「下向きの愛(ネリ・サラン)はあっても上向きの愛(チ・サラン)はない」という言葉が朝鮮にはある。朝鮮の先祖たちは、親が子供を愛し、目上の人が目下の人を大切にすることはあっても逆になる場合は珍しいと考えたのだろうか。「チ-」は「上に向かって」「上に上げて」を意味する韓国語の接頭辞だ。似たように「チ・ホンサ(婚事、つまり上向きの結婚)」という単語がある。以前はたいてい新郎の方がもう少し良い場合が多くて「娘は決まってチ・ホンサする」(女からみて)と表現されることが多かったわけだ。ところが、これが逆になる(単純 . . . 本文を読む