goo blog サービス終了のお知らせ 

pro・lix・i・ty

毎昼毎夜夢心地

ワールズ・エンド

2013-09-16 | 映画/ドラマ系
ご無沙汰しております。

いきなりですが
したまちコメディ映画祭の秘宝まつりで上映された「ワールズ・エンド」にいってきました。
イギリスの三馬鹿大将ことエドガー・ライト、サイモン・ペッグ、ニック・フロストの最新作なわけですが
若者の頃に未完に終わった「町にある全てのパブ(12軒)を巡って計12パイントのビールを飲む」
というバカバカしいチャレンジに20数年ぶりに挑む40代のオッサン5人を描いた物語です。

いやコレはアレですねたぶん20代くらいの若者にはこの苦さはわからないね
30代なりたてでも無理かもしれない。
「いい年(アラウンド40)になるまで独身でフラフラしており、ふと田舎に
帰ってみたら、所帯を持った昔の友だちがみんな一戸建てとか買っている」
的な経験をしてないとたぶん真のほろ苦さはわからない。あっコレ私ですねハハハ
地元に帰るといっつも自分の都合にあわせて友だち招集してるし
サイモン・ペッグの演じている主人公のテキトーすぎる言動は、
笑える以上に痛みを伴って迫ってきました(笑)
これ以上自分の人生に何かドラマチックなことが起こるとは思えないな、と
わかってきた(わからざるをえない)年代の胸にはど真ん中で刺さってくる作品ではないかと。
ネタバレ同然なことをもうしますと最終的に
ボンクラな生き方をしてきた人間は
いまさら華々しい活躍などファンタジーでしかありえない
」と言っているようでもあり
ボンクラ賛歌のようでいて、ほろ苦さのほうが後味に残る作品でもあるように思えました。
(ビールを飲みまくる映画なだけに)



あっあとこれ大事なところですがニック・フロストが
ニック・フロストが
ニック・フロストのBAMFっぷりがカッコよかったです。
心臓とまんないか一部心配になったけど。

来年の春には公開らしいんで詳しいことはアレですけど
この三馬鹿大将の過去の作品では、
「ショーン・オブ・ザ・デッド」でゾンビ映画ラブ
「ホット・ファズ」で刑事アクション映画ラブ
といったふうに彼らの愛する(どうでもいい)ものが熱く描かれてきたわけですが、
今回は宇宙からの侵略者もの(←B級の)ラブということで、
昔のその手の映画が好きな人にはまたたまらん作品ではないかと思います。

過去の作品にも登場したキャストが多かったり、過去の2作品と被ってくる
セリフや場面(またフェンス飛び越えてます)があったり、と、これまでの2作品を
見てきた人たちにはまた別の楽しみ方があると思います。
だけど、これで三部作完結って本当なんだろうか。なにか寂しいなあ。
*まあ「三部作」というアイデア自体、テケトーなノリだと思いますけど。
エドガー・ライトのインタビュー見ると。(笑)


最新の画像もっと見る

2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (koh)
2013-09-17 12:29:45
おひさしぶりです!
そしてお久しぶりのエントリがまた映画ネタで素晴らしい。。。

>「いい年(アラウンド40)になるまで独身でフラフラしており、ふと田舎に帰ってみたら、所帯を持った昔の友だちがみんな一戸建てとか買っている」
的な経験をしてないとたぶん真のほろ苦さはわからない。

うーん、このシチュエーション、自分にどんぴしゃ過ぎて笑っていいんだか(笑)
ほろ苦さを味わえそうです。
返信する
Unknown (みつせ)
2013-09-22 23:20:01
ご無沙汰しております!
いきなりの映画ネタですみません。(笑)
何もしてなかったわけではないんですが…
文章を紡ぐ忍耐が徐々になくなってきたなあと危機感を感じつつもある今日この頃です。
これも年をとっているということなのだろうかと。

「ワールズ・エンド」は面白いですよ!
ほろ苦いどころではないですが(笑)
こいつらも好きなことばっかりやりながら年取ってきたんだろうなあ…とか
作り手たちに思いを馳せたくなる作品でもあります。
こんどの春には全国公開らしいので、その際にはぜひ!
返信する