今日の読売朝刊、「論陣論客」より。エレベーターの安全性について専門家のインタビュー記事を組んでいる。日本エレベーター協会専務理事、萩中氏によれば、エレベーターの安全は「生みの親」であるメーカーと「育ての親」である保守会社によって支えられている。かつては、メーカー内の保守部門や、メーカー系列の保守会社が保守を担当してきたので、保守技術や過去の整備実績について情報交換が密に行われていた。しかし、最近ではメーカーとは関係がない独立系の保守会社が保守を担当するようになり、かつてのようなメーカーと保守の綿密な連携が行われにくくなっている、という。おそらく、このことが、最近続発するエレベーター事故の遠因かもしれない。だが、と、ここで疑問が生じる。もし、製造と保守の分離という業界の傾向が事故の遠因だとするなら、シンドラー社のエレベーターだけでなく、他のメーカーのエレベーターでも事故がもっと報告されてしかるべきなのだが、どうも、最近の事故はシンドラー社エレベーターのものが多いような気がする。この辺は調べたわけではなく、印象で言っているので違っているかもしれないが。要は、事故原因を究明して一刻も早く事故の起こらないよう安全対策をメーカー、所有者、保守会社、行政の連携、協力で講じてほしいということだ。
それにしても、「生みの親」と「育ての親」とはうまい例えだと感心した。確かに、生みの親と育ての親が離反していては、子育てはうまくいかない。普通は生みの親と育ての親は一緒なので問題は起こらない。問題が起こるのは、育ての親がころころ変わって、そのつど教育方針が変わったりすると、子供は混乱を来たして、将来非行に走るかもしれない。人間と機械は違うからエレベーターのメンテと子育てを同列に論じることは危険だが、ものの例えとして、いうとわかりやすい。複雑な現象は、身近な現象で比ゆ的に説明すると、本質的なことが見えてくるといういい例だ。
話は変わるが、最近は株の持合いによって守られてきた大企業が、敵対的買収攻勢を仕掛けられるケースが多くなり、大企業側も、自己防衛策として、今まで軽視してきた個人株主を安定的な株主として大事にし、いざという時の味方になってもらおうという動きが出てきているという。株の持ち合いは、文字通り持ちつ持たれつで、敵対的買収への盾となってきた反面、個人株主を蔑ろにする傾向を生んだ。個人株主の復権につながるこの動きは歓迎すべきだと思う。身内だけでガードを固めれば安心だが、情報公開がすすまず、閉鎖的になりやすい。そこで、系列離れがすすむと、今度は敵対的買収の餌食にされやすくなる。そこで、個人投資家への歩み寄りというわけだ。手間はかかるが、長期的にはペイするという経営判断があるのだろう。これからの企業は、消費者志向だけでなく、株主志向を強めていかなくてはならない。
それにしても、「生みの親」と「育ての親」とはうまい例えだと感心した。確かに、生みの親と育ての親が離反していては、子育てはうまくいかない。普通は生みの親と育ての親は一緒なので問題は起こらない。問題が起こるのは、育ての親がころころ変わって、そのつど教育方針が変わったりすると、子供は混乱を来たして、将来非行に走るかもしれない。人間と機械は違うからエレベーターのメンテと子育てを同列に論じることは危険だが、ものの例えとして、いうとわかりやすい。複雑な現象は、身近な現象で比ゆ的に説明すると、本質的なことが見えてくるといういい例だ。
話は変わるが、最近は株の持合いによって守られてきた大企業が、敵対的買収攻勢を仕掛けられるケースが多くなり、大企業側も、自己防衛策として、今まで軽視してきた個人株主を安定的な株主として大事にし、いざという時の味方になってもらおうという動きが出てきているという。株の持ち合いは、文字通り持ちつ持たれつで、敵対的買収への盾となってきた反面、個人株主を蔑ろにする傾向を生んだ。個人株主の復権につながるこの動きは歓迎すべきだと思う。身内だけでガードを固めれば安心だが、情報公開がすすまず、閉鎖的になりやすい。そこで、系列離れがすすむと、今度は敵対的買収の餌食にされやすくなる。そこで、個人投資家への歩み寄りというわけだ。手間はかかるが、長期的にはペイするという経営判断があるのだろう。これからの企業は、消費者志向だけでなく、株主志向を強めていかなくてはならない。