クソ寒い(あら失礼オホホ)クリスマスの日に
わざわざ渋谷くんだりまで出かけて参りました。芝居を見に。
シアターコクーンで「黴菌」みてきました。
ケラリーノ・サンドロヴィッチには正直まったく関心ないです。
完全にミーハー心です。
だって北村一輝出てるんだもん。
劇場は立ち見有りの超満員でした。
もちろん熱心な観劇ファンもいたと思いますけど
私と同等レベルのミーハーさんも多かったみたいです。
隣のひとまわりくらい年下のお嬢さんは
キタムラ氏が出てくるたびにオペラグラスでガン見でした。
わかる~その気持ち~
でもオペラグラスいらなかったよねあの顔は。
内容的には
終戦の年、静かに没落していくブルジョワ一家のファミリードラマ
とでも言えるんじゃないかと思います。
登場人物が皆それぞれに心の中に鬱屈や傷を抱えているんですが
その傷が時世の変化や第三者の闖入に浸食されて徐々に変容してゆき、
それと同時に、家族間や友人間のつながり方もゆっくりと変わってゆく様子を
描いている…とでも言いましょうか。
面白く観たし楽しみましたが、軽妙過ぎて物足らないというか
(シナリオが)一部雑じゃない?
伏線回収できてなくない?
という印象をうける部分があったりで、
うーん面白いんだけどゴニョゴニョ というのが正直な感想です。
ただ、その雑さというか曖昧さというか乱暴さというか
そういうものを観る側が余白や余韻として受け取って、色々と
解釈していい、ということで納得できれば、余白があり過ぎるほどに
あるので、とても面白い芝居であったとも思います。
実際、帰路ではずっと「あれはこういうことかな」とか
考えていました。
役者陣は鉄板だったと思います。
仲村トオルがとくに美味しすぎる役回りだったと思います。
と、いうか、彼にアテ書きしたんじゃなかろうか。
役者の特性がよくよく活かされてるなぁ なんて感じました。
キタムラ氏は主人公三兄弟のうち遊び人の末弟を演じており
(他の二人は山崎一、生瀬勝久)
蝶のようにヒラヒラと美しくステージの上を舞っておられました。
軽薄や無責任を装いながら心の中には傷ついた子どもを隠している男なんですけど
ラストシーン近くで、そのひた隠しにしていた子どもをどうしようもなく
兄たちにさらけ出してゆく場面は この人ならでは、って気がしました。
あと高橋恵子がそりゃもう美しかったです。
立ち居振る舞いも台詞回しも全てが。完璧に。
オペラグラス持ってたら私は彼女を追い回していたかもしれない。
わざわざ渋谷くんだりまで出かけて参りました。芝居を見に。
シアターコクーンで「黴菌」みてきました。
ケラリーノ・サンドロヴィッチには正直まったく関心ないです。
完全にミーハー心です。
だって北村一輝出てるんだもん。
劇場は立ち見有りの超満員でした。
もちろん熱心な観劇ファンもいたと思いますけど
私と同等レベルのミーハーさんも多かったみたいです。
隣のひとまわりくらい年下のお嬢さんは
キタムラ氏が出てくるたびにオペラグラスでガン見でした。
わかる~その気持ち~
でもオペラグラスいらなかったよねあの顔は。
内容的には
終戦の年、静かに没落していくブルジョワ一家のファミリードラマ
とでも言えるんじゃないかと思います。
登場人物が皆それぞれに心の中に鬱屈や傷を抱えているんですが
その傷が時世の変化や第三者の闖入に浸食されて徐々に変容してゆき、
それと同時に、家族間や友人間のつながり方もゆっくりと変わってゆく様子を
描いている…とでも言いましょうか。
面白く観たし楽しみましたが、軽妙過ぎて物足らないというか
(シナリオが)一部雑じゃない?
伏線回収できてなくない?
という印象をうける部分があったりで、
うーん面白いんだけどゴニョゴニョ というのが正直な感想です。
ただ、その雑さというか曖昧さというか乱暴さというか
そういうものを観る側が余白や余韻として受け取って、色々と
解釈していい、ということで納得できれば、余白があり過ぎるほどに
あるので、とても面白い芝居であったとも思います。
実際、帰路ではずっと「あれはこういうことかな」とか
考えていました。
役者陣は鉄板だったと思います。
仲村トオルがとくに美味しすぎる役回りだったと思います。
と、いうか、彼にアテ書きしたんじゃなかろうか。
役者の特性がよくよく活かされてるなぁ なんて感じました。
キタムラ氏は主人公三兄弟のうち遊び人の末弟を演じており
(他の二人は山崎一、生瀬勝久)
蝶のようにヒラヒラと美しくステージの上を舞っておられました。
軽薄や無責任を装いながら心の中には傷ついた子どもを隠している男なんですけど
ラストシーン近くで、そのひた隠しにしていた子どもをどうしようもなく
兄たちにさらけ出してゆく場面は この人ならでは、って気がしました。
あと高橋恵子がそりゃもう美しかったです。
立ち居振る舞いも台詞回しも全てが。完璧に。
オペラグラス持ってたら私は彼女を追い回していたかもしれない。