大歩危峡谷の上に鯉のぼりが泳ぐ
四国の香川県と高知県の道のりの中ほどに、徳島県の三好市があり、その外れに「大歩危(おおぼけ)・小歩危(こぼけ)」の景勝地があります。通過路でもありましたので大歩危・小歩危に立ち寄りました。
カムイラピットはこの地を訪れるのは二度目になります。隠田百姓村(平家の落ち武者が隠れ住んだと言われる)の祖谷(いや)のに是非立ち寄りたかったのですが、日程的に無理なので、やむなく「大歩危」の地で多く時間を取ることにし、遊覧舟にも乗ることにしたのです。
むかしからこの地は、吉野川の狭隘の地で、大歩危・小歩危の上の路は道幅が狭い所で、道の下は断崖絶壁、その恐ろしさを考えれば、峡谷の上は通っておられません。
道幅が取れないので、人が通る道は峡谷に付き出しを造り、そこを歩くのです。「むかしは車や戦車も落下していた」と父から聞いたことを思い出しました。
いつもの旅行の事ですが、せっかく出向いたのだから、少しは金がかかろうが、それ(舟の遊覧)には参加することにしています。
この日はあいにくの小雨の日で、舟にかかるシブキと雨にカメラが濡れるのを気にしながらの遊覧です。絶壁のうえに、さらに急流の中を機動船が遊覧していきます。説明の声(男性でしたが)もさわやかで、心地よく聞くことが出来、雨でぬれた岩肌も綺麗でなかなかの見応えがありました。
丁度こいのぼりの季節で、峡谷の上の方に無数のこいのぼりが泳いでおります。情景としては最高です。
この日の後半は、高知城を見て、桂浜を見てと日程を考えていたのでしたが、せっかくの事と、「大歩危の遊覧船」に乗るというように、日程を替えたのでしたが、「このことはかえって良かったなあ」という感想を持ったのでした。
水量の多い季節に「大歩危」の是非遊覧船に乗って見て下さい。