電動キックボードMEISYA列伝の執筆者のmojyaoです。
さて、今回はオフロードモデルの電動キックボードのMTM RiSE M-1Sを取り上げていきたいと思いますが、このモデルは読みかたが今ひとつ分からない部分があって、RiSEというスペルは単純にリセと読んで良いんでしょうか?ちょっと分からないのでこのブログでは単にエムワンエスと紹介させて頂きたいと思います。
世の中には読み方が思っていたのと違うっていうのが結構あって、電動キックボード界だとYADEAなんかがそうです。私なんかは最初の頃、ヤデアだとばかり思っていたのですが、人はヤディアと言っているので、えっ!?てな感じでした。
今回、名前も良く知らないくせに紹介をするのですが、呆れることなく最後までお付き合いいただければと思います。
まずはなんと言ってもこのモデルで特筆するべき点は定格出力が600Wあるということではないでしょうか?
特定小型原付も含めた第一種原動機付き自転車の上限一杯の定格出力です。
制度上、600Wまで許されているのに今まで500W以上の定格出力があるモデルがほぼ無いというのは正直、不思議なところでした。まあ、100wの差というのを馬力に換算するとたったの0.14馬力と微々たるものなのですが、人間が持続して発揮できる力が約0.1馬力位らしいので100Wの差というのは人間一人分の力が常に上乗せされているのと同じようなことということになります。
誰かが常に一人押してくれていると考えると100Wの差というのはバカにできたものではないですね。
オフロードを走破するにはある程度のパワーが必要なのは勿論なのですが、それと同じくらい重要になってくるのが最低地上高と足回りです。
このモデルの最低地上高は当ブログの推定値なのですが、135mm程と考えられ、これまでにこのブログで紹介してきたキックボード型の中では今のところ一番の高さです。
以前、このブログで最低地上高が低いすなわちデッキの高さが低いほうが走行安定性が増すとはいいましたが、オフロードを走る場合はこの限りでは無くなります。
最低地上高が低いと、車体が障害物に乗り上げて進めなくなるといういわゆる亀の状態になりやすくなってしまうのです。
オフロードモデルの場合、最低地上高は適度にあるもののほうが良いのです。
また、サスペンションのストロークが十分にあるかどうかということも重要になってきます。
このモデルのサスペンションは前後共に支点を軸にアームが上下に動くという仕組みの物を採用しているのですが、この方法は単に筒を上下に動かす仕組みよりも可動範囲を大きく取れるという利点があります。そもそもスペース的に制約の多い電動キックボードにおいては有効な手段だと私は思います。
で、今回のモデルのサスペンションなのですが、このブログで過去に取り上げた車種のレイルグレードLも同様の物を採用していて、その時にも言いましたが、外見を見た限りではバネらしい物は一切、見当たらないんですね。
今回のモデルの場合、公式の発表ではPUアブソーバーを採用しているとのことなのですが、PUというのはおそらくポリウレタンの事だと思われます。
ポリウレタンだけで十分な性能のバネになるのかどうかは分かりませんが、ダンパーとしては使えると思います。ちなみにダンパーとはバネの不必要な動きを押さえ込むための装置のことです。なので、バネはバネで別にあるかもしれません。
ちなみにレイルグレードLの回の時にレイルはサスペンションについての発表が一切無かったのでバネはおそらくトーションバーか、ねじりコイルバネのどちらかであろうとは言いましたが、今頃になって今回のモデルと同様の物を採用しているのかな?なんて思いもしました。
ブログを書く前にそういったことはメーカーに確認せえっ!って声が聞こえてきそうなのですが、最近、メーカーに問い合わせるにしてもほとんどが入力フォームからの問い合わせでその時に結構と面倒くさいことを聞いてくるんですよ。買う気があって聞くのなら良いんですけど、勝手に作っているブログのために聞くっていうのはどうにも気が引けるんですよ。
あと、今回紹介する車種はオフロードモデルにも関わらずにマグネシウム合金のホイールを採用しているんですよ。
マグネシウムホイールを採用する利点というのはバネ下の重量を軽くすることで運動性能の向上や燃費性能の向上などの効果が期待できるわけなのですが、マグネシウムという材質は基本的に腐食しやすいという欠点があります。
特にオフロードを走る場合、細かい飛び石なんかが当たりやすいわけですから塗装をするなどの腐食対策をしていても傷が付きやすいわけです。
このモデルはどこを走ったかに関わらずホイールだけはマメにチェックをしたほうがよろしいかと思います。仮に傷がついていたりするようだったらタッチペンなどで補修をしたほうが良いかと思います。
それから、サスペンションについてもうひとつあるのですが、ポリウレタンは作ったそばから劣化が始まります。そのような材質で外からの衝撃を加えると当然のことながらダメになるのが早くなると思います。
街乗りでの使用をするというのがよろしいかと思います。
それではごきげんよう~