もぐらたたき!

CDのレビューとかなんとか

Magnetic/Goo Goo Dolls

2015-10-31 22:35:08 | レビュー

<List>
1. Rebel Beat
2. When the World Breaks Your Heart
3. Slow It Down
4. Caught in the Storm
5. Come to Me
6. Bringing on the Light
7. More of You
8. Bulletproofangel
9. Last Hot Night
10. Happiest of Days
11. Keep the Car Running

<Member>
・Johnny Rzeznik(Vocal, Guitar)
・Robby Takac(Vocal, Bass)

2013年リリースの10th。ジャケットがとても印象的ですね。タバコを吸う女性は苦手ですが、、、
 
このアルバムが日本ではどのような扱いなのかどうなのかわかりませんが、良い曲が詰まった良いアルバムですよ。みなさんの周りにGoo Goo Dollsのファンいますか?私はひとりもいませんね。
 
ライナーノーツにJohnny Rzeznikが前作の"Something for the Rest of Us"と前々作の"Let Love In"は失敗作だったとコメントしたというようなことが書いてあったように記憶しているのですが、「いや、失敗作だとは思わないけどそれ以前の若々しくエネルギッシュなGoo Goo Dollsに戻るのだろうか?すげぇ楽しみだ」と思ってCDのスタートボタンをON。すると「なんじゃ、こりゃ~!?ひでぇ~、まるでNew Kids ○n the Blockの曲か?最悪じゃねぇか、、、」具合が悪くなってしまいました。忌々しい1曲目が終ってようやく彼ららしさを取り戻しました。そうですね、確かに"Let Love in"からの彼らは洗練されすぎて少し行儀が良すぎましたね。でも人は歳を取るのでいつまでもパンキッシュな曲を創作する事は出来ないでしょう。メタル界はおじいさんがメタルをやっていますが(笑)
 
決して"Something for the Rest of Us"と"Let Love In"が失敗作だとは思わないし、この"Magnetic"は前2作の流れを組むもので、それは結構な事じゃないかと。仕方ないですよ、"A Boy Named Goo"や"Dizzy Up the Girl"のPart2はもう創れません。とにかく、最初の1曲目をなんとか抹、、、



Devil Put Dinosaurs Here/Alice in Chains

2015-10-24 23:20:36 | レビュー

<List>
1. Hollow
2. Pretty Done
3. Stone
4. Voices
5. The Devil Put Dinosaurs Here
6. Lab Monkey
7. Low Ceiling
8. Breath On A Window
9. Scalpel
10. Phantom Limb
11. Hung On A Hook
12. Choke

<Member>
・William DuVall(Vocal, Guitar)
・Jerry Cantrell(Guitar, Vocal)
・Mike Inez(Bass)
・Sean Kinney(Drum)
 
2013年リリースの5th。William DuVallが加入してから2作目。

このアルバムはは輪郭が掴めるまで時間が掛かりました。リリースと同時に購入しましたが、封を切ったのは今年に入ってから。
まぁ、そんなことはどうでもいいのですが、正直解り易い前作の方が好きです。曲は唸っているのですが、一聴して思ったのは「いつから?コーラスグループじゃん?」。William DuVallとJerry Cantrellが交互にボーカルを取っていてどちらが歌っているのか解らなくなることがあります。Mike Inezもバックボーカルも混じっているだろうから、ますますコーラスグループに拍車が掛かっています。

曲がへヴィイーというよりシリアスでカッコイイし、唸っている曲もあるし、バックがアコースティックな曲もあるのですが、ボーカルの綺麗なハーモニーを前面に打ち出した作風は今後も受け継がれていくのでしょうか?
どのバンドにも言える事ですが、ジャンルを問わず曲が良ければ何の文句もありません。今まで通りこれからも良い曲を作ってください。



A Matter of Life and Death/Iron Maiden

2015-10-17 22:12:01 | レビュー

<List>
1. Different World
2. These Colours Don't Run
3. Brighter Than a Thousand Suns
4. The Pilgrim
5. The Longest Day
6. Out of the Shadows
7. The Reincarnation of Benjamin Breeg
8. For the Greater Good of God
9. Lord of Light
10. The Legacy
 
<Member>
・Bruce Dickinson(Vocal)
・Steve Harris(Bass)
・Dave Murray(Guitar)
・Janick Gers(Guitar)
・Adrian Smith(Guitar)
・Nicko McBrain(Drums)
 
2006年リリースの14th。もう早い物で9年前の作品なのですね?というよりどのベテランバンドにも言える事ですが、リリースの期間が長くなっているのが残念でもあります。以前は1年間に2枚のフルレンスアルバムをリリースするバンドもあったというのに。

というのも、音楽業界が大きく様変わりしたのも大きな要因でしょう。今時デジタルレコーディングだから軽い機材でちょちょいのちょいで良い音の作品が作れてしまうと思うのですが、現在いくつのメジャーレーベルが存在するでしょうか?軽い予算でアルバムを制作しても、一体いくらのお金をプロモートに使うべきか?それを回収できるか?ツアーが興業として成功するかは切り離して考えない訳にはいきません。なので営業から「ああだ、こうだ」言われやすい構造にあります。Def Leppardのようにそれを避けるためにあえてマイナーレーベルからリリースするバンドもあります。賢いですね。RushがRoadrunner Recordsへ移ったのもそんな理由かも。Iron Maidenクラスのバンドはいい作品を作らなければならないプレッシャーが大きいでしょう。
 
この"A Matter of Life and Death"は現体制になって3作目ですが、自分達のやりたいように作り、勝負に出た作品だと思います。長尺で、終始シリアスな空気が包み、難解な作品です。代表曲はありません。アルバム1枚が1曲のようなものです。全然コマーシャルではありません。私自身もアルバムの輪郭を掴むのにわりと時間を要しました。

そして思うのはこの作品は万人に解って貰えないし薦めるつもりもありません。

全然音楽性は似ていませんがGenesisの"Lamb Lies Down on Broadway"あたりがすんなり受け入れられる人には最高の作品でしょう。私の勝手な推測ですが、GenesisのファンであるSteveやBruceは自分達の"Lamb Lies Down on Broadway"を作りたかったのではないかと。ライブでもアルバムを通して全曲演奏されていましたからね。
 
このアルバムは傑作ですが、ダメな人には絶対ダメでしょう。まだ軽快な作品があるからそちらから聴くと良いですよ。



Exit...Stage Left/RUSH

2015-10-10 23:46:07 | レビュー

<List>
1. The Spirit Of The Radio
2. Red Barchetta
3. YYZ
4. A Passage To Bangkok
5. Closer To The Heart
6. Beneath, Between & Behind
7. Jacob's Ladder
8. Broon's Bane
9. The Trees
10. Xanadu
11. Freewill
12. Tom Sawyer
13. La Villa Strangiato
 
<Member>
・Geddy Lee(Bass, Vocal, Keybord)
・Alex Lifeson(Guitar)
・Neil Peart(Drums)
 
彼らの大傑作、"Moving Pictures"リリース後のライブアルバム。1981年リリース。
 
音楽性が変わる節目でライブアルバムをリリースしていた彼らですが、この頃のRUSHに思い入れがあるファンが多いのではないでしょうか?この後はポップになってついて行けなくなったとか。私は以降の音楽性も大好きですけどね。

Geddyの"The Spirit of Radio"の曲紹介から素っ気なく始まるのは拍子抜けですが、あらためてこのライブを聴くとGeddyのボーカルは今と違って曲を忠実にトレースしているし、Alexのギターも見事だし、Neilのタイム感は「やっぱ、これだよ!」という感じで、ほぼアルバム収録曲通りで音楽に取り組む姿勢がとても高いです。これはとても難しい事です。
 
演奏も最高なら選曲もほぼ最高です。欲を言うなら"A Passage To Bangkok ~ Closer To The Heart ~Beneath, Between & Behindあたりを"Cygnus X-1"とか"Natural Science"、"The Camera Eye"なんかと差し替えてくれたらなんて言ったら怒る人もいるでしょう。
"Limelight"も良いですね。
 
本作の価値を高めているのは"Jacob's Ladder"、"The Trees"、"Xanadu"、"Freewill"、"La Villa Strangiato"でしょう。
"Jacob's Ladder"と"Xanadu"以外は他のライブアルバムでも聴く事は出来ますが、このライブアルバムで聴く事が出来る同曲は本当にスタジオアルバムを聴いているような錯覚に陥るほど素晴らしいです。"Freewill"でのバトルはもう驚異的ですね。
 
当初LP2枚組だった本作は何度かフェードアウトします。少し気になります。それよりなによりこのアルバムの問題は音質が・・・
高音がカットされたような、テープと磁気ヘッドのアジマスがずれているような音質です。どうしてなんでしょうねぇ?初めてのライブアルバムである"All the World's a Stage"より悪いです。それはリマスター盤も変わりません。音が尖っていないので、それが良いと思う人もいるでしょう。もう少しクリアで解像度が高く音の分離が良い方が良いとね。
 
"Exit...Stage Left"は彼らのベスト盤としておススメ出来ます。Rushがどういうバンドであるかをよく表現している作品であると思います。



Dance of Death/Iron Maiden

2015-10-04 00:07:49 | レビュー

<List>
1. Wildest Dreams
2. Rainmaker
3. No More Lies
4. Montsegur
5. Dance of Death
6. Gates of Tomorrow
7. New Frontier
8. Paschendale
9. Face in the Sand
10. Age of Innocence
11. Journeyman
 
<Member>
・Bruce Dickinson(Vocal)
・Steve Harris(Bass)
・Dave Murray(Guitar)
・Janick Gers(Guitar)
・Adrian Smith(Guitar)
・Nicko McBrain(Drums)
 
2003年リリースの13th。現在のラインナップになってから2作目。
 
7thの"Seventh Son of a Seventh Son"までの3連符メイデンはすっかり影を潜め色々模索を続けてきたようですが、Steve Harrisのベースの音は健在です。
 
前作の"Brave New World"はBruce DickinsonとAdrian Smithが出戻ったということで、好意的に捉えられたのだとおもいますが、今回はどうでしょうか?
 
まずつかみの1曲目、"Wildest Dreams"は歴代のフルレンスアルバムを飾る1曲目としては最低の曲です。これは8thの"No Prayer for the Dying"の1曲目よりもひどいです。ポップで、幼児のロボット戦隊ヒーロー主題歌のような最悪な曲です。
 
次の"Rainmaker"から完全に持ち直します。1曲目を差し替えても良いし、2曲目から始まっても良いです。
それ以降は長い曲あり、叙情的な曲あり、ドラマティックな展開の曲ありと、素晴らしいです。
そもそもIron Maidenは純粋にへヴィーメタルなのだろうか?と思います。その辺のメタルバンドとは一線を画します。プログレッシヴロックの影響はあるけれど、プログレッシヴロックとも言えないし、独自の音楽を確立しています。
 
んー、つまり1曲目はなかったということで。