黄昏時の右手に、絹甫が入院中の病院が見えます・・・
皆さまからのお見舞いを固くお断りしてきた為、秘密のベールに包んできました。
入院した頃は、まだ汗ばむくらいだったのが、早や立冬。この3週間くらいの季節の移ろいが、もっとも急激だったような気がします。
その後も絹甫の回復は順調そのもので、先週からはリハビリも午前・午後と2回になり、病院の外もあちこち出かけるようになってます。勿論、先生同伴で。
孫からプレゼントされたオシャレな杖を持っては出るのですが、原則的に歩くのは杖なしで、先生が杖を持っておられるそうです。
術後2週間くらいは、あれよあれよと日々が過ぎ、毎日の日課をこなすことに必死で思いを寄せなかったみたいですが、今頃になってみると、立ち座りは勿論、歩く時にもかけらの痛みも無いということが、不思議で仕方の無い喜びのようです。
そのことを思えば、少々のリハビリのきつさなんて、ど~ってことないというのは、我が身に置き換えてもよくわかります。
いよいよ今週土曜日の朝、晴れて釈放の身となります。私の大阪通いも後数回。
毎日帰る時に、ドアの窓ガラスから笑顔で見送る絹甫に手を振りながら、しばらくの間とは言え、一人置いて帰るということがとても辛かったです。
でも、その時つくづく思いました。こうして近くにいながら毎日通えるというのは、なんて幸せなことなんだろうって。
今、私の同世代の友達の多くが、病気の親御さんを抱えていても、遠くに居る為、時々しか看れなかったり、ほとんど会えなかったりするわけで・・・
離れて気にかけながら何もできないとか、たまに会えた時の別れ際はどんなに辛いことでしょう。
これまで想像だけの世界でしたが、改めて痛感しました。
みんな、自分自身の健康も保ちながら、がんばってね!