海辺のカフェMARZO

都会の片隅で気ままに暮らすがんサバイバーの記録

はじまりは昨年5月

2024-07-08 05:22:54 | ここまでの治療のこと
がんも話題にできる仮想の海辺のカフェMARZO
店主です。

先日の「がんと診断されるまでの半年」では箇条書きでしたが、順番に思い出しながら書いて参ります。


2023年3月末。痛みは全くないけれど「おかしい」と感じることがあり、4月に職場から近いクリニック、そこから紹介された大きな病院の初診を受けていましたが、特に至急の検査をすすめられませんでした。

3月末までに感じた「おかしい」と感じたことについて。

長い間いつも同じ周期で来ていた生理の間隔が何年かかけて少しずつ短くなっていました。

一般的な更年期と呼ばれる年齢になっていたので、毎年職場で受けている健康診断時の子宮頸がん検診の医師に相談しても生理周期の乱れは「更年期あるある」だから、何か困ることがあれば遠慮せず婦人科受診をするように言われていました。

ところがさらに短くなっていき、3月末の時点では前回から2週間??のときなどがありました。そして数回に1回量が多いことがありました。

もともと痛みや前後の不調などもなく、この時点でもなかったので様子を見ていました。ただなんとなく、これが続くと貧血になるのではないかと思い、職場の近くの産婦人科に受診しました。

エコー検査での医師の所見では

「子宮筋腫がいくつかあります。
 それと、子宮内膜が厚めです。」

その内膜がどうなっているのか、子宮内部の組織を採取して検査するのですが、どうしても採取できない。

「この場合、全身麻酔で中の組織を取る必要があります。
 残念ながらうちのクリニックではできないので、
 紹介状を書きます。」

たまたま職場近くに大きな病院があり、そこに紹介状を書いていただきました。

検査のために全身麻酔。
そのために紹介状。
なんだか申し訳ないような気分でした。

大きな病院でも、やはり外来の診察では採取できず。
組織検査でがんではないと確認できない限り、
更年期障害に対する
ホルモン療法などは出来ないとのこと。

全身麻酔で手術台で検査と組織採取を行うか、
保険適用外で約10万円のMRI検査を受けるか。

4月の時点では貧血もなく、症状はまだそこまでひどくなかったので様子を見ることにし、次回通院を1ヶ月後に設定し、血液検査で貧血でないか継続して確認することになりました。

ところが、

ゴールデンウィークで帰省する前夜、シャワーを浴びていたら急に「ボトッ」という音がして足元が赤く染まりました。うすい赤色のかたまりが落ちていました。正直、臓器ごと出てきたか?と思う、鶏の卵サイズ。

そのまま普段の生理よりやや多めの出血が続きました。数日で終わるので、貧血までは至りませんでした。


5月 おやおや?でも実家で楽しく
6月 問題なし
7月 おやおや?病院では先に進まないから整骨院で体を整えよう
8月 問題なし。家族旅行
9月 少し変
10月 おやおや?それでも家族旅行
11月 上旬。産業医にすすめられて検査を受けることに
   3日後の手術枠がちょうど空いたので1泊で検査入院と手術

この3回の「おやおや?」は毎回「かたまり」と「多めの出血」があり、回を重ねるごとに「多めの出血」が増量して行きました。

かたまりは「凝血塊」と言われるもののようで、内膜になっていたものが本来は分解されて経血として流れ出るところ、分解する酵素が更年期などのホルモンの変化でうまく出ていないために起こるようです。

これまでの人生、大病もないしどこかが痛くなることもほとんどなし。今回も手術を受けるまでは痛いことは一度もなし。大きな生理用品、なんならパンツ型なども今は買えて旅行にも行けたので、

「今まで楽をした分、
 今この時期くらいは苦労してもしょうがないな、
 きっとこれが私の更年期」

なんて、のん気に思っていました。


次回は11月の最初の手術のところから続きを書きます。