海辺のカフェMARZO

都会の片隅で気ままに暮らすがんサバイバーの記録

医療は高水準。でもその後は

2024-07-21 00:00:00 | 日記
下腹部のがんで手術を受け、続いて補助的な化学療法を受けております。毎週の通院が楽しくて仕方ありません。毎回新生児を連れてお母さんやご家族がやってくるのです。新生児独特の「人種を超えて同じ」あの鳴き声を聴くチャンスもあるのです(⋆´艸`)。

がん患者と、なりたてママ。
日々の何気ないことから喜びを再発見したり。
後戻りできない状況。立ちはだかる社会の壁。
意外と共通点あるのかもとふと思った次第。


がんも、がん以外も話題にできる仮想の海辺のカフェMARZO
店主です。

今日は、高水準の医療を受けたその後のこと。
出産は今なお母子ともに命懸けのことではありますが、医療の進歩により救える確率は高くなっています。がん治療もまた、命を救える確率はどんどん高まっています。

日本は世界でも高い水準の医療を誇りますが、命の危機を超えた後のサポートはもっと伸び代がありそうです。職場復帰しようとしているがん患者よりも出産後の女性の方が厳しいこともありそうです。



「産後にケアするべきなのは、お母さんの身体的なダメージだけではありません。
一概には言えませんが、「産後うつ」も産後の1カ月間をどう過ごすかで防げる場合があります。体と心の両方をケアして回復させていくことが、将来の子どもとの関係性にも深く影響するんです。」

誰にも頼れない、相談できない状況で、不安を抱えているお母さんが多いのは間違いありません。

「がん患者よりも出産後の女性の方が厳しい」と言ったのは、出産育児については「女性ならできるでしょ?」という社会の思い込みに加えて昨今は「女性も働き続けて当たり前」という風潮がまだまだ世の中にはありそうで。

がん患者になって分かりました。
「助けて」と言いやすい。
言えばほぼ助けてもらえる。

でもお母さんは、もしかしたらこんなに言いやすくないし、助けてもらえないことも多いかも知れない、と思ったのでした。