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「価格競争を阻害する愚策」楽天モバイル三木谷氏の“電波オークション”反対論は、“第4の事業者”になれたから出てきた言葉?

2021-11-19 07:28:51 | 日記

〘 高速大容量規格「5G」の拡大などで需要が高まっている携帯電話用の電波(周波数帯)について、総務省が新たな割り当て方式を検討する有識者会議を開いた。いわゆる「電波オークション」方式についても議論の対象とされるといい、NTTドコモ の井伊基之社長も16日、「検討する価値がある」との認識を示している。…

NTTドコモで執行役員を務めた経験も持つ慶應義塾大学の夏野剛・特別招聘教授は「これまでもテレビの地上波アナログ放送用の周波数帯を動かした跡地が携帯電話用として利用されるなど、どんどん増やしてきたが、かつては既得権益を持つ総務省と“うちにお願いします”という事業者が“阿吽の呼吸”、“鉛筆舐め舐め”で割り当てを決めていくやり方をしてきた。それをやめて オークション にすれば、6Gや7Gなどの技術に 積極的に投資 していこうという事業者が、より高いお金 で落とすことになる」と説明。

「そもそも携帯電話事業は基地局の整備にものすごくお金がかかるし、上場企業であればオークションに そんなにメチャクチャな額は張れない。そういう中でオークションをやれば、より先行投資をしたい事業者 と、安全に経営していきたい企業の差が出て、本当に欲しい事業者新しい事業者 のところに行く可能性が高くなる。もちろん一口に電波オークションと言っても、どこの周波数帯をやるか、どういうふうにやるかで全く違うので、一概にオークションだから賛成だとは言えないし、消費者への直接的なメリットもないと思う。ただし、それによって国に1兆円単位のお金が入ってくることになる ので、少なくとも非常に安い電波利用料だけを集めている今よりも国民のためにはなる。…

オークションにかかったお金がお客さんの携帯電話料金に転嫁されて高くなるのではないかと言って反対する人もいるが、2000年代初頭にヨーロッパでやってみたところ、競争が促進され、むしろ安くなった。フランスでは第4の事業者はオークションで入ってきたところだ…」との見方を示した。(『ABEMA Prime』より)〙


〘 …電波の周波数は地域や帯域によってさまざまで、事業者ごとに必要な種類や数も異なりますが、多くの周波数 買い手 から、オークション によって、最適な組み合わせ を導き出せるようになったということです。

電波オークションは 手続きの透明性や効率性 を高めるとして、現在までに世界各国で実施されている ほか、日本でも一時、検討されるなど、大きな影響を与えました。

ノーベル経済学賞の受賞が決まったロバート・ウィルソン氏は電話での会見に臨み、「とてもうれしいニュースでした」と喜びを語りました。また、「環境への適用も可能だと思います」と述べ、自身の研究成果が 温室効果ガスの排出権 などさまざまな分野に応用できる という認識を示しました。〙


〘 …とくにアメリカでは、当初、国が事業者に聞き取り をして周波数帯の割り当てを行っていたのですが、恣意的で不公平 だということが指摘されました。そこで、公平かつ適切に周波数帯を配分する方法 として オークション が利用されるようになりました。

オークションであれば、ある周波数帯を最も必要としている事業者が、いちばん高い値段を付ける わけですから、必要としているところに、適切な価格で、その帯域を割り当てることができる と考えられたわけです。

これが「周波数オークション」と呼ばれるもので、結果として大成功したわけです。ここで成功というのは、良質のサービスを提供する事業者に適切に周波数帯が割り当てられる適正価格で販売されることで政府の収入が増える、といったメリットがあったということです。

しかし、この周波数オークションの方式をデザインするという問題は、科学的には非常に難しい課題だったのです。というのは、各事業者は複数の周波数帯をまとめて確保しなければ十分なサービスを提供できないため、複数の周波数帯を同時に競りにかけつつ、適切な落札者を決定しなければならなかったからです。この問題を解決する「同時競り上げ式」を生み出したことが、今回のノーベル賞授賞理由の2つ目になります。

実は、先進国の中では例外的に日本でのみ、未だに周波数帯の割り当ては政府による 裁量 によって決められていますこれを機に、日本でも「周波数オークション」をやるべきではないかという声が高まってくるのではないかと思います。…〙


〘 2020年ノーベル経済学賞は、スタンフォード大学のポール・ミルグロム教授とロバート・ウィルソン名誉教授が受賞。「オークション理論の改良と新しいオークション形式の発明を評して」が理由。…

…「新しいオークション形式の発明」というのは、複数の財を同時に売り出す「組み合わせオークション(複数財オークション)」に関するものでしょう。これは、入札者が複数の財を組み合わせて「パッケージ」とすることができて、そのパッケージごとに値段が異なるのが特長です。

組み合わせオークションは、複数の使用免許を同時に競売にかけるのに適しています。…

…組み合わせオークションでは、個々の免許を別々に競り落とすのではなく、複数の免許のうち、いくつかを組み合わせてパッケージを作り、そのパッケージに入札することが可能になっています。… 〙





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