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ただの日記

三週間でギターが弾ける?!

2020年03月16日 | 日々の暮らし
2010.05/28 (Fri)

 弁証法について、大まかな説明をするだけなのに、筆力のなさの故か、随分と時間がかかってしまいました。それでも、弁証法自体についての話は、これで終わり、です。しかし、問題はこれからなのです。
 
 弁証法自体は、
「初期の弁証法が『万物は流転する(変わる)』ということだけで、近代には、その『変わる』という中味が、大きな三つの法則を持っている、ということが明らかになった」
 だけのことでした。

 「弁証法とは?」と聞かれた時、これだけ答えたら、豆知識としては、「すっご~い!」と言われるんでしょう、きっと。
 でも、それは、あくまでも豆知識。「トリビア」でしかありません。何の役にも立たない。(周りは褒めてくれるでしょうが)
 弁証法は、豆知識、だけにしておくには、あまりにも勿体ない。「人類の宝」と言ってもいい物です。これを手に入れたら、世界を手に入れることができる。大袈裟な話ではありません。本当のことです。(正確には『影の学校』ならぬ『影の世界』です)

 ということで、弁証法は遣えなきゃ意味がない。遣わなきゃ宝でも何でもない。
 じゃ、どうしたら遣えるようになれるのか。

 実は、ここまで書いて読み直し、ただの注意書きみたいになってしまったのに気がつき、二度ほど書き直しました。
 で、三度目の書き直しで、不意に思いついた「三」という数字。
 「石の上にも三年」とか「三ヶ月で人体の細胞は入れ替わる」とか「男児三日相見(あいまみ)えざれば刮目して見よ」等、「三」のつく言葉は多いのですが、「三週間」というのでは、こんなのを思い出しました。
 標題の通り「三週間ギター上達法」。
 
 楽譜も読めない、ギターに触ったこともない人が、「三週間でギターがひけるようになる」。「ギターが弾けるとカッコいい」「ギターが弾けると女の子にもてる」
 そんな時代もあったのです。
 では、本当に三週間でギターが弾けるか。標題の本を探そうと検索して見ました。
 「三週間でギターが弾ける・・・・・ない!『三週間ギター上達法』みたいな本がない!おおっ、『一週間でギターが弾ける』ならある!進歩してるのか!?」
 何ということでしょう!

 気を取り直して。「一週間でギターが弾ける」に変更します。
 一日、二日とやっていく間に、まず、9割以上の人が諦めます。早い人なら三日続きません。バラ色の夢は儚く消える。
 文字通り、「人の夢は儚いもの」なんて嗤ってる時じゃない。「こんなの、詐欺じゃないか!できるわけない!」と腹を立てる人は居ないのでしょうか。
 「一週間でギターが弾ける」。
 実際に弾ける様になった人が居るのでしょうか。いるのです、これが。
 ただし、「一週間」を「一ヶ月」や「三ヶ月」、「一」だけ同じの「一年」かけたりしてますがね。
 ギターを実際に弾ける人も、初めて手にした時から、例えば指板を1弦から6弦まで人差し指一本で一遍に押さえ、濁らない音を出せた人、というのは、あまりないでしょう。
 「一週間でギターが弾ける」ということで、喜び勇んで本を買い、ギターを抱えてみた人、いざ、音を出した瞬間に「こりゃ、一週間でできるわけがない」と悟ったって記憶、ありませんか。

 ちょっとたとえを変えます。
 私が居合いを習い始めた時のことです。居合いの先生には、こう教えられました。
 「天井を箒で掃くように刀を振りなさい。」
 なかなかできませんでしたよ。大体箒というものは軽く脇を締めて身体と同じく垂直に立て、足元を掃くものです。天井なんか掃いたことない。
 憎まれ口を叩いているわけじゃないのです。先生の言われることは確かに勘所を抑えた、実にうまい説明なのです。でも、できないのです。
 実際に言われたように、切り出した切っ先が頭上の、一番遠いところを平行移動するように振る、というのはそう簡単にできることではない。
 空手の突きや蹴りだって同じです。「一週間で空手が身につく」本って売れると思いますか?信じて買う人、いるでしょうか。
 ギターはあるでしょう。別に頑健な身体や特別な才能が必要なわけではない。
 でも、大半の人は一週間ではできない。そんな人は皆無といっても良いでしょう。

 さて、それなのに、ですが。
 「弁証法は理解した。さあ、遣ってみよう!・・・・・遣えないな。もう一回読んでみよう。・・・よし、使ってみよう!・・・・やっぱり、駄目か。・・・時代遅れなのかな?賞味期限切れ?」
 これ、おかしくないですか?
 弁証法を「反射的に、また、ごく自然に、無意識の内に」つかってこそ、意味がある。そこまでいくのに、ギターならば左手の指にマメができることを何回も繰り返すだろうし、空手だったら、間に巻き藁突きもあって、拳ダコもできる。居合いだって、手の内が十全ではないのだから、何度もマメをつくり、少しずつマシになっていく。
 みんな、それなりに、手間暇をかけて、ちょっとずつできるようになっていくでしょう?何で、弁証法だけ「理解したらすぐ遣える筈」となるのか。

 ということで、今回は「覚えただけでは遣えない」、でした。
 だから、三大法則の一つでも「ほら、え~と、あれあれ、何だっけ」となって、なかなか出て来ないようでは「遣える」以前の問題です。 


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