Punk Book-MOBSPROOF

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次は葦プロ特集を「やってやるぜ!」ってな感じでお願いします!

2012-02-06 12:51:39 | punk/HARDCORE PUNK
 好事家の間で盛り上がってる別冊映画秘宝『80年代ガキTV&シネマ大百科』。装丁デザインがケイブン社の「大百科」シリーズのパロディという、掴みからOKな1冊なんです。ちょうど「西武警察」DVD-BOX発売、『海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』公開でタイミングもバッチリだし。数年前、『ADiCTS』を作っていたチームで某出版社に同様の企画を某出版社に投げたんですが、営業サイドからボツを喰らったんですよね~。やっぱ、洋泉社はガッツあると言うか、男気がありますよね。荒れ地でも面白いものを作れば読者が付いてくるという見本ですよ。それに、企画を通すというのも、1つの引力というか、80年代アニメ的に言うと「オーラ力」があるんですよね。本当に嫉妬すると共に最高に楽しめた1冊でした! 『V.マドンナ大戦争』を取り上げる本ってなかなか無いですよ。当時でも魔夜峰央によるコミカライズを掲載していた『コミコミ』とかぐらいじゃなかったっけ??

 で、次号があるなら是非やってもらいたいのが葦プロ特集。今回でも葦プロ(&国際映画社)制作の「宇宙戦士バルディオス」に6ページも割いているんですが、80年代のアニメ番組を語る上で国際映画社共々、絶対に外せない制作会社だと思うんですよね。

 特に「超獣機神ダンクーガ」ですよ! 監督は奥田誠治ですしね。80年代で言うと、ロリータアニメの1つとして生まれ、あまりの人気に一般作品としてリ・ボーンした名作「ドリームハンター麗夢」(声優の松井菜桜子は当時、アイドル声優的な扱いだったし)、作画がアレだけど結構好きだった「サイコアーマー・ゴーバリアン」、今でもビデオは大事に置いてある「超時空ロマネスク・Samy」、「くりいむレモン」でお馴染みの創映新社からリリースされ、何度も観た「バイオレンスジャック ハーレムボンバー編」とか監督した人ですよ!! それにキャラクターデザインが只野和子など、芦田豊雄率いるスタジオライブの精鋭たちで結成されたいんどり小屋。当時のアニメ誌で「今回のキャラクターデザインはパンクをイメージしました」と語っていて、期待していたらパンクっつーかポジパンでガッカリした覚えがあります。でも、作品は主人公・藤原忍の「やってやるぜ!」という一言ですべて突っ走る、パンクな勢いに満ちた熱のある傑作なんです。

 『80年代ガキTV&シネマ大百科』にも描かれているけど、ダンクーガがなかなか出てこないんですよね。だから、チビっ子たちには不評だったみたいで、当初予定していた話数より1クールほど前に打ち切り。「結末はオリジナル・ビデオで……」という、「レイズナー」と同じ運命を辿ってます。でも、僕らみたいなアニメファンには人気で、ビデオでは続編がリリースされるし、メンバーがバンドを結成して演奏するプロモ・ビデオ的なものもリリースされましたよね。この作品を見ている最中、何度鳥肌が立ったか分からないぐらいグッとくる熱いロボット・アニメで、特に震えたのが第2期オープニング。当時、ファンだった藤原理恵の「ほんとのキスをお返しに」というドツボなアイドルソングに、当時特有の金田アクション的な動きが炸裂し、アンバランスだけどハマってしまう逸品なのです!

 あと、当時のアニメ・ファンは、ビデオのコマ送りを駆使してモブシーンや爆発シーンにゼロ・コンマ何秒で登場するキャラを必死に探していたものです。特に「ダンクーガ」と「ダーティペア」は爆発シーンでスタッフからのメッセージ(?)やキャラが多かった気がするな~。東映やサンライズ(「ダーティペア」や「ガラット」は別にして)よりも、スタッフの遊び心に溢れているというか、少しゆるい会社風土なのも、僕が葦プロ好きな1つなのかもな~。

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