アディショナルタイムの電光掲示の表示は何と7分!
権田がセーブするたび、ボールがアウトになるたび、時間使え!!と祈る時間が続く。
あと5分!
あと3分!
あと2分!
あと1分!
勝ったー!!!
日本は勝てば間違いなしの決勝トーナメント進出が決まる大一番のグループステージ第三戦で、何とスペインを、またまた優勝経験国を撃破して、1位でのグループステージ突破を決めました。
スペインが準々決勝でのブラジルとの対戦を避けるためにわざと負けるのではというネット上の記事もありましたが、裏試合のコスタリカは引き分けだと得失点差で最も劣る可能性が高いため、勝利が必要な状況。
その場合、コスタリカが勝ってスペインが敗れるとスペインは3位で敗退となってしまうため、それはないでしょと思っていましたが・・・。
日本は、GK権田、DF谷口・吉田・板倉、MF長友・守田・田中・伊東、FW鎌田・久保・前田の3-4--2-1でスタート。
でも、これで押し込まれて5バックになっちゃわないかと心配でしたが・・・。
一方のスペインは今大会でも得点を挙げているFWモラタや中盤の要ブスケッツのベテランに、東京五輪で日本に煮え湯を飲ませたペドリやガビらが先発。これまで先発していたアセンシオやフィラン・トーレスを外しているので、少し温存的なメンバーにも見えますが果たして・・・。
案の定、相手ボールになると長友が最終ラインに下がり、その後は伊東も下がって5バックに。
序盤はスペインが様子をうかがうような雰囲気の中、日本が前線でのプレスからチャンスを作るも伊東のシュートはサイドネット外。
この形を繰り返したいのだろうなと思いますが、そう上手くいくか・・・。
すると、前半11分に押し込まれた状況からアーリークロスを上げられると、狙いすましたボールは板倉と伊東の間に入り込んでいたゴール前中央のモラタの頭にぴたり。叩きつけるヘディングで権田を破ってスペインが先制します。
クロスを遮る選手もなく、板倉のマークも中途半端で、伊東もモラタが目に入る位置にいながら寄せもせず、このままでは大量失点もありうるかもと覚悟しましたが・・・。
その後は8割に迫るボール保持率でスペインが攻め続け、前半の終盤は日本はスペインのミスやクリアボールを拾ってマイボールになるも決定機にはならず、しかしスペインもドイツ程の迫力ある攻撃はなく、どうにか前半は0-1で折り返し。
気になるのは、攻撃を受け続けたことで3バックが全員イエローをもらったことですかね・・・。
その3バックに早いうちに冨安を入れ、攻撃は1トップの交代辺りから始まるかと思っていましたが、ハーフタイムの交代は久保に代えて堂安、長友に代えて三苫という采配。
三苫をいつもより早い時間に入れることで打開を図ろうということと、ドイツ戦の再現を狙って堂安ということか・・・。
すると、前半のスタート同様に積極的に敵陣でプレスをかけた日本は、右サイドで伊東がボールを奪って、こぼれ球をコントロールした堂安が左足一閃。ボールはGKシモンの手をはじいて豪快にネットに突き刺さり同点!
日本の攻勢は続いて、再び堂安が右サイドを前進し、グラウンダーのクロスを送ると、ファーサイドに飛び込んだ前田は届かず、しかしゴールラインを割るぎりぎりで三苫が折り返すと、ゴール前に詰めていた田中が押し込みゴール!
三苫の折り返しがラインを割っていたようにも見えましたが、VAR判定で結果はやはりゴール!!
日本が逆転に成功しました。
一方で、裏の試合ではドイツをが主導権を握り前半1-0とリードも、後半開始早々にコスタリカが追いつきました。
その時点では1位日本、2位スペイン、3位コスタリカ、4位ドイツ。
さらに、コスタリカは再びドイツゴールネットを揺らし、日本同様逆転に成功。
1位日本、2位コスタリカ、3位スペイン、4位ドイツ。
スペインが負けて2位狙いって、ドイツが引き分け以上になる前提ですからね・・・。
その後は再びスペインボールになる時間帯が長く続きます。
日本は同点ゴールのきっかけにもなるプレスに貢献した前田に代えて浅野、鎌田に代えて冨安を入れて守備の安定を図ります。
それでもスペインボールは続き、日本はマイボールにしても中盤で奪い返される嫌な時間が続きます。
そして、裏試合ではドイツのゲルマン魂が炸裂。
後半に投入されたフェルクルクが2ゴールを挙げて逆転すると、その時点でドイツは3位に浮上。
かつ、日本が同点に追いつかれると、得失点差で並んで総得点でドイツがリードとし、敗退に追い込まれます。
ドイツは更にハバーツが決めて4-2として勝利を確実に。
この時点で、コスタリカの2位以上は厳しくなったため、望みはスペインがそのまま時間を進めることですが・・・。
試合は結局7分のアディショナルタイムを守り切った日本が勝利。
刻一刻と状況が変わり、1点が全チームの行方を左右するスリリングな展開でしたが、日本が2か国めの優勝国を破っての1位通過となりました。
まあ、このスリリングな展開も日本がコスタリカ戦の敗戦で自らが招いたものですが、まさに最後まで2試合とも目が離せない試合でした。
なお、深夜に行われたF組第3戦は、クロアチアがベルギーと0-0の引き分け、モロッコがカナダに2-1で勝利。
この結果、1位モロッコ(勝ち点7)、2位クロアチア(同5)、3位ベルギー(同4)、4位カナダ(同0)となり、日本の決勝トーナメントの相手はF組2位となった前回3位のクロアチア。
日本が雪辱したかったベルギーは敗退しましたね・・・。
相手はどこであろうと、今後はすべて負けられない戦いなので関係ありませんが。
しかし、今日の試合で板倉が警告累積2枚で次戦出場停止、遠藤も終盤にスクランブル出場しましたが、足の回復は思わしくない様子。
冨安も90分使わない状況が続いていますし、3バックなら谷口・吉田・伊藤の先発ですかね。
クロアチアもボールポゼッションが高いチームなので、4バックに戻すとは思えませんが。
ボランチはまた田中と守田になりそうです。
攻撃陣の組み合わせはけが人が少ない分、交代も含めてバリエーションがありますが・・・。
次戦は12月5日の24時(12月6日0時)です。
1位で勝ち抜けたため、2位勝ち抜けより1日休みが短いですが、ここまで来たら総力戦ですね。
次回も熱く応援したいと思います。