goo blog サービス終了のお知らせ 

アーユルヴェーダのお勉強

独学でアーユルヴェーダ

幸福な生活

2017-03-06 05:05:48 | 基礎勉強
幸福な生活
幸福な生活とは、つぎのようなものです。

(1) 心身ともに病んでいないこと。

(2) 丈夫で、活気に満ち、勇敢で自信に満ちていること。

(3) 感覚運動器官が強靭で、知性が優れ、記憶力がよいこと。

(4) 好きなことはなんでも楽しめ、いつでもどこへでも思いのままに行動できる手段と自由をもっていること。


有意義な生活
有意義な生活を送っている人とは、つぎのような人のことです。

(1) 生活のために仕事をしているときも、好きなことをしているときも、欲望や本能を自制することができ、真実を語り、善行の掟をまもる聡明な人。

(2) 前世だけでなく来世においても、なにが善かをつねに考え、学問と瞑想に専念している人。

(3) 年上や目上の人を敬う人。人に頼らず、喜んで人を助け、自分の富を分かち合える人。人の幸福を願い、そのために働く人。


(以上、「アーユルヴェーダ式育児学 アーユルヴェーダの基礎と小児科学」V•B•アタヴァレー著、潮田妙子/クリシュナ•U•K訳、春秋社、1994年発行 より引用)



私が幸福な生活とは何か考えた時に思いつくのが1.健康であること。2.生活出来る稼ぎがあること。3.仲間(家族)がいること。4.夢や目標があること。でしたが、そういうのではないのですね。もっと人の内面的な幸福なのでしょう。

これを読んでアーユルヴェーダ的な幸福な生活とは(この書の中では)心身ともに健康で、勇敢で体力も知力も行動力も抜群であることなのかなと解釈しました。


有意義な生活をしている人…読めば読むほど自分の生活がそれとはかけ離れている事に気付かされ、反省の念でいっぱいになってしまいます。

健全な精神 其の2

2017-03-05 00:44:03 | 基礎勉強
(11) 知性があり、記憶力が優れていること。

(12) 想像力が豊かであること。

(13) 良心に従って行動できること。

(14) 欲望、本能、情動、品行、行動、発言を完全に自制できること。

(15) 教育者や博学な人にたいして敬意をはらうこと。

(16) 誠実な発言、明晰な思考力、正確な行動力をもっていること。

(17) 謙遜と感謝の念があること。

(18)他人を思いやり、社会的責任を果たすこと。


(以上、「アーユルヴェーダ式育児学 アーユルヴェーダの基礎と小児科学」V•B•アタヴァレー著、潮田妙子/クリシュナ•U•K訳、春秋社、1994年発行 より引用)


人として当たり前の事が書いてありますが、どれだけ出来ているかと考えますと、自分の不健全さに気付かされる思いです。
…それに気付いただけでも良しとします。

健全な精神 其の1

2017-03-03 22:54:57 | 基礎勉強
健全な精神とは、つぎにあげるようなことをいいます。

(1) 幸福で満ち足りていること。快活な気質。好感のもてる態度。

(2) 心が安らいでいること。

(3) 自尊心と自信が適度にあること。

(4) 緊張しすぎていたり、欲求不満の状態でないこと。

(5) 愛情、友情、喜びを分かち合えること。

(6) 自分の内面を見つめ、自分がなにものであるかを知っていること。

(7) 他人とよい関係をもち、だれとでも仲よくできること。

(8) あらゆる点で順応力があること。

(9) 心が安定していて、動揺しないこと。

(10) 不屈の精神と勇気があること。



(以上、「アーユルヴェーダ式育児学 アーユルヴェーダの基礎と小児科学」V•B•アタヴァレー著、潮田妙子/クリシュナ•U•K訳、春秋社、1994年発行 より引用)



6番目に”自分の内面を見つめ、自分がなにものであるかを知っていること”とありますが、自分がなにものであるか知っている人なんてそれほどいないですよね。
でも、健全な精神の人は知っているのですね…一体どうやって知るのだろう。

健全な人

2017-03-03 05:13:46 | 基礎勉強
健全な人とは、健全な肉体と同時に健全な精神をもち、均整のとれた体質で、身体組織も器官も最良の状態で機能している人をいいます。

均整のとれた、よく鍛えられた体格をしていて、健康で丈夫です。

皮膚は光沢があり、赤みを帯びています。

足取りは軽やかですし、深くて響きのある歌うような声で、よく話します。

適度の性欲を持っているので、性行為を楽しむこともでき、性衝動を自制することもできます。

食欲も消化機能も快調で、規則正しい便通があります。

四季を通じて快適に過ごし、熟睡することができます。

活力に満ちていて、日常の雑事を熱心に手際よくやりとげます。

めったに病気にはなりません。

あらゆる娯楽をたしなむことができますが、それに溺れるようなことはありません。

年齢より若く見え、百歳の天寿を全うします。


(以上、「アーユルヴェーダ式育児学 アーユルヴェーダの基礎と小児科学」V•B•アタヴァレー著、潮田妙子/クリシュナ•U•K訳、春秋社、1994年発行 より引用)


一つ一つを自分と比べてみると、まず最初の”均整のとれた体質で、身体組織も器官も最良の状態で機能している”かどうか…してるのかな?してないような気がします…

”均整のとれた、よく鍛えられた体格をしていて、健康で丈夫”であるか…健康で丈夫ではありそうです。

”皮膚は光沢があり、赤みを帯びています”…光沢あまり無いかもしれませんが、赤い方です。



こうやって改めて観察してみると、健全な人だと胸を張って言える人は少ないかもしれません。

小児科医の役割

2017-03-01 23:21:26 | 基礎勉強
小児科医の役割は妊娠以前に始まっています。
小児科医は両親双方の生殖器官やその病気についてすべて知っていなければなりません。
そうでないと、出産に備えるためや、生まれてきた子供のための好ましい食事、行動、薬草類について助言することができません。
このような理由で、アーユルヴェーダには産婦人科という独立した部門はなく、小児科の一部に組み入れられています。

小児期というのは、子供が健康で、幸福な自立した社会人に成長するための成育期間です。ですから、小児科医は健全な生活、幸福な生活、有意義な生活とはどういうものかを熟知していかなければならないのです。


(以上、「アーユルヴェーダ式育児学 アーユルヴェーダの基礎と小児科学」V•B•アタヴァレー著、潮田妙子/クリシュナ•U•K訳、春秋社、1994年発行 より引用)



こういう考え方がアーユルヴェーダ的だなと感じます。

小児科医が妊娠以前の両親の事から、生まれたあとの健全な生活、幸福な生活、有意義な生活とはどういうものかを熟知していかなければならないとは、今の日本の医学書に書いてあるのでしょうか…(書いてないですよね、きっと…)

次からは、”健全な人とは?幸福な生活とは?”という内容に入っていきます。