goo blog サービス終了のお知らせ 

CubとSRと

ただの日記

「勤労感謝の日」という名称

2019年11月23日 | 重箱の隅
 御存じの通り、敗戦、占領された時(占領統治下、ですね)日本は、たった一カ国で全世界を敵に回して戦っていました。
 現実はどうあれ、戦勝国の側からすればそういう事です。
 それで、GHQは、まず日本の再興を阻むために何をすればよいのかと考えます。
 「とにかく、日本の社会の仕組みを根底から変える。そうすることによって、日本をあるべき近代国家の形で再出発させる。」
 言葉だけ聞けば何だか良いような話ですが、これ、明治から、昭和二十年までの日本の歩みを「なかったことにする」、ということですよ。「近代国家日本」、の全否定、です。
 実際そんなことはできません。記憶を書き換える、なんてSPEC、ない。
 (無理矢理、自社の敗戦前の方針を全否定して生き残った新聞社もありますが。)
 それで、「財閥解体」、とか「農地解放」、「公職追放」なんてのを習いましたよね、学校では。
 でも、この約八十年間で作り上げた「近代国家日本の成立発展」の仕組みの中心になる思想、精神について習いましたか?私だけかな?習ってないのは。
 それが「国家神道」です。皇室の祖先神として天照大神を祀るのだから、それは国の祖先神であり、ということは国民の祖先神である。そして、国民はみんな国のために命を捧げたならば国が祀るものである。
 「この形を何とかしなければ占領統治はできない。」
 だからそう考えたGHQがまずしたこと、一番力を入れたことは「神道指令」の発令でした。
「信教の自由」を前面に押し立て、皇室と国民を切り離す。靖國神社、全国の護国神社を一宗教施設として他の寺社と同列に置き、国家が祀れないようにする。
 そして、これを基に、「祝祭日」を廃止する。祝祭日、ってのは、概ね国家のことに関係しているでしょう?近代国家日本を否定(解体)するには祝祭日をなくすのが早道。
 大体、「祝日と祭日」の区別だって、今できない人、多いでしょう?
 私も数年前までそうでした、はい。反省してます。
 でも、日本人はとにかく必死で理由をつくって抵抗しました。何しろ、公職追放に関して、戦時中は反主流派だった学者や知識人がGHQに大挙して雇われているんです。内実を知っているそんな人間を丸め込まなきゃ祝祭日は廃止になります。本当に大変だったんじゃないでしょうか。
 というわけで、「勤労感謝の日」としているのは、そこで実際のところ、「新嘗祭」を何とかして残そうとの死闘が繰り広げられたんだろうなぁ、と思うわけです。
 おかしいでしょ?一体誰が誰に感謝してるんですか。
 全く違った意味になってるんです、表向きは。

  ~2013年11月22日の日記より~


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする