電動キックボードMEISYA列伝

電動キックボードなどの特定小型原付全般のブログです。
毎回、少しマニアックな視点で書いています。

電動キックボードMEISYA列伝 #17 E-KON city

2024-06-16 00:00:00 | 日記

電動キックボードMEISYA列伝の執筆者のmojyaoです。

 

ワタクシ、どことは言いませんが、とある地方都市に住んでいて、最近になってようやく自分以外の電動キックボードが公道を走っているのを見ました。

 

自分でさんざん乗り回しているくせに、いざ他人の電動キックボードを見ると路上で何か異変が起きていると感じました。

 

さて、今回はコストパフォーマンスに優れた真のハイエンドモデルのひとつのE-KON cityを取り上げていきたいと思います。最後までお付き合いいただければと思います。

 

先ほど真のハイエンドモデルと言いましたけど、電動キックボード界隈では価格だけでハイエンドモデルかエントリーモデルを区別するという風潮があるようなのですが、私個人的には少し違和感がありまして、特に前後にサスペンションが無いモデルをハイエンドって呼ぶのはどうなのかな?って思うのです。ガタガタの乗り味で高級モデルと呼ぶのはどうなのかな?って思うのです。

 

で、今回のモデルはコストパフォーマンスに優れるとも言いましたが、価格は14万8千円です。このことにつきましては安いエントリーモデルだったら2台は買えるという値段なので全然、安くないじゃないか!と思う人もいるかと思います。

 

確かに約15万円という値段は額面だけで考えれば全然、安くは無いのですが、イニシャルコストという面で考えると約15万弱という金額は高いというわけでもないと私は思うのです。

 

何故かと言うと今回のモデルは航続距離が80kmもあるからなんですよ。電動キックボードの場合、航続距離はだいたい30km~40km位というモデルが多く、中には20km台という物だってあります。

 

電動キックボードで真っ先にダメになりそうな部品と言えばバッテリーだとは思うのですが、バッテリーという物は充電できる回数に限りがあるんですね。

 

同じ距離を走る場合、航続距離が長ければ長いほど充電回数を少なくすることができ、バッテリーの延命という点で有利なんですね。

 

どのモデルとはいいませんが、価格は今回のモデルの半額以上で航続距離は半分以下という車種があります。そうした車種だと同じ条件下での使用では半分以下の期間内でバッテリー交換か買い替えが必要になってきて結局は高く付くということになるんですよ。

 

まあ、これらのことはバッテリーの管理がしっかりできているということが前提となるので、バッテリーが空っぽになるまで使ったりとか、満充電の状態なのに充電器をいつまでも外さなかったりとか、乗らずに放置をしているとかといった場合は別です。

また、冒頭でも触れましたけど前後にサスペンションが装備されているという点も良いですね。安いモデルの場合、サスペンションが前輪のみとか、そもそもサスは無いというケースが多く見受けられるのですが、タイヤからの衝撃をフレームそのものが直に受け止めるようだと車体そのものもダメになるのが早いと思いますし、配線なんかの接続部が外れるとかといったトラブルも出やすくなると思います。

 

配線とかが外れたというだけのトラブルだったら自分で簡単に修理はできるのですが、自分で直すという人は案外少ないんじゃないかな?とは思います。修理に出すという事になろうかとは思いますが、そういったトラブルというのは大抵メーカーの保証期間が過ぎた後にやってくるものです。有償修理となると結局は修理には出さずに買い替えかそのまま放置かという事になるんじゃないのかな?と思います。

 

電動キックボードを長く乗ろうと思ったら新車価格はやはりそれなりのもののほうが長い目でみればお得なわけです。安いモデルになればなるほど乗り物マニア向きとなる傾向が見られ、普通の人は手を出さないほうがよろしいかと思います。

 

また、今回のモデルは価格に見合って定格出力が500Wと特定小型原付の中ではハイパワーな部類となるのですが、車体は少し大柄で重量もそれなりです。全長はカタログ値で1250mmで重量は23kgです。前にもこのブログで言ったことがあるのですが、車体全長が1200mmを超えると軽自動車なんかのコンパクトな車の後部座席の足元に車幅方向で真っ直ぐ積むのが難しくなってきます。

 

まあ、車に積む場合は必ずしも車幅方向に真っ直ぐ積むという必要も無いのでさほど問題にはならないと思うのですが、他の人や荷物と一緒に持ち運ぶという場合には少々、困るというケースはあるかもしれません。

 

また、23kgという重量は輪行など歩いて持ち運ぶには無理がある重さになるかと思います。

総じて今回のモデルは過去にこのブログでも取り上げたこともあるzero9liteに結構、似ているんじゃないかな?とは思います。車体そのものは良さそうであるにも関わらずに歩道モードが無いというだけで人気はいまひとつ・・という点もそっくりです。

 

さて、今回このブログの名物とも言える推定寸法が一切、出てこなかったわけなのですが、実を言うと推定寸法を算出するにあたっては車体の真横から写した画像が無いと難しいんですよ。ハンドルも真っ直ぐでないと難しいんですね。推定寸法を楽しみにしていた方、ご勘弁を。

 

それではごきげんよう~



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