メダル
2012-07-29 | 食事
柔道男子60キロ級で平岡選手が見事銀メダルを獲得した。しかし、このことを素直に喜べないのはなぜか。金メダル以外はメダルじゃないという金至上主義がある。柔道はお家芸という考えからすればそういうことになるのだろう。だが、これだけ柔道が世界に普及し、強豪なライバルが多数出場する今日、メダルを取ることの困難さを考えれば金以外はメダルじゃないという発想自体が、選手に必要以上のプレッシャーをかけ、素直にその偉業を称えられない原因になっているのではないか。どんなスポーツも発祥国が金メダルをさらい続けているということはない。いい例が卓球である。卓球はイギリスの貴族が雨でテニスができないからとて部屋のテーブルでプレイをしたのが始まりとされる。卓球はイギリスが発祥国だが、いまや中国や日本の得意芸の感がある。サッカーしかり、日本の相撲しかり、お家芸が必ずしも得意芸となっていない例は枚挙に暇がない。金がとりにくくなってきたということはそれだけ柔道が世界に普及した証左である。そろそろ、国技イコール金独占という原理主義から脱却すべきときである。