まじかよ。
何でそんなことになるんだ。
退院して老人施設に移ってからまだ1週間だぞ。
病院に到着しERに行ってみると弟が先に到着していた。
案内されてERに入ると
おばあちゃんが移動用のベッドに寝かされた状態だった。
そこから離れた状態で
周りにぐるっと十数人の病院関係者が立っているという異様な光景を見た。
彼らが見守る中、おばあちゃんに近付き、
「おばあちゃん。」
と声を掛けた。
返事もしなければ動きもしない。
しばらく様子を見たが変化はない。
口を開けた状態で横になったままだ。
ええー……。
何でこんなことになるんだよ。
自分「今はどういう状態なんですか? 」
医師「もう心臓が止まっていて脳死の状態です。」
えー……。
自分「○○(老人施設)の人はいるんですか? 」
病院「後ろにいます。」
自分「どういう状況だったんですか? 」
こうだったと異変時の状況を聞いた。
これは後で弟から聞いた話だが、
施設にいた時に既に心臓が止まっていたらしい。
とはいってもこれも後で誰かから聞いた話だが、
自分と弟の名前を呼んでいたらしい。
しばらくすると医師が
「それでは……」
と言い、おばあちゃんの状態を再確認した。
2013年2月19日午前1時3分、
おばあちゃん96歳、
永眠。
(つづく)