスコアは動かず、シンビンが解除。
70分には神戸Sが2TG差を埋めるべく連続攻撃を仕掛けますが、ノックフォワードでBL東京ボールのスクラムに。
73分には、BL東京のCTB眞野がジャッカルを仕掛け、神戸Sのノットリリースを引き出してタッチキックを選択。
75分にはBL東京ボールの攻撃から、HO橋本が神戸SのDFラインのスキをついてラインブレイク。
中央を破ってトライを決めました。
コンバージョンをリッチー・モウンガが決めて24-3と3TG差に。
残り時間は5分を切り、BL東京としては上手く時間を使ってマイボールで試合を進めたいところ。
神戸Sもわずかな望みをかけ反撃しますが、パスだ乱れたところをCTBロブ・トンプソンがスティール、虚を突かれた神戸Sは全く対応できず、そのままトライ。
これで勝利を確定させたBL東京はコンバージョンを時間をかけずにリッチー・モウンガが蹴って31-3ちなり、そのままノーサイド。
2年連続の決勝にコマを進めました。
神戸Sは初のセミファイナルもここで終戦。
そして、明日埼玉パナソニックワイルドナイツ(以下埼玉WK)とクボタスピアーズ船橋・東京ベイ(以下S東京ベイ)の勝者と6月1日に国立競技場で対戦します。
埼玉WKはリーグ2位が優勝するジンクスに乗れるか、はたまたS東京ベイが2年前ファイナル同様に埼玉WKを破ることができるか。
両チームの対戦はお互いに勝てば首位に立つはずだった第17節、引き分けになったことでお互いに順位を1つずつ落とした遺恨の再戦でもあり注目です。
明日は観戦の予定はないので、結果を待つとともに6月1日を楽しみに待ちたいと思います。