
津市安濃町安濃、真宗高田派の寺院で松原寺(しょうげんじ)です。

こちらは以下のように、見どころの多いお寺です。
1.後ろの山が安濃城跡である。
2.県指定文化財「聖徳太子立像」を所蔵している。
3.境内に「義士新三郎」の碑がある。
阿由多神社・安濃城跡(安濃町安濃)

「聖徳太子立像」は、太子が2歳のときの合掌した姿の像です。
木造聖徳太子立像(県指定有形文化財 彫刻)
像 高 75.8㎝
時 代 鎌倉時代末~室町時代初め
聖徳太子が二歳のとき東に向かって「南無佛(なむぶつ)」と唱えたとの伝説によって作られた像で、
一般に南無佛太子像と呼ばれています。
また、本像は「夜泣き太子」として
赤ちゃんの夜泣きがひどいときにお参りすると、夜泣きが収まると言い伝えられてきました。

境内にある「義士新三郎碑」、
江戸時代初期、粟加村と安濃村の間に水争いが起き、粟加側に死者が出たため、
両者の和解の条件として、安濃村から一人差し出すことになりました。
粟加へ差し出された者は、死ぬまで殴られ蹴られすることになっていたので、
誰もが躊躇しましたが、新三郎という若者が名乗り出て、
彼の犠牲の上に騒動は治まったということです。
この碑は大正4年に建てられました。

(松原寺の参道の階段、遠方には長谷山が見える)
劇団津演と安濃ガイド会の協力により、
江戸時代の安濃地域で社会問題となっていた「水争い」をテーマにした、
「水の祈り」というお芝居が8月に上演されます。
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