BOOKREVIEW
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堂々1000ページの浩瀚、一気読み出来ますか?
詐(いつわ)りの日中友好の残骸がイシバ親中政権だった(本質は左翼ボンボンだった)
櫻井よしこ『親中派 80年の嘘』(産経新聞出版)
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日中関係とは何だったのか? いきなりガツンと一撃される。
「中国の思い通りにさせれば、我が国は中国に呑み込まれ、支配されてしまうとの危機感」が執筆動機だという桜井女史は「残念ながら問題の多くにおいてわが国は劣勢に立たされてしまった。私のなかの危機感が薄らぐことも、心が安らぐ要素も、残念ながら、今はない」
という絶望的状態となった。
安倍晋三は習近平に対して言うべきことはちゃんと言った。ウイグルの人権弾圧に触れ、尖閣問題では「わたしの島に手を出すな」と言ったのだ。
しかし安倍外交はもはや消えた。気概のある政治家も外交官も不在である。
日本は騙され続けた。その実態を知るのは日本人として苦痛以外の何物でもない。
国交回復から半世紀を経て、パンダブームの影に隠れてしまったが、日本の善意は骨の髄まで中国にしゃぶられた。贖罪意識という「かれら」が日本人に植え込んだ心の病が、そうさせた。精神が操られてしまったといえまいか。
戦後八十年、日本は国家百年の大計を忘れた。外国のパワー増長に骨身を削って、肝腎の日本は痩身、栄養失調、活力を喪失した。
この趨勢が続くと二〇五〇年に世界GDPランキングで米国、中国、印度、ドイツ、英国となり日本は第六位に、二〇七五年に日本はGDP世界11位に転落し一人あたりのGDPでは45位になるという(日本経済研究センター予測、日本経済新聞、25年4月19日)。
田中角栄が訪中して日中が国交を回復して以来、日本の底なしの善意は徹底的に北京に利用され、経済支援、技術協力の結果は中国を軍事大国に押し上げることに費やされた。すべてが悪用された。
国益を考え、国家百年の計を思慮すれば中国に何をなすべきであり、何をなしてはいけないかの判断はできる。
だが、田中角栄のような利権政治家には土木事業の発想しかなかった。
ものごとを深く考えない人が、ものごとを戦略的に考える人のところへいくのを「飛んで火に入る夏の虫」という。
マオタイ酒ですっかり酔わされて、結果的に田中角栄は売国的行為に突っ走った。する必要の無い賠償の代わりに日本が自ら進んで中国に供与した貴重な国民の血税、そして中国への無償援助である。
日本の対中支援額は有償資金協力(円借款)が約3兆3千1百65億円、無償資金協力も累積で同額。技術協力が1858億円である。
所謂「残留孤児」の引き取りは、同胞救済、人権という立場から言えば当然の帰結ではある。
しかし偽造書類によって「育ての親」とか「親戚」を名乗る中国人およそ10万人が日本に移り住んだ。大半が日本語をならう意思もなく生活保護に頼った。
こういう善隣外交の裏面で起きたことは中国に徹底的に毟られ、絞られることだけだった。
日本に在留の中国人は87万、留学生をなのる若者が11万、そのうえ毎月2000名を超える中国人が日本に帰化している。
この国を立て直し、不法中国人を強制送還する政権の誕生を望んでいるのが、今回の参議院選挙の結果ではなかったか?
本書は堂々1000ページの浩瀚、読了に三日と踏んだが、一日で読み終えた(仕掛けをいうと大半が週刊新潮の連載だったのですでに読んでいたから。ダイヤモンド誌に連載分を一気読みした)。
ともかく詐りの日中友好、53年。その残骸がイシバ親中政権だった(本質は左翼ボンボンだった)
「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和七年(2025年)7月28日(月曜日)
通巻第8886号 より
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