
多少ネタバレ
ニューヨークの2001年のテロを題材とした、極めて近しい人の突然の喪失と、その克服の物語です。
極めて近しい人を突然失った人は、そのショックを和らげるために、死に何らかの理由を求めてしまうのだそうです。必要のない自責の念にかられたり、あるはずもない死の理由を探し求めたり。
父親を失った少年の場合は、遺品から見つかった一本の鍵。父親といつも謎解きゲームを楽しんでいた少年は、これは父親が最後に自分に残したメッセージだと思い込むんですね。で、鍵の入っていた封筒に書かれたblackという名前を手がかりに、ニューヨーク中のブラックさんを訪ねて回るというとてつもない挑戦を始めるんです。
結局、探していた人は奇跡的を見つかるのですが、当然ながら、それは父親のメッセージなんかではないわけで、少年はまたしてもショックを受けるわけなんですが。。。
ここからのリカバリーが素晴らしい!素晴らしいアイデアであると同時に、少年にとってこれしかない、という救済のドラマ。多くの人たちに見守られて、助けられ、助け合って、人は生きて行けるのですね。
ニューヨークのテロのような、多くの人が同時に亡くなった街では、人々の生きる力が大変危うくなっていたのでしょうが、多くの人達の繋がりが意識的に強くなることで、その力が再生されていくのでしょうね。