ミッちゃん 山元気!

自由気ままに 自分の目線で
山歩きの様子を綴っていく日記です

日出ヶ岳からテンネンコウシ高と裕嵓まで足を延ばして… 3

2020年08月23日 | 山 近畿 台高山脈・高見山

2020年8月8日(土)☀ 大台ヶ原

 日出ヶ岳~西谷高~テンネンコウシ高~裕嵓 周遊

 

P1525からの続きです

 

漸く最初の目指すピークを踏んだが

ここからもルート選択を余儀なくされる

その痕跡がGPSの地図上に残っている

 

 コース図の〇で囲んだ1の部分をアップする

 

地図上に残された赤ラインが物語る…

p1525からのすぐの下りでも

すんなりと通らせてくれるものではなかった

 

 無造作樹林帯の尾根を下る

シャクナゲのブッシュ

 

繰り返されるシャクナゲの妨害!

その傍らに付けられた毛糸の標布も

同化しており 見落としやすいかも・・・

 

その上 踏み跡シャクナゲされ 

石楠花の抵抗を受けて 通り抜けるにも

意外に体力する

 

だがそれも長続きはしない

び穏やかな尾根道が迎えてくれる

 

 こんな尾根道が続いてしい…

 そんなに甘くはないと再び…

 ありのままの斜面になる

 地図と踏み跡確認は常に…

 

油断すると 食ってやるぞ~とばかりに

口を開けて構える古木

 

その先は 木々に覆われているとはいえ

左右の谷側は切れ落ちている!

 

いいよ 痩せ尾根のしさが見え始める

 

 

 尾根を捲く道もあるが…

 素直に尾根を歩こう!

 あれ…岩場がある…?

 展望台であった!

 

突然に展望台!

樹林帯の中に岩場があり 

その上がいが開けた台地となっていた

 

ここからは 日出ヶ岳が望めた

深い樹林帯から抜け出て 解放感に包まれ

山も私もきく深呼吸をする

 

こうして時折 与えられる展望はまさに

女神様からのご褒美

思わず興奮する自分がいた

 

展望台ではザックを下ろし

山の精気を吸い取るように

何度深呼吸をする

しばらく休憩もかねて景色を楽しんだ

 

そして…岩場を下れば

更に本性を現して来るのだった

 

 下りは慎重に!慎重に

 浮いた木の根の落とし穴

 

展望台からは厳しい下りが待っていた! 

岩と木の根と腐葉土のがつづく

しかも…尾根の左右は

樹林で隠されているが 切れ落ちている…

 

 足元が不安定!

 持った木が…バギッ!

 

途中 振り返って改めて正体を知る

これが台高の山に見られるの

特有の

 

木のが張り その上にが覆い

岩を隠す腐葉土!

その姿こそが悪魔の正体! 

 

これが ここの醍醐味であり 

危険と隣り合わせの原因なのだ

 

これから先も

このような立ちはだかり

石楠花妨害が続く

 

ここでは

尾根伝いに そんまま下るつもりでいた…

しかし…

に阻まれ 本来側にあるはずのルートが

左側の尾根が崩れており 残念な事に

側をく形となったのだ…が…

 

道は無い…

 

 下れそうなルートを探す

 

道がある訳でもなんでもない

だが これを越えねばならない!

 

 枝や木の根を掴んで下る

 石楠花がチチを隠す

 

チチがルートを作り その後を私が下る

見た目以上に悪条件であり

ホールドとなりそうな木や木の根は

信用性に乏しい

 

ボロッ! えっ!

ボキッ! うそっ!

バキバキ! あれ~!

 

足元は崩れやすく 全身に神経を張り巡らせ

の感覚 の感覚がマックスになり

すべてにおいてこれは大丈夫か?と確認しつつ下る

 

 崩壊した右尾根にでる

 地図では分からない難所

 道なき斜面を下るチチ

 

チチに ルートが見えていたのかどうかはわからない

ただ 地図を見ながら迷いなく進むチチ

 

その後を追いつつ 私自身も時折 地図を確認するが 

地図上にこんな難所らしい所は見えてこない

 

ただ等高線

尾根を表し 谷を表し コルを表す

地図上地形を想像しつつも

現実は そのまま歩く事は難しく

障害物が待っている

 

石楠花があり 

岩があり 

倒木があり

嵓が控えている

 

迷いやすい所には複数の踏み跡が見られ

どれが正しいのかわからない…

 

その先に 障害となるものが現れ

それを回避しようとすると ルートから外れる事になり

修正をしながらかねばならない

 

地図で現在地を確認して 

自ら いていく感じだ…

 

先頭を行くチチの苦労は私の比ではない

疲労も出てくるであろう

チチに迷惑をかけるわけにはいかない せめて

自分の事は自分で対応しなければ…と思う 

…も

 

チチ~と叫んでしまう私…

 

 道が分かれどちらにしよう…

 やっと抜けたら天国だった?

 

ルートが灌木に阻まれ

踏み跡が分かれる事がある

 

どちらを選んでも 大体同じところに出るのだが

左右どちらを選ぶかで

明暗分かれる

 

 

それでも 抜け出た時・・・

目の前に広がる自然の魅力に

なぜかそれまでの恐怖や疲れが消える…

 

展望が開けているわけではない

アルプスの様な稜線歩きができるわけではない

だが ここ台高山脈の魔力がなせるか…

 

 

昼なお暗い樹林帯の中でも

惹きつけて止まないものがある

そしてその魔力の中に引き込まれながらも 

何時しか 心が癒されていく

 

 

本当に台高の山は

不思議な魅力を放っている…

 

つづく


日出ヶ岳からテンネンコウシ高と裕嵓まで足を延ばして… 2

2020年08月22日 | 山 近畿 台高山脈・高見山

2020年8月8日(土)☀ 大台ヶ原

 日出ヶ岳~西谷高~テンネンコウシ高~裕嵓 周遊

 

 大杉谷への登山道本線の分岐からの続きです

 

登山道と呼べるのはここまでだった

ここからは山道というべきか…

自然のを見つけて歩く事になる…

 

 踏み跡は微かにある…

 尾根沿いを進んでいく…

日出ヶ岳

 

樹木の切れ間から日出ヶ岳が見える

その日出ヶ岳が遠くなって行く感じがする

 

 登って

 下って

 尾根を直登か 捲くか…

 

基本の尾根を歩くのだが

地図では見えない小さなピークが続き

アップダウンが余儀なくされる

 

そのたび 踏み跡が分かれ 

どちらを選択するか

 

選んだ方がと出るかと出るか…

 

歩き易そうでも 

先は地獄が待っている事もあり

またその対もある

 

人が迷いやすい所は 無数の踏み跡で

どれが正規のルートなのかわからなくなる

 

やはり 自身で地図とコンパスを使って

読図をしていく他ない…

 

それが 延々と続く感じが 不安緊張を呼ぶ

さすがにチチ任せの呑気な私も 何時しか

地図とコンパスを取り出していた

 

 ここがP1525かと期待するも…

 

違った…

 

痩せ尾根が目指すピークかと思ったが

地図で確認すると P1525はまだのようだ

 

折角登ったが また下らねばならぬ…

下り始めると 尾根沿いに歩くが 

側にロープが現れる

 

その先は 切れ落ちているので 進入禁止と思い

ロープよりも 尾根沿いに進むが 

その先は…

 

 尾根道は石楠花に邪魔される

 

もう一度左側のロープを確認すると

それは進入禁止だけではなく 

ルート外さないようにするものでもあった…

 

ロープに沿って下る方が

無難な選択の様だ! 

 

ただし…そこは

歩き難い急坂には変わりなし!

 

 ロープ沿いに下る急坂!

 石楠花が邪魔をする!

 

悪路の尾根道といえば尾根道…

道があるかと問えば ないとは言えない…

 

それは とは言い難い踏み跡であり

飴と鞭の如く 緊張と緩和を生み出させる

 

大杉谷への分岐からのコースは

本当に飴と鞭天国と地獄のようであり

初っ端からそれは与えられた

 

そして知る事になる…

 

シャクナゲが 今回…

最大曲者である事を

 

 

足場の悪い急坂を下り

シャクナゲの群生地が出迎えてくれる

 

そこには数少ないテープが付けられていたが

見落としやすいかもしれない…

 

シャクナゲの間を泳ぐように潜り抜けると

歩き易い尾根道が目の前に広がる

 

尾根沿いに登っていくと

小さなピークは木々に塞がれ

左側のシャクナゲの間を捲くように進む

その時…

 

 石楠花の果実ではありません!

 

シャクナゲの群れの中に 赤ものを発見!

シャクナゲの果実の様に見えるこれは

ぽよぽよしていてのよう♪

こんなに立派なもち病を見たのは初めてかも

白い色からちょうど色付いた所なのだろう…

 

  少し巻き気味に頂上を外す

 捲いた先が分かれ道に…!

 二手に分かれて偵察!

 

チチ地図確認をしてから

まずはしにかかるためへ偵察に向かい

は踏み跡のを偵察に行く

 

 右の方が踏み跡が強い!

 

そっちは◇×〇※▽??

道はある〇×▽▲※

 

チチの声がする…

 

???

あるよ~?

 

何言って◇▽※▲〇×!

 

???

あるってば~!

 

茂った樹林が意外に妨げとなるのか

声が通りにくい!

 

を使いたくても 

今日は持ってくるのを忘れた…

 

ありったけの声を出すが中々伝わらない

そうこうしているうちに

確認を終えたチチが私の方に来ていた

 

道はこっちで間違いないよ!

チチはさっさと先を進んでいく

 

ふと…私って何だったんだろう…と思ったが

チチの姿を見失わないように

覆いかぶさるような木枝をかき分け進む

 

そして…嘘のような尾根道が現れる

 

 

ほらね…やっぱり

の後はまたが待っている…

 

ボソと呟く

 

 再び 迷路突入!

 再び けた尾根道!

 

わぁぁ~

 

一気に解放されたような尾根

思わず歓喜の声が出る!

 

 

青い空と白い雲

今日は空もご機嫌のよう~

樹林帯に潜り込んいただけに

空に向かって手を伸ばしたくなる

 

 木の日傘に囲まれて

 石楠花の中を再び泳ぎ

 チチの足が止まった…

P1525

 

ピークに着いたよ!

 

…ここが

 

私的には先ほどの開けたピークの方が

ピークらしく思えたが

地図と照らし合わせても ここが 

1525mピークの様だ

 

声が手始めの歓迎という事か…

まだまだ始まったばかりの今回の山歩き

半分も歩いていないのに

時計は10時を回っていた…

 

地図と現実の差を思い知りながら

本来の山歩きを堪能するのだと

漸く気付いた私だった…

 

つづく

 

 


日出ヶ岳からテンネンコウシ高と裕嵓まで足を延ばして…

2020年08月20日 | 山 近畿 台高山脈・高見山

 

2020年8月8日(土)☀ 大台ヶ原

 日出ヶ岳~西谷高~テンネンコウシ高~裕嵓 周遊

 

 

8月の三連休からの続きです

 

 東大台登山口へ向かう

 日出ヶ岳へと向かう

 

どこか秋を感じさせる空なれど

お天気は良さげで 山の女神様は

優しくほほ笑んでくれそう

 

 

コケ類が衰退してミヤコザサが繁茂し始めたためである

トウヒ、ウラジロモミといった亜寒帯性針葉樹林の林床には 

びっしりと笹床が広がる

 

林床の乾燥化やニホンジカの食害 ミヤコザサの繁殖など

色々な問題が多く残されているが

笹床の広がる樹林帯の世界に しを与えられる

 

 笹床の道を通って

 心・湯治館を通り過ぎて分岐

 石畳の道を進む

 命を育む水場

 

豊かな水と豊かな緑

トウヒ林ミヤコザサ床

何よりも美味しい空気喜ぶ

 

 三叉路の標識へ進む

 穏やかな道はここまで?

 急な木の階段!

展望台

 

ここが今日の出発点といっても過言ではない

大台ヶ原山(日出ヶ岳)山頂展望台である

 

 

 日出ヶ岳 1695m

 

比較的人は多く賑わいを見せている

手軽に来れる山頂で見晴らしも良い

360度の展望と遠くは富士山迄見える事で有名だが

今日は先が長い…

それに展望台には人が多くいるようだ

5分ほど休んで 先に進んだ

 

東側の景色

 

東に進む方向の展望は

薄いベールに包まれ 空に飲み込まれている感じだ

本来ならば…

乗鞍岳・木曽駒ケ岳・恵那山・仙丈ヶ岳

そして富士山・熊野灘・尾鷲湾などが見えるはず…

だが 今日の空と地上は

遠くで手をつないだように一体化して 

天と地の境すらぼやけている

 

だからといって天気が悪いわけではない・・・

どちらかというと 恵まれている

 

ルートを隠すようなガスは降りてくる様子もなく

風は優しい存在感を示し共に歩んでくれそう

樹林帯の中を歩く事が主であるならば

遠望は 山の女神様が 

その時その時…気の向くままに与えられる

山のプレゼントとして受け止めよう…

 

今のこの天気に感謝しなければ何としよう

 

更に に進むと 三重県側に下りる 

大杉谷への入口がある

大杉谷への分岐まで

笹原の尾根を下っていきます

 

 大杉谷のルートの入口

 

日出ヶ岳の展望台から東方向に

3~4分ほど下ると道は左方向へ曲がり

正面に標識が番人の様に無言のまま立っている

年季を感じるその標識の文字は 消えていた…

 

標識の向こうに微かに踏み跡らしい道がある

それが 帰路に使う道であることに気づかず

道なりに下っていく私…

 

チチがここで 地図を確認していることを

ほんの少しでも不思議に思うなら

なぜこの時 自分も地図を出して確認しなかったのか…

そして…

この先 地図確認を…

否が応でもしなければならなくなるなど

考えにも及ばない呑気な私だった…

 

 すぐに丸太の階段が出現!

 

笹原の尾根から 様相は一変に変わり

シャクナゲと枯木と倒木の間に延びる

急な階段を只管下っていく

未だか まだかと思うほど

意外に長い下りがつづく

 

 長~い長い丸太階段!

 チチには地獄階段

 道を塞ぐ倒木を乗り越えて

 倒木の覗き穴 ご勘弁!

 

古木の大木の脇を通って

まだまだ続く丸太階段

 

分岐までの下りは嫌気がさす

これが帰路に使われるのは御免とチチに尋ねる

 

ここは…帰りに通らないよね

 

通るかも…

 

ッ!

 

再び帰路の苦痛を考えると

既に憂鬱な気分に陥ってしまった わ・た・し

 

 階段が少し緩んで来た

振り返って…

 

 

勾配が緩んで広い笹原のコルに出る

振り返ると階段が笹原に埋もれ

あの急な坂だったことを忘れそう

 

そしてこのコルが大杉谷への本線の分岐点だった

 

 標識

 

ここからだ…

 

チチがぼそっと言って分岐を左に進んでいった

 

ここからが 本格的山歩きの始まりだった

 

 

まだ 踏み跡もしっかり残っており

分岐からの道も 地図上での破線の道と思っていた

 

チチが後で言う

地図に載っていないルートは

自分が一歩出したところが道になって行くんだよ…と

 

地図で確認すると地形も然程 複雑ではなく

基本 尾根を進めばいいようだが…

しかし… この先に控えていたのは

地図で見るコースと 現実の違いであった

 

地図に載っていない道を

地図頼りに進む醍醐味危険を味わう事になるの…

 

 

 

 

この時はまだ 何も考えずに

チチの後についていった・・・

 

 

つづく

 

 


8月の3連休は…

2020年08月18日 | 山 近畿 台高山脈・高見山

3連休だ!

 

本来なら テン泊を考えるところだが

コロナ禍の事もあり・・・決まらない

 

猛暑が続く平地で過ごすのも・・・

暑い中 縦走するのも・・・

考えても行くところが決まらない時だった・・・

 

突然チチが言った

土曜日にくぞ!

 

 

どこに・・・?

 

山だ!

 

・・・

そりゃそうだと思うけど…

何処の お・や・までしょう?

 

大台ヶ原だ!

 

えぇぇぇ~! やだ~!

 

この日がいいなんだ!

この日しかない!行くぞ!

 

よりによって 大台ヶ原なんて~

それにきっとも多いよ~

 

いやいや 来ないと思うよ

 

それってもしや… 

大台ヶ原の何処? 

一般ルートよね…

 

いい所~

天気のいい日しか行けないんだ!

 

・・・分かった…

 

チチは嬉しそうだった…

チチの中では行くと決まっていた…

チチの様子をみて思った…

絶対… 破線かルートに載っていない

バリルートだよね・・・と

 

 

 

正直 私的には 大台ヶ原は行きたくない…処…

今まで 安易に歩けた記憶ない!

 

景色と雰囲気は絶品だが

体力の衰えた今では 限界を感じる時がある

なぜなら 帰路はりが待っているから

それも半端なくかったイメージ

 

大台ヶ原は 登りに行くのではなく

下る事から始まるもの そう解釈している

・・・それが曲者

 

帰り道は絶対 地獄の上り坂…となる

 

その坂を登らねば帰れない

駐車場が山頂にあるのだから 仕方がないのだが

その悪いイメージは根強く トラウマになっている

 

それでもチチには

行きたいコースがある

だからこそ…

付き合う他ない…

 

 はぁ~

 

 

ただ… 

確かに台高雰囲気魅力は捨てがたい…

 

人の来ない所か…

 

覚悟を決めて その日に行く事にした

 

そこで待っていたのは…

予想を裏切らないほど 私にとっては

厳しいものだったとしか言いようがなかった

ただ 天気に恵まれた事が幸いだたのかもしれない…

 

 

 

 

つづく

 

いつもご訪問ありがとうございます

またまた長編の自己満足のブログになります

それでも最期までお付き合い頂けたらと思っております

 

 

山行時間 約8時間22分

休憩時間 約46分

所要時間 約9時間8分

 

今回のコースは ルートファインディングがポイントとなる

事前の天候を調べ 大台の特性を考えながら ガスの発生の少ない日を選択 

それが8月8日の土曜日だった

 

予想通りガスの発生することも無く 天候に恵まれた

ただ ルートファインディングにおいて スマホだけに依存していると

ルートを見失い 混乱する可能性が高く

地図とコンパスは必須と思われる

 

読図が唯一ルートを選択して進める手段となる

それが山歩きの醍醐味で楽しい一面だが 危険もとなり合わせとなる

 

 

 


挑戦!石ブテ東谷すべて直登? 4

2020年08月16日 | 山 近畿 金剛・葛城

2020年8月2日 金剛山 石ブテ東谷~青崩道

 

二度目の二俣を右に進んだ先に滝が・・・

  その滝からの続きです

 

滝が次から次へと現れる感じだ

二度目の二俣を過ぎてすぐの滝は 

見た目より登り易かった…が

段々 チチがザイルを出す事が少なくなっていく…

 

 何段になった滝なのだろう?

 狭い流れを直に登って

 登り切ったチチを見て

 私が行く…ザイルなしか…

 暫く ただの沢道?

 

登り切った後は余裕ができるが

なぜか 不安もつき纏う…

 

チチ これが最後の滝?

 

かなぁ~?

 

それは あると言う事ですね!

 

 暫く狭い沢歩きを楽しむ

三度目の二俣・・・

 

これか…

 

チチがぼそと言う

 

どうも最後の二俣のようです

ただ なぜ チチは二俣に拘るのか…?

 

何かを考えている・・・

何かを探しているというのか・・・

大滝はもう終わったのでは・・・

 

メインは最初の滝かな?と言って 

ヒヤヒヤする滝が いくつか出てきた…

 

二俣の先に きっと何かが待っている

そんな気がした…

 

 静かに迎える右股へ進む

 ガレ場の荒れた道の様になった先に…

15Mの大滝

 

ジャジャジャジャーン

出た~

・・・やっぱり

 

最後の大滝!

 

なぜか 自分におめでとうと言って

泣き笑いをしていた…

 

さすがにここはザイルりの様だ

チチは迷わず登っていく!

 

 チチが迷わずり出した

 どんどん登っていく

 ザイルと私だけがされた

 

登っておいで~

 

まるで蜘蛛の糸?の様なダンチロープ

それは無視して

恐る恐るに手をかけた

あれ・・・

見た目と違い 悪くない感じがした

 

これなら・・・登れそう

 

 到着~♪

 

今までの小さな滝の方が

怖いと思ところがあったが

大滝は 意外に登り易い!

 

ザイルにテンションをかける事無く

自身のペースで登る事が出来た

 

しかし 登り終えても まだがある

 

それでも…

大滝よりも始末に悪いのが

このに控えているとは知らずに

登れた事に安堵して喜んだ♪

 

 

 これで滝は終わり・・・

 沢歩きも終盤・・・?

 土砂が溜まったナメ状を詰める

 登山道に変わった・・・?

 このまま詰めて登ろう!

 な…なんだこの斜面は!

 

これが噂のアリ地獄!

V字の急斜面をよじ登っていくが

足元が緩くズルズルと滑りやすい!

 

一旦足を滑らせると

まさに蟻地獄そのものであった

 

最後の大滝を登った余韻も消えて

辺りを見る余裕も無くなる…

 

ただ…必死という二文字が

汗となって吹き出る!

 

 滑るぞ~!とチチが云う

 チチは二本足で確かめながら進む

 私は四つ這い…ズルッ!ひえ~

 最期の詰めはチチも四つ這い?

 

谷を詰めて漸く 登山道に出た…

出る直前までの直登は まさに蟻地獄

 

見た目と違い 優しく微笑む道は

容赦なく足元を崩し 

ズルズルと引き落とそうとする…

一旦滑るとそのまま地獄へ堕ちていきそう…

 

気が付けば 膝も 肘も泥だらけ

必死に登った跡がくっきりとされていた

 

 蟻地獄脱出!

 笹床の急登

 分岐にでた 初めて人に逢った!

 六道の辻

 

もうここからは歩き慣れた登山道

頂上を目指して歩くだけ

 

装備はそのままつけたまま…

 

外すと荷が重くなる…

背負って歩くには…疲れたよ…

 

チチが笑い 

そのまま歩こうと言ってくれた

 

 整備された植林帯の道

 金剛山特有の木の根の階段

 

笹床の尾根道になると

もう 頂上広場は近いぞ♪

 

 別嬪さんのオカトラノオ

 ひっそりと見落としやすい大日岳

 山頂広場に着いた 人が一気に増えた!

金剛山頂広場

 

今までとは打って変わって

山頂は 賑やかだった

 

谷を詰め終わるまで

人に逢う事はなかった…そして

山頂に来れば 人の

急に現実に引き戻された感じで

少し戸惑う自分が居た

 

少し下った広場で 装備を外し

食事をとりながら休憩をとる事にした

 

山頂のテン場広場

 

長閑な雰囲気が 沢を登って来た事を忘れさせる

しばらく 木漏れ日の中で 静かに休む

 

 さて帰ろう 今回は初の青崩方面

 テバコモミジガサ さようなら

 ヤマジノホトトギス またいつか

 れてきている登山道

 セトの分岐到着!

 今日は青崩方面

 よくかけるクサアジサイ

 ヌスビトハギの集会場

 知らん顔のキツリフネ

 

セトから黒栂へ下るいつもの道に比べて

歩き易い道がつづいた

 

なんて歩き易い道なんだろう~

 

この道が好きになりそうと思た私だった…

 

だが・・・

 

 出合は右へ…

 

早赤阪へ抜ける道を懐かし気に見るチチ

 

高校生の頃 チチはこの道を

仲間と通って村へ抜けたことを話し出した

今回は駐車場の関係から 水越へ下るが

距離があるらしく 歩きがいがあるようだ…

公共交通機関を利用しなければいけないので

コロナ禍が治まるころ歩いてみたい…

 

そんな事を考えながら 

右の道へと下るチチの後について下っていった

 

 山は甘くない!優しい道は…

 悪路の始まり

 急な悪路に霹靂

 二度と来るものか!泣きの階段!

 笑う ヤブミョウガ

 やっと出口だ!

 

ご苦労様♪ヤマユリがお出迎え

急な下りの悪路と階段から解放された時だった…

 

セトからの歩き易い道は途中から豹変した!

山でな道なんてないのだと

改めて思い知らされた

 

悪路には 最後まで苦しめられた…

疲れた足には応えたよ

 

 帰り着いたよ水分橋

 

ムクゲの花に見送られながら

車へと向かった

 

疲れたね

疲れたよ…

 

面白かったね

面白かったよ…

 

いっぱい一杯 遊んだよ

いっぱい一杯 愉しんだね♪

 

冷たい沢水が恋しいよ…

 

 

長~いブログに最期までお付き合い下さって

ありがとうございます

皆様のご訪問が励みとなっております