ミッちゃん 山元気!

自由気ままに 自分の目線で
山歩きの様子を綴っていく日記です

リベンジの薊岳に一瞬の軌跡が♪ 2 薊岳山頂編

2022年02月25日 | 山 近畿 台高山脈・高見山

2022年2月20日(日)☁/雪 強風 

薊岳※P1334尾根~薊岳~トウフ岩経由

 

漸く P1334m尾根から

薊岳への主稜線になる尾根にでた

白い闇に包まれた尾根道は、時間の感覚さえも失わせた

もう・・・薊岳までは辿り着けないかも・・・

そんな不安がよぎるとき チチが声をかけてきた

薊岳はもうそこだ!

その言葉に背を押されて進んだ

 

そして 

冬のは、私をまし

は、私を嘲笑った・・・

 

 

P1334mからの続きです

 

  凍てついた標識

 薊岳の頂を目指すだけ・・・

 

無理かと思いつつも

薊岳の主稜線に出ると 頂に立つが生まれた!

 

スノーシューに履き替えてからは少しはく歩けている

心配していた肉刺も処置がうまくいっている 

痛みはない!

さぁ~ 絶対!頂上まで行くぞ!

 

だけど・・・

 

 霧氷が覆い被さってくる!

 霧氷に阻まれる

 チチとの距離が縮まらない

 木々が悲鳴を上げている

 

風は休むことを知らないようだ

樹々を揺さぶり 

冬の花が乱れ散る

その氷の花びらとなって肌に突き刺さる

 

まるで風と一体化して攻撃してくる!

 

 

白い暖簾のように垂れた霧氷が

風に揺られ 視界を遮り

白い闇が濃くなり 冬の厳しい掟に翻弄される

 

 チチとの距離が開いていく・・・

 

青い空はもう望めそうもない・・・

せめて、風の勢いを少し緩めて・・・

その思いは虚しく吹き飛ばされ 

凍てついていく・・・

 

まだ白い樹林帯は抜けない…?と思った時

視界がが開けた!

 

な白い斜面が目の前に現れる!

その斜面をもう、チチが登っている

その左側には 成長して突きだす

見事な雪庇ができている

 

先行者のトレースが残っているので助かるが

あまり端によると危険な状態だ

新雪の下はクラストしており

崩れやすい雪との戦いが強いられる

 

だが 山頂は近い! ガンバだ!

 

 崩れやすい雪と戦いながら登る!

 山頂付近でみた樹々の様子だ!

 もう 山頂についた?

 いや…違った?再び樹林帯に?

 今度こそ、ここを過ぎれば…

 

おおぉ~~~

この雰囲気! まさに薊岳山頂!

モノトーンの世界の頂点に辿り着いたようだ!

 

 

無雪期にみられた岩稜帯のみられは 雪に覆われ

雰囲気が違っていたが まさに薊岳の頂上入口だ!

 

ちなみに 

2020年2月10日の時の同じ場所の写真はこんな感じだった・・・

2020年2月10日

 

雰囲気がまた違う・・・

この時はスノーシューでは難しかった・・・

 

 やっと山頂に着いた

 凍てついた薊岳の標識

薊岳 1406m

 

無雪期と違って、狭い頂は更に狭くなっていたが 

雪のおかげで歩き易くなっていた

 

途中 急登の新雪に藻掻くところはあったが

スノーシューのおかげでラッセル

身体に余裕がまだっている様な感じがした

 

相変わらず風は暴れ吹くが ちょっと足を休める事にした

チチの入れてくれた ホットミルクティーを飲んで

景色を眺め・・・と思ったが 全く望めない

蠢く白い世界を楽しんだ

 

 水墨画を思わせる樹々

 凍てついた、色のない世界

 

・・・とその時 諦めていた景色が動いた

 

わぁ~♪

一瞬だけ 開けたのだ!

 

 

ガスの動きは速い 

その一瞬に

周囲の稜線が浮かび上がった

 

本来なら、赤ゾレ山、伊勢辻山、高見山が見え、

遠くは 金剛山 葛城山まで見えたはず

北側の景色も、大峰山系の山々が望めたはず

でも、今日のこの天候で、

一瞬でもその面影を見る事ができたのは

ラッキーであった

 

ご褒美は頂いた!

さて、長居は無用だ!

風の猛威は休まる事はなさそうだ!

 

 早々に下って行く事にした

 頂上付近の急下りは気を付けて!

 

新雪の急斜面のりは 要注意だった!

 

来た時のトレースを外さないように下るが

雪庇に寄り過ぎているルートに、亀裂が出来ていた!

 

だが・・・ルートを外れると

深雪の土壺にはまりそうだ しかしここは

少し離れた所にルートを作り直して下った

この時も、スノーシューが大活躍で助けられた・・・

 

轟々と唸りを上げる風神と戦いながら

急下りを慎重っていくと・・・

何という事でしょう!

 

 

一瞬 った・・・

 

 

森が・・・きだした!

 

 

何度も何度も 足を止めて上げた!

 

 

あの白い闇は何処にえたの!

 

 

予期せぬ 褒美だった・・・

 

 明るい尾根歩きとなった

 見飽きない明るい景色が続いた

お日様が顔を出し

森が芸術的なを披露し・・・

艶やかに咲いた冬花の林冠がしいほどに・・・

頑張って登ってきてよかったと思った時だった・・・

台高山脈の稜線も望めた

 鳥獣保護区の看板

 石ヶ平谷東尾根の分岐

 

石ヶ平谷東尾根分岐辺りに来た頃

び周りは白い闇に包まれ始めた

 

鳥獣保護区看板から 来た道とは違う方向の

石ヶ平谷東尾根へと下っていく・・・

 

そのルートは、歩く人は少ないと聞いていたが

この日はまだ・・・

誰の踏み跡もない 真っ白な雪面が落ちていた・・・

 

その雪面を見ながら あとは下るだけと思った

この時は、

本当に…ただ…

そう思っていた…

 

つづく



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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (メロン)
2022-02-25 23:40:56
写真を通して、僕も感動してしまいました。
こんなことが起こるので、山を止められなくなるんですよね。
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Unknown (matsunorida)
2022-02-26 11:59:09
ミッちゃん バフバフ世界お疲れ様でした!
厳しい山行だったみたいですが一瞬微笑んでくれましたね😊

それにしてもいつもトップを歩くチチさんに非常に興味アリアリです(笑)
登山経験の豊富な実のお父様なんですか?
孤高のアルピニストな風格…めちゃ気になる🤔
また機会があればチチ特集などしてください

隠れチチファンより😓💦
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Unknown (mituhouse)
2022-02-26 17:19:09
メロン様
こんにちは♪

山は本当に不思議ですね
こうして苦労して登って、一瞬でも奇跡を見せて貰えて
嫌な事をすべて吹き飛ばしてくれる感じで
本当に、メロンさんの言われる通り 山を止める事ができなくなるのです
これは山の魔力なのでしょうか(笑)
山の感動を一緒に感じて頂けて嬉しく思います

コメントありがとうございます♪
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Unknown (mituhouse)
2022-02-26 17:23:38
matsunorida様
こんにちは♪

期待していなかったご褒美は本当に嬉しいです♪

>登山経験の豊富な実のお父様なんですか?

はいはい♪ 登山経験の豊富な実の旦那様です(笑)
学生時代からの山屋です♪(^^)v
ファンができていた事 
チチ(旦那様)にお伝えしておきますね(笑)

今後も宜しくお願い致しま~す♪

コメントありがとうございます♪
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