もむでんブログ

日本、決勝で初の敗北:アジアカップ2019日本1-3カタール

日本時間で1日の23時から行われたアジアカップ決勝戦は、1-3で敗れて準優勝に終わっています。
日本は1992年大会の初優勝以降、決勝に進めば無敗で最多の4度優勝。
正直、対戦相手がカタールに決まった瞬間、完全アウェーではない分少しはやりやすいと思っていました。
相手は中2日で日本は中3日ということもありましたし、大勝とはいかないまでも勝てる可能性は十分にあると、日本の誰もが思ったでしょう。

しかし、結果は1-3の完敗でした。

今大会8得点と好調のFWアリ、そして8アシストのアフィフのホットラインさえ封じれば得点力は半減するのはわかっており、今大会その印象を鮮烈に植え付けたDF富安をアリに当てればほぼ封じ込めると考えていましたが・・・。

しかし、そのアフィフからのアシストでアリがオーバーヘッドからのゴールで前半12分に先制。
カタールのファーストシュートが先制点となりました。
その後も日本がボールを持つと引いて守るカタールを相手に有効な崩しが出来ず、前半27分には再びアフィフのパスから、MFはティムが鮮やかな左足ミドル。
結局前半は日本はほとんど枠にシュートを飛ばすことができず、0-2で終了。
後半に入ると、3バックを完全に5バックにシフトし、引いて守るカタール。
クロスはほとんど上げさせてもらえないか中央で跳ね返され、攻め手に窮する日本。
そんな中で後半24分にようやく日本に得点が生まれます。
中盤から大迫へくさびのパス、近くにいた南野が落としたボールを拾うと、GKとの1対1を冷静に浮かして流し込み、1-2。
ここでようやく日本は1枚目のカードを切り武藤を投入。
その武藤にオールが幾度と渡り攻め込みますが、ラストパスやシュートの精度が悪く、次第に時間をロスト。
カタールは守っている中でも前線に2人を残して」カウンターのチャンスを伺い、それが後半30分過ぎに追加点をもたらしました。
カウンターで攻めるカタールに対し、日本はCKに逃げ、そのコーナーキックをカタールがヘディングシュート。
こぼれたボール意を権田がセーブし、日本が逆にカウンターを試みましたが、プレーが切れたところで審判はVARを確認。
結果、競り合った吉田の腕にボールが当たってコースが変わったことでカタールにPKが与えられ、38分にアフィフが決めて1-3。
日本は直後に塩谷に代えて伊東純也を投入、アディショナルタイム終了直前には南野に代えて乾を投入したものの、流れを変えるには至らず、残り時間を守り切ったカタールが初優勝となりました。

皮肉なのは、アリに好調の富安を当てるのかと思ったら、先制点は吉田の中途半端な寄せが災いしてオーバーヘッドを許し、2点目もマークがあいまいな中から吉田の寄せが甘くミドルを許し、3点目も吉田の競り負けがハンドを生んでしまったこと。
結果論だと思いますが、イラン戦ほどのキレが吉田にないように見えました。

そして、攻撃を活性化させるはずの交代のカードの2枚目3枚目がほぼ残り時間がない状態で行われたこと。
スピードのある伊藤、ドリブルが持ち味の乾とも、南野の同点直後かその前に切っていれば、もっと押し込むことができ、3点目を誘発す可能性も下がったのでは・・・。

グループリーグ勝ち抜けが決まったウズベキスタン戦以外はほぼメンバーを固定し、交代のカードを使い切らなかった試合もありました。
また、準決勝で負傷退場した遠藤の代役がDFが本職の塩谷で、中盤のつぶしやバランス取りに苦慮したことは、青山の負傷離脱で致し方なかったとしても、どうだったのでしょうか。

何を言っても結果論ですし、森保監督が行った采配も何か一つ違えば違った結果をもたらした可能性はあります。
一方で今大会は、二戦目以降でコンディションが悪かった大迫を外して勝ち上がるなどの采配の妙も見せました。

アジアカップは過去コンフェデレーションズカップの出場権をかけた大会でもありましたが、どうやら2017年を最後に廃止されるようですので、出場権云々は気にしなくても良いですが、アジアカップのタイトル奪還は4年後に持ち越されました。
もちろんその前にワールドカップがありますので、今大会の結果を糧に、予選に向けて修正していってもらいたいですね。

カタールは2022年大会の開催が決まり、強化に努めた結果がビッグタイトルで結実しました。
ワールドカップに出場した国々を破っての無敗優勝、19得点1失点という立派な結果ですから、文句なしでしょう。
帰化選手が多いのがオイルマネーの国らしいなあという気もあしますが。

ちなみに、今年の南米選手権はブラジルで開催され、カタールと日本が招待されるようですね。
日本はウルグアイ・チリ・エクアドルと、カタールはアルゼンチン・コロンビア・カタールと同組です。
真剣勝負の場でアジアのレベルを試せる良いチャンスですし、1試合でも多く勝ち進んでほしいと思います。
できれば、そこでカタールにリベンジを・・・。

さすがに実力的に決勝トーナメントで対戦する可能性は低く、それは難しいとは思いますが・・・。
どちらかがグループ1位か2位で勝ち抜けて、どちらかが3位で勝ち抜けば、準々決勝での激突はありうる話です。
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