たびのきろく

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南アフリカの国内交通事情 ③

2021-01-28 14:00:00 | 旅 南部アフリカ 旅の準備と技術 南アフリカの国内交通
こんにちは。

平穏な日常に一日も早く戻ることを願う日々が続いていますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。

今日は「バズ・バス」と「ミニバス」についてご紹介していきます。

バズ・バスBaz Bus
 ミニバス同様、中型のバンです。ケープタウン~ポート・エリザベス~ダーバン~ヨハネスブルグ~プレトリアといった主要都市間をカバーしていて、クルーガー国立公園やボツワナのチョベ国立公園、ジンバブエのビクトリアの滝などへのツアーが組み合わさったパッケージもあります。このバスの利点はユースホステルなどの安宿をドア・トゥ・ドアで(宿から目的地まで直接に)結んでくれることにあります。深夜に到着しても安心です。どんな僻地でもルートから逸脱することがなければどこへでも連れていってくれます。しかし、いろいろな所へ立ち寄りながら進むので、時間はかかります。また、運行が週4~7便と決まっていますので、事前に予約を入れてください。バズ・バスの予約は、ほとんどのバックパッカー宿で代行予約してくれます。また、Baz Bus - Homeからの予約も可能です。通常のチケットのほか、7日間(R2600)や14日間(R4100)、21日間(R5100)乗り降り自由のトラベルパスもあります。いくつもの町に立ち寄りながら、ゆったりと旅をしたいのであれば、路線上であれば何度でも乗り降り可能(期限なし)な片道チケット(ケープタウン~ポート・エリザベスR2300、ケープタウン~ダーバンR4470、ケープタウン~ヨハネスブルグ/プレトリアR5400)がお得です。

ミニバスMinibus
 どんな小さな町でも走っている中型バンの乗り合いバスになります。これを乗り継げばどこへでも行けます。長距離バスが通っていないような区間もありますし、数十㎞しか離れていない町へ移動する場合、長距離バスだとR100~150も取られますが、ミニバスならR5~10程度で済みます。
 ミニバスは大きくふたつに分けられます。町の近郊にあるタウンシップへ向かう近距離用のものと、都市と都市を結ぶ中・長距離用のものです。乗り場は別になっていることが多いですが、どちらも町の中心部にあります。
 基本的に予約をして乗るものではないですし、時刻表があるわけでもありません。また、満員にならなければ出発しませんので、2~3時間待ってもいっこうに出発しないときもあります。通常、料金は車が動き出してから集めます。後ろの席に座った場合は前の人に手渡し、前の席に座った場合後ろの人から手渡されたお金を受け取って係りの人に渡します。なるべくおつりのいらないよう小銭を用意しておきましょう。

ミニバスの安全性
 車内で強盗に遭うケースもまれにあるようです。また、車内よりもターミナル付近が極めて治安が悪いです。特にヨハネスブルグ。リュックを担いでターミナル付近をうろついていれば、間違いなく襲われると覚悟した方がいいほどです。地元の白人はターミナルに近づくことさえしません。
 なお、ミニバスは一見普通のバスに見えますが、特徴としては利用者のほとんどが黒人で、ぎゅうぎゅう詰めに乗っています。この場合、乗車時に周囲の乗客によって金品を奪われるというわけではありません。むしろミニバス自体に問題があると思います。通常、乗車可能人数を大幅に越えて乗せているため、事故が起こった時に大量の死傷者が出ているのが現状なのです。
 また、ほとんどのミニバスは保険に入っていないため、万が一事故に巻き込まれても補償も得られないのです。南アフリカでは毎月約1,000人が交通事故でなくなっていますが、その多くがミニバス絡みの事故といっても過言ではありません。高級とはいかないまでも、身の丈にあった旅を心がけたいものですね。

               つづく

写真は、ケープタウンの町並みです。


次回は、『南アフリカの国内交通事情 ④』に行く前にダーバンのご紹介したいと考えています。今回はこの辺で

素敵な週末をお迎えください


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