「共産主義という妖怪がヨーロッパを徘徊している」。有名なカール・マルクスの「共産党宣言」の冒頭の言葉だ。今アメリカでは白人至上主義が長い眠りから目覚めようとしている。オルト・ライトという新しい衣をまとって。ヨーロッパに吹き荒れている極右とか、ネオナチの台頭と軌を一にするように。英国のEU離脱とトランプ大統領誕生も、この大きな歴史の流れの中の一駒だ。一言でいえばオルト・ライトはかつては白人が支配していたアメリカを白人の手に取りもどそうという運動である。人口構成が変わってきて白人が少数派に転落しようとしている今日、危機感を強めた白人の若者が立ち上がった。行き過ぎたグローバリズムからの揺り戻しといえばいえる。振り子が揺れるようにいつかまたもとに戻るのかもしれない。だが、一方で気になるのは「もう一つの真実」とか、知性や真理探究を軽視するトランプ大統領と共鳴するかのような動きだ。嘘をばらまき、真実をゆがめ、でっち上げた事実を「もう一つの真実」などと言って誤魔化す。排外主義的で、人種差別的、移民排斥を公言し、壁を作ろうとする新大統領。経済政策という衣をまとった国家主義的ファシズムの様相を呈し始めている。そういうトランプ大統領とオルト・ライトはどう結びつくのか。運動家リチャード・バートランド・スペンサー氏の演説。白人の若者の不満をバックに白人こそがヨーロッパ文明の継承者だと説き、「平和的な民族浄化」をもくろむ人物。アカデミックな人種差別主義者とも呼ばれる。彼は聴衆に呼びかけた。「ハイル・トランプ! ハイル・アワー・ピープル! ハイル・ビクトリー!」と。「隠れトランプ」が公然と姿を現わし始めた。BuzzFeedより。オルト・ライトとは
「儒教に支配された中国人と韓国人の悲劇」は儒教の弊害を説いて日本は儒教の弊害から逃れてよかったと説く。