電動キックボードMEISYA列伝の執筆者のmojyaoです。
最近、すっかり暖かくなって電動キックボードを含めた二輪車に乗るには良い季節になってきましたね。
相変わらずレンタルやシェアリングサービスの電動キックボードはいろんな意味で世間を賑せているようなのですが、個人所有の電動キックボードに関してはここのところこれと言った話題などを聞くことが無くてひっそりとしているなぁ・・と思います。
ひっそりとしていると言うことは言い方を変えれば細々としているということにもなるかとは思うのですが、新機種のクラウドファンディングなんかを覗いてみると閑古鳥が鳴いているというわけではなくむしろ活況という感じにも見えるのでこのジャンルの人気はまだまだ十分にあるとは思えますし、潜在的な需要も十分にあるとは思います。
それにしても個人所有で電動キックボードを買った人って実際にはどうしているんでしょうかね?
日常の足として使うために買う人ってごく少数派でほとんどが乗り物マニアのコレクションの一部みたいな感じなんでしょうか。
ちなみに私の場合、電動キックボードは日常生活の足ではなく、夜中に近所のスーパーなどに買い物に行くための専用マシンです。なんせ夜中にバイクのエンジンをかけるってのもご近所様に対して気が引けますのでね。
さて、今回は久々に2機種同時紹介です。streetbooster Japanから発表のPURE Advance plusとPURE FLEXを取り上げていきたいと思います。最後までお付き合いいただければと思います。
この2車種なのですが、見た目的にはほぼ同じで何が違うの?という具合なのですが、最大の違いは折りたたみ機構です。
価格面だけで考えると廉価版にあたるAdvance plusのほうはハンドルポストを折りたたむという構造に対して上位機種とも位置付けできるFLEXのほうはハンドルポストの折りたたみに加えて折り畳み自転車みたいにフレームの真ん中から折りたためるという構造を持っています。
電動キックボードでフレームの中間が折りたためるというのは他にもあるのですが、少なくとも性能等確認試験に合格している車種の中では今のところFLEXだけだったと思います。
性能等確認試験は何かと厳しいようで過去にどの車種とは言いませんがフレームの真ん中から折りたためる車種が強度不足という理由でダメ出しされています。
その車種はだいぶ見た目も華奢な印象があったのですが、今回取り上げる2つの車種はすばらしい位にゴツい印象のメインフレームですので折りたたみ機構があったとしても強度という点では申し分が無いと思います。
で、見た目とは裏腹にどちらの車種も重量が何と16.2kgと軽いんですよ。どうしてそんなに軽いのか?と考えた場合、真っ先に考えられるのがバッテリーの容量でバッテリーが小さいからなのかな?と思ったのですが、実際には違うようでどちらの車種もカタログ値で1回の充電で50km走ってくれるようです。
で、今回の2車種なのですが、見た目以上に軽いという特徴の他に最も特筆すべき点はステアリングに独特のメカニズムを採用しているということなんですよ。アクティブ・ステアリング・スタビライゼーションという名前の装置が付いているんですね。
これはどういうものかと言うのを簡単に言い切るとスプリングの力によってステアリングを強制的にまっすぐに保つという物なんですね。
電動キックボードはタイヤ外径の小ささから走行時のふらつきを心配する声が以前からあったわけなのですが、ステアリングをまっすぐにさえしていればふらつかないというわけです。
オートバイの分野ではそれに似たようなステアリングダンパーというものが昔から存在してはいるのですが、それはハンドルのブレを抑えるためだけの物であってハンドルを強制的に真っ直ぐにするという装置は私の知る限りでは他に類が無かったと思います。
どうやらそのアクティブ・ステアリング・スタビライゼーションという装置は特許案件でもあるようです。
そして、今回の2車種はこれといった欠点がほぼ無いような印象を受けます。前後にサスペンションが無いのは欠点だ!と思う人もいるかもしれませんが、特にリヤサスを省いた分だけ全長を短くできるというのは利点だと思います。今回の2車種は全長が共に1040mmととてもコンパクトです。ほぼ1mという全長は過去にこのブログで紹介したVERACITY V lite位なもので珍しい存在です。タイヤについては空気入りでスタンドはセンターのみなのですが、この辺のことの利点、欠点は好みによって分かれるところだとは思いますのであえて言及はしません。
それではごきげんよう~