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けっぱれラピット、どろ亀さんに負けるな。ウサギとカメとの競走です。随想、旅行記、日記など、雪の降る街からのお便りです。

リアス式海岸 津波最大に

2012-04-08 09:03:24 | 自然
東日本大震災での被害は計り知れない物があります。このほど、被災した一艘の漁船が一年後にカナダ西海岸に流され着いたと言います。これからの1・2月後には三陸の被災した瓦礫などがアメリカ沿岸に到達するだろうと計算されています。対岸にまで被害を及ぼすことになり、津波の恐ろしさ、猛威さにはすさまじさを感じます。
津波のむかし話にありますことをひとつ紹介します。
庄屋さんの住む地が高台にあり、快晴の日に庄屋さんが海岸を見ておりましすと、海岸の海水がいつもと違い大きく引いて行きます。庄屋さんは、とっさに家に火は放ちました。村人たちは庄屋さんの家が燃えている、取るものもとりあえず高台に一目散に上ってきました。その時、大きな津波が村人の家を襲いました。海岸沿いの家々は全滅したのです。庄屋さんの機転で、村人たちの命を救ったのでした。ざっとこのようなお話です。
あとで私が考えますに、この時の女・子供は、同じに庄屋さんの火事に駆け付けたのかな? などとやぼな考えをしたことに反省しています。
さてこの大地震にともなう津波ですが、昔から言われる様に「リアス式海岸」では被害が大きくなると言われています。私もその通りだと思います。
3月26日の道新に地図入りで、対比の被害の状況を挙げていましたが、実にはっきりと二つの地域の違いが示されています。
ここでは簡単な数字だけになりますが、「平地」と「リアス式海岸」の人的被害の違いを見てください。
     ○ リアス式海岸地域(三陸海岸地域の気仙沼市、南三陸町、石巻市、女川町)
           行方不明者   7219人
           (うち不明者) 1456人
     ○ 平野部(仙台市、名取市、岩沼市、亘理町、山元町)
           行方不明者   3008人
           (うち不明者)  117人
リアス式海岸では奥行きが狭くなっており、そのために津波が極端に高くなり、被害を大きな物とします。よって人的被害も建物の被害も計り知れなく大きなものになるのです。